■騒音規制でGT-Rが販売終了?
とても残念なことながら、日産「GT-R」のような「エンジンだけで走る高性能車」を新車で買えるのは、2022年までになりそうです。
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あと2年弱と迫るなかで日産は、日本車史上もっとも高い性能を持つGT-R NISMOを出してきました。新しいモデルは、どのような進化を遂げているのでしょうか。
2022年には、厳しい騒音規制(ハイブリッド車程度の走行音しか許されない。販売済みの車両は対象外)が施行され、この規制はすでに販売されているモデルも対象にするため、発効と同時にクリア出来ない車種は登録出来なくなるといいます。
日産としても「こういったクルマは二度と作れないので」ということなのでしょう。前後バンパーやボンネットなどに、樹脂やアルミより軽量のカーボン素材を採用し、ブレーキもレーシングカーのようなカーボンセラミック製のローターを使ってます。
価格は2420万円(消費税込)。同じくらいの性能を持つヨーロッパのスーパーカーと比べれば割安かもしれません。ブレーキだけで400万円以上し、バンパーも前後それぞれで250万円程度と高価。しかもGT-R NISMOの場合、カッコ良さを追求しただけじゃありません。「格闘家!」のイメージで、走らせて真価が解るクルマでした。
当然の如く試乗会は、袖ケ浦フォレストレースウェイです。チーフエンジニアの田村氏は「全開で楽しんでください」。とはいえ600馬力もあり、300馬力級のスバル「WRX STI」やホンダ「シビックタイプR」だって手強いです。
普通ならそう簡単に操れるシロモノじゃありません。じゃ腰が引けるかとなれば「いいえ!」。というのも筆者(国沢光宏)は国際試乗会ですでに試してるからです。
そのときもサーキットでしたが、最初にハンドル握って走り出したときは「大丈夫かな?」。けれど1ラップしただけで「素晴らしい!」という印象に変わりました。
600馬力というパワーを足回りがキチンと受け止め、強力なブレーキで速度をコントロール出来るから。粗暴なストリートファイターじゃなく、文字通り格闘家です。
アクセルを全開すると4つの太いタイヤに強烈な駆動力が掛かります。しかし直線ならホイールスピンせず車体を引っ張り、コーナー立ち上がりでは適度にドリフトするイメージ。
タイヤが空転して暴れたり、突如横方向に滑ることもなく、挙動としてはマイルド。ただ、加速力がメチャクチャに高く、100km/hまで3秒以内なのです。
■コーナリングやブレーキ性能はどう進化?
コーナリングも素晴らしいとしか評価出来ません。前後のバンパーやボンネットをカーボンに換えたため、車体の向きを変えるときの慣性重量が少なくなりました。
この手法は、レーシングカーやラリー車を作るときと同じ。10kg単位でもハッキリ効果になって出てくるから面白く、そして70%くらいのペースで走っても、2リッター車のフルアタックくらい速いのです。
強力なのがブレーキで、そもそも直線の短い袖ヶ浦フォレストレースウェイで200km/h出ることに驚くけれど、そこからドカンとブレーキを踏めば巨人が後ろから髪の毛を引っ張っているかの如く減速します。
国際試乗会で使われたドイツのサーキットは250km/hからのフルブレーキングもありました。このときも終始安定して巨人に引っ張られました。
ということで、もし最強の日本車(正確にいえばガソリンエンジンで走る)を自分のコレクションにしたいと思っているなら、ぜひ予算を確保することを勧めておきます。
「そんな余裕ない」というなら、普通のGT-Rで十分以上に速い。2020年モデルのGT-Rは今までのGT-Rと比べてハッキリ良いクルマになってます。
繰り返しますが、今後の二度とガソリンエンジンだけで走る高性能車は出てこないと思われ、10年乗っても買った価格で手放せる可能性大です。使う予定の無い定期預金を持っているなら真剣に考えた方がいいと思います。
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