■トヨタ新型「プリウス」の「シフトレバー」はどう変わった?
2022年11月16日、トヨタは新型「プリウス」を世界初公開しました。
外観から機能面まで、あらゆる進化を遂げた新型プリウスですが、新型プリウスのシフトレバーも従来モデルから大きな進化を遂げているようです。ではどのように変わったのでしょうか。
【画像】使いやすくなった? 新型プリウスの「新シフトレバー」を画像で見る(41枚)
1997年に初代モデルが登場したプリウスは、2003年に登場した2代目でボディ形状がセダンからハッチバックに変更されたほか、シフトセレクターには指先で軽く操作できる「エレクトロシフトマチック(電制式シフト)」を採用。
当時は、「TVゲームのコントローラーに付いているジョイスティックのように指先で軽くレバーを動かすだけの新感覚の操作性を実現した」と説明しており、斬新なスタイルとして登場しました。このタイプは一部で「プリウス式シフト」と呼ばれています。
特徴として、基本的に「・」を起点に、右に動かした位置に「N」、右上に「R」右下に「D」が設定されています。
シフトレバーには、各モードへの動かす方向が矢印で示されていますが、操作後はシフトレバーが「・」の位置に戻るため、現在どのモードに入っているか、シフトレバーの位置関係から視覚的に確認することはできません。
このため現在どのモードに入っているかは、メーターパネルにあるシフトポジション表示で確認するという仕組みです。
そんなプリウス式シフトは、2代目ではステアリングのすぐ横に取り付けられていましたが、2009年に登場した3代目になると運転席と助手席の間であるセンターコンソール部に移動。
そして2015年の4代目モデルでは、再び2代目にも近いステアリング付近のエアコン操作部の下へ移動しました。
では今回の新型プリウスではどのような変化を遂げているのでしょうか。
5代目新型プリウスのシフトレバーは、センターコンソールの先に位置しており、シフトレバーの形は、自然に手の中にフィットするコンパクトなデザインが採用されています。
これは、トヨタの現行「ノア/ヴォクシー」や「クラウン」にも近い形状といえます。
また従来モデルでは、シフトチェンジした時に視覚的に確認することが難しかったですが、新型プリウスのシフトレバーでは「P」ボタンが光るなど、視覚的にも分かりやすいように変化しています。
このほか、新型プリウスの内装では、同社のSUVタイプのEV「bZ4X」で採用された、ハンドルの前方上側からメーターを見る「トップマウントメーター」似のデザインを採用している点も注目されます。
※ ※ ※
今回の新型プリウスの新シフトレバーに、ユーザーからは「これは歓迎」「シフトレバー良くなった」と従来のシフトレバーから変化した点に歓喜の声が見られました。
一方で仕組みとしては従来のままであることから、「変わってなくない?」「間違いやすいのはシフトの仕組み」と従来の仕組みについての声をあげるユーザーの声も。
なかには、「自分が高齢者になってから分かることがたくさんある。新しい機能や表示、操作方法は、高齢者が誤りを犯さないようにしっかり考えて作ってほしい」と、高齢者からの声もありました。
5代目の新型プリウスは、新シフトレバー採用のほか、従来まで採用していたセンターメーターを廃止するなど、大きな刷新を遂げています。
新型プリウスは、HEVとPHEVの2種類設定がされており、HEVは今冬、PHEVは2023年春頃に発売される予定となっており、今後の動きに注目が集まります。
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