■ただのコンパクトカーがスゴイことになった!?
安価で比較的コンパクトなクルマを「大衆車」や「ベーシックカー」と呼び、世界中のメーカーから販売されてきました。
昔は凄かった! 姿を消した8速MT! 珍しいトランスミッション搭載車5選
これまで、その大衆車をベースとした派生車が数多くつくられてきましたが、なかには驚くほど手が加えられたモデルも存在。
そこで、過激な性能や斬新すぎる見た目が与えられたコンパクトカーを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「マーチスーパーターボ」
日産初代「マーチ」は、次世代のコンパクトカーとして1982年に発売され、世界戦略車として国内のみならず欧州などでも大ヒットを記録。
なかでも外観はイタリアの著名なデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロの手によるもので、奇をてらわないシンプルな造形が高く評価されました。
1985年には、国産車のターボ化の波に乗って「マーチターボ」を発売し、1988年にモータースポーツベース車の「マーチR」を発売。
マーチRはFFながら主にラリーへの参戦を目的に開発され、エンジンは930cc直列4気筒SOHCを搭載し、ターボに加えてスーパーチャージャーが装着され、最高出力は110馬力(グロス)を発揮しました。
低回転域ではスーパーチャージャーにより過給し、高回転域はターボによって過給することで、全域で高出力が得られる仕組みです。
そして、1989年には、このマーチRをベースに公道走行に適した仕様とした「マーチスーパーターボ」が登場。最高出力は110馬力とマーチRと変わらず、普段使いできるよう装備が充実していました。
なお、マーチが57馬力でしたから、マーチスーパーターボはじつに2倍近い出力を発揮していたことになります。
車重は770kg(5速MT)と軽量で、加速は1.6リッタークラスと同等以上でした。しかし、パワーステアリングは設定されておらず、ハイパワーなFF車ならではの神経質なハンドリングで、ドライバーの技量がためされるクルマとなっていました。
●スマート「クロスブレード」
1994年、ダイムラーグループと、スイスの時計メーカーであるスウォッチが、新たな自動車会社としてMCCを設立。1998年には「スマート」ブランドから2人乗りのマイクロカー「シティークーペ」(日本では「スマート」、以下同様)が発売されました。
スマートは強固なモノコックシャシを採用しており、当時のメルセデス・ベンツ「Eクラス」と正面衝突しても、キャビンに生存空間が残るという高い安全性をアピール。
そして、オープンカーのスマートカブリオをベースに作られたコンセプカーが好評で、2001年に市販化されたのが「クロスブレード」です。
見た目はコンパクトカーそのもので、ボディには屋根はおろかフロントウインドウも無く、ドアはバータイプのものを装着。
エンジンはベース車と同じ600cc直列3気筒ターボを搭載していますが、最高出力を70馬力にアップ。ほかにも専用デザインのバンパーやフェンダー、ホイールなどを採用しています。
日本では2002年に25台が限定販売されて完売し、さらに追加で2003年に34台が同じく限定販売されました。
クロスブレードの車内は防水対策されていますが、出先で雨が降ったら濡れながら走るしかありません。また、走っているだけで注目を浴びるため、普段使いには覚悟が必要です。
そのため、買ってもほとんど乗らずに手放した人が多く、いまも程度のよい中古車が販売されています。
■フォルクスワーゲンが本気になったクロカン4駆とは!?
●フォルクスワーゲン「ゴルフ カントリー」
フォルクスワーゲンが販売していた「タイプ1(ビートル)」は、大衆車の元祖といえる存在です。
そしてタイプ1の後継車として1974年に「ゴルフ」が発売。いまでこそゴルフはプレミアムなコンパクトカーに位置していますが、本来は大衆車として開発されました。
1983年には2代目ゴルフが発売され、1990年に派生車として「ゴルフ カントリー」が登場。
ゴルフ カントリーは4WDモデルの「ゴルフ シンクロ」をベースに最低地上高を大幅に上げ、フロントにスチール製のグリルガードや背面スペアタイヤを装着。
シャシが強化され、タイヤもオフロード寄りのブロックパターンを履くなど、本格的なクロスカントリー4WD車に仕立てられています。
なお生産は、現行モデルのメルセデス・ベンツ「Gクラス」やトヨタ「スープラ」と同様に、オーストリアのマグナシュタイアが担当しました。
1991年に、日本にも正規輸入されましたが、ゴルフ カントリーはセールス的には成功したといえず、いまでは非常に希少なモデルとなっています。
※ ※ ※
2020年1月に、トヨタは「GRヤリス」を発表しました。ベースの「ヤリス」は「ヴィッツ」の後継車で、ベーシックなコンパクトカーです。
このヤリスに272馬力を発揮する1.6リッター直列3気筒エンジンを搭載し、モード切り替えが可能な可変トルク型フルタイム4WDシステムを採用するなど、GRヤリスはまさにモンスターマシンに変貌しています。
マーチスーパーターボの頃と比べると高度に電子制御化されていますので、安心して運転できるはずですが、それでもスペックを見る限りは、かなりのじゃじゃ馬ではないでしょうか。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
斬新「NDロードスターターボ!?」あった!? 超パワフルな「ターボエンジン」&“6速MT”搭載! わずか4年で消えた“独自デザイン”も素敵なアバルト「124スパイダー」とは?
キザシ覆面パトカー1台105万円って安すぎんか………?? 入札価格のフシギを追う[復刻・2013年の話題]
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント