カローラアクシオ所有者の平均年齢は65歳
筆者は30年にわたり、歴代カローラを乗り継いできている。筆者がカローラと“ファーストコンタクト”をとったのは、忘れもしない1981年3月下旬のことであった。父親が「カローラがマイナーチェンジと同時にFFになってしまう!」と勝手に思い込み、それまでの愛車だった1976年式のトヨタ・パブリカスターレット4ドアデラックスからカローラもしくはスプリンターへ代替えすると突如言いだしたのである。
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すでにマイナーチェンジを直前に控え、オーダーストップとなり在庫車のみとなっていたが、筆者は「丸四つ目のヘッドライトが珍しいから」というアドバイスもあり1500GL(4速MT)、また本来はマルーン系のボディカラーが希望だったのだが、すでに在庫がなく、ブラウン系のメタリックとなる“パミールカッパーメタリックが我が家に納車となった。
※写真は4代目カローラのイメージ
その後1986年に筆者が18歳になり、免許を取得して初めて運転したのもこの4代目でFRセダン最終モデルとなるカローラであった。以降我が家では6代目、7代目(いずれも前期モデル)と乗り継ぎ、筆者自身も6代目と7代目の後期モデルを愛車として購入。その後も9代目(前期)、10代目(前期)、11代目(前後期)と自分の愛車として乗り継いできている。
7代目あたりまでは、カローラクラスのいわゆる“大衆セダン”と呼ばれていたモデルは“ファミリーカー”などとも呼ばれ、新車販売の中核をなしてきた。ただ8代目あたりから様子がずいぶん変わってきた。このタイミングでファミリーカーがミニバンへとシフトしていったのである。その後はセダン全体にも人気に陰りが見えはじめ、今日のような状況となっている。
確かに現行モデルが登場する時に、カローラアクシオ(セダン)のユーザー平均年齢が65歳という話が出ていた。日本以外の市場と比較すると、極端に年齢層が高まっていた。この前聞いた話では、中国においては初めてのクルマとして新車のカローラセダンを購入するファミリーが多いというから、日本国内とは決定的にユーザー層が異なるともいえよう。 日本のカローラユーザーは確かに高齢化しているが、そうなると高齢層をターゲットに攻めればいいというわけでもなさそうだ。
「“団塊の世代”あたりも続々とセミリタイヤやリタイヤ層に加わってきています。このような方たちはC-HRやハリアーのようなSUVやスポーツクーペなど、よりアクティビティなクルマへ高い興味を示されるので、そのようなひとたちへカローラを売り込むのは難しいです」と販売現場で聞いたことがある。
またハイブリッドなど先進技術への興味も若年層以上あるようで、アクアやプリウスに乗るひとも多いとのこと。そういった意味でも現行カローラシリーズにハイブリッドがなければ、とくにアクシオはもっと販売台数がダウンしていたかもしれない。ではセミリタイヤやリタイヤしたばかりの60歳から70歳前半ではなく、70代後半から80代あたりへ向けてはどうだろうか?
カローラは高齢者向けに開発されているクルマではない
「“免許証返納”が話題になっていますが、まだまだ現役バリバリで運転なさるお客様は多いです。この層になると現行カローラでも『ボディが大きい』というお話をよく聞きます。たとえば3代目カローラのボディサイズが全長3995×全幅1570×全高1375mm(現在の軽自動車規格は全長3400mm以下×全幅1480mm以下×全高2000mm以下/全幅では初代カローラがほぼ同じ)なのに対し、現行モデルは全長4360×全幅1695×全高1460mmですから、3ナンバーサイズになるかならないかで話題になる以前に、すでにボディサイズは歴代モデルよりかなり拡大しているのです。」
つまり若いころ乗っていたカローラと比べれば、現行モデルでもサイズが大きいと感じているひとも多いようだ。「またご家族の反対などもあり新車への代替えも難しいです」と事情通は語る。あるディーラーでは75歳以上のお客が新車を購入した場合、受注段階で親族へ確認することになっているとのこと。免許返納後に新車を購入してしまうケースも多く、「なんで新車を販売したんだ」と親族からクレームがくることも多いそうだ。
話を戻すと、かつてはアクアやプリウス並みに売れていたカローラも、いまやアクシオだけで見れば2000台そこそこ。つまり若いころからカローラに乗っていたユーザーが、ボディサイズの拡大などもありそのまま乗り続けていたり、営業車としての法人ユースがカローラの販売を支えていることによって、ユーザー年齢は高齢化している。だがけっして“高齢者向けに開発されているクルマ”ではないことだけははっきり言っておこう。ただ現行モデルはユーザー年齢の高齢化を意識してしまった部分も多く、運転しやすいが面白みや洒落っ気が足りないという部分で高齢者向けのクルマのように見られてしまうところは残念だが否定できない。
だからこそ、間もなく登場する12代目カローラセダンは3ナンバーボディらしい伸びやかさや、洒落っ気の目立つスタイリングなど、“令和”の時代にふさわしい新たなカローラユーザー層を作り出してくれる予感がする、そんな可能性を秘めたモデルとなっている。次期カローラセダン(全幅が多少狭くなるとの話がある)は基本的に世界市場でのカローラと共通化される。現行モデルは完全にグローバルモデルとは異なるが、次期モデルはユーザー年齢の若いグローバルモデルとほぼ共通化される見込みなので、いまはSUVなどへ高い興味を示す団塊世代の一部だけでなく、さらに若い世代まで取り込めるポテンシャルを持っているのではないかと期待している。
元来カローラは“80点主義(すべての要素で合格点の80点をとる)”を誤って捉えられたりしていて、世の中での評価は芳しくなかった。しかし50年以上車名も変えずにラインアップを続けてこられたのは並大抵の努力や志ではできないことである。事実、シビックは最近復活したものの、かつてのライバルであるサニーやファミリアはとっくに消え去っている。ちなみにステーションワゴンであるフィールダーは、“キムタク効果”もあり、アクシオより若いユーザー年齢層を構成しているのである。
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