プチバンと呼べるほどの室内空間を持つモデルも存在
最近の軽自動車をあなどるなかれ。とくにターボモデルは、価格はともかく、下手なコンパクトカーを凌ぐ動力性能、乗り心地、走りの質感を持っていたりする。ガラパゴスなサイズはしかし、駐車場や狭い道の取り回し性で絶対的有利で、当然、軽量コンパクトだから燃費性能にも優れる。
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もっと言えば、容量系軽自動車の室内空間はプチバンと呼べるほどのコンパクトカーを敵としない広ささえ備えているのだ。つまり、出来のいい軽ターボは、一家に一台のファミリーカーになりうる小さな大物と言っていい。
ここでは走りも燃費もイケてる軽ターボを紹介しよう。
1)ホンダN-BOX
ここで言う、走りも燃費もイケてるN-BOXターボとは、標準車のターボモデルを指す。58馬力のNAモデルに対して64馬力の動力性能のゆとり、より質感の高い走行感覚と静粛性の高さはカスタムターボと同一だが、乗り心地面でイケてるのがカスタムの15インチに対して14インチタイヤを履く標準ターボモデル。
JC08モード燃費にしても、車重が約20kg軽いこともあって、カスタムターボの25.0km/Lに対して25.6km/Lとなる。室内、とくに後席の圧倒的な広さ、シートアレンジ性の素晴らしさ、乗降性、ラゲッジの使い勝手の良さなど、実用度でもほかを寄せつけない魅力がある。
N-BOXの素晴らしさ、売れに売れている理由はほかにもある。それは先進安全支援機能の充実度。軽自動車にしてACC(アダプティブクルーズコントロール)まで用意している。渋滞追従型ではないものの、高速走行、ロングドライブを楽々快適にこなすことができる。
2)ダイハツ・キャストスポーツ
実用軽のスポーツ度で群を抜くのが、ダイハツ・キャストのスタイル、アクティバに次ぐ第三のモノグレード車となるスポーツだ。ホットハッチを思わせる内外装のカッコ良さもさることながら、16インチタイヤ(コペンと同じタイヤもOPで選択可能)&スポーツサスペンションをおごる走りのこだわりはハンパなし。
そう聞くと、乗り心地の固いスポーツモデルと思われがちだが、さにあらず。もちろん、スポーツグレードらしいソリッドな乗り心地を示すものの、段差などでのショックはより角が丸められ、むしろ心地よい硬さにしつけられている。とくに荒れに荒れた路面では、同じ道を直前に走らせたドイツ製コンパクトに迫るほどの ボディ&足まわりのしっかり感、不快感のない乗り心地(ガタピシしない)を示してくれたのだからびっくりだ。
速度を上げていくと、ロール剛性の高さはスポーツを謳うモデルとして文句なし。ステアリングの手応え、応答性は抜群で、クルマとの一体感ある走りを実感できる。重心感もスタイルグレードよりより低く感じられるほどなのだ。 ちょっとおおげさに言えば、”4ドアのコペン”と表現してもいい(乗り心地や快適感はずっと上だが)。
ターボエンジンはターボラグとは無縁。全域で豊かなトルクをスムースかつレスポンシブルに発揮し、日常からスポーティーな走りのシーンまで、じつに気持ち良く扱いやすい。ステアリングに設けられたパワースイッチを使えばエンジンレスポンスはさらに高まる。それでいて、JC08モード燃費は24.8km/Lとなかなかである。
3)ホンダN-BOXスラッシュターボ
N-BOXほどの人気はないものの、N-BOXの低全高&低重心モデルというべきN-BOXスラッシュも走り、燃費性能、そしてインテリアカラーパッケージに至っては、デザイン面でも超イケてる軽ターボである。何しろ走りに関してはN-BOXより重心が低く、転倒防止のために足まわりを固める必要がなく、大径15インチタイヤ装着でも乗り心地は上質で快適なタッチを示す。
動力性能はもちろん余裕十分。走りだしからウルトラスムースかつトルキーに加速し、長距離、長時間の高速走行でも1.3リッタークラスに匹敵するクルーズ&加速性能を発揮。ターボモデルはパドルシフトも備え、スピードコントロールのしやすさも文句なく、じつに走りやすい。
OPまたは標準のサウンドマッピングシステム対応グレードは遮音・吸音材がおごられ、静粛性がより高く、上級車並みの走行性能と極上の音楽再生環境も得られるほど。JC08モード燃費は24.0km/Lだ。ホンダセンシングは未採用。
軽自動車最上レベルのコーナリングでの安定感を持つモデルも
4)スズキ・ワゴンRスティングレーターボ
ワゴンRのアメリカンなスポーティーエアログレードがスティングレー。その15インチタイヤを履くマイルドハイブリッドターボの乗り心地はやや硬めながら、サスペンションがよく動き、段差やマンホール越えでのショック、振動は軽微。ワイルドな顔つきよりずっと洗練された乗り味を示してくれるのだ。
操縦性は穏やかかつリニアで扱いやすく、カーブなどでのロール感も自然で安心感たっぷり。動力性能は軽量ボディーの恩恵でNAでも十二分だが、このターボになれば一家に一台のファーストカーになりうる余裕がある。ただしターボはCVTのギア比を燃費方向に振り、できる限り低いエンジン回転数を保とうとするため、低速域でのフレキシビリティーに不満を感じるシーンがないわけではない。ワゴンRターボが活発になり、走りやすくなるのはエンジン回転が2000回転を超えてからというイメージだ。
しかもターボモデルの車重は800kgと超軽量で、JC08モード燃費は28.4km/Lと抜群。元祖ハイトワゴンならではのパッケージ、室内の広さなどを含め、商品力の高い軽ターボと言っていい。
5)ホンダN-WGN
ホンダの軽ラインアップとしては決して新しくはないが、実用軽としてもっともホンダらしい1台がN-WGN(エヌワゴンと読む)。とくにN-WGNカスタムターボに乗り込めば、インテリア&シートの上級感、シートの厚み感あるかけ心地の良さに驚かされる。
精悍なボディーの空気抵抗値は社内測定で0.31を誇り、それはライバルメーカーのより低全高な燃費スペシャルモデルに匹敵。軽自動車としては贅沢すぎるツインインジェクションシステムやナトリウム封入バルブ、電動パワーステアリングのオメガフィードッバック制御、リバウンドスプリング付きダンパーなど凝った技術をフル搭載。カスタムはフロントスタビライザーも備え、走りに対するこだわりがハンパではない。
15インチタイヤを履く走りは、まさにNシリーズのホットバージョンと言うべきもの。ステアリングはズシリと重く、乗り心地もまたドシリとした重厚さと硬さが身の上だ。動力性能は余裕十分で、エンジンは回すとスポーティーな快音を放ち、カーブでの安定感は軽自動車最上レベルと言っていいレベルにある。それでもJC08モード燃費は26.0km/Lとハイレベル。ホンダセンシングは未採用。
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