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【試乗】三菱デリカD:5はエンジン&ATに加えてボディも大幅に改良、そして洗練された!

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【試乗】三菱デリカD:5はエンジン&ATに加えてボディも大幅に改良、そして洗練された!

ビッグマイナーチェンジされたデリカD:5のディーゼルモデルを公道で試乗することができた。フロントマスクが大きく変わったことに注目されているが、実は中身も大きく進化しているのだった。

外観だけなく静粛性や車内の質感も大幅にアップデート
クローズドコースと雪上でプロトタイプに触れて、進化がハンパないことがうかがえた新型D:5の量産車に、ようやく公道で乗ることができた。

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新型では質感とプレステージ性にこだわったというが、そのとおり。従来型よりもすべてが洗練されていた。

当初はコワモテな顔が物議をかもした外観も、販売店に実車が並び始めると一転して好意的な声が増えているようだ。個人的にはより洗練された雰囲気を持つアーバンギアの方が好みだ。

内装の雰囲気も一新。従来の武骨な感じもデリカらしくて良かったのだが、女子ウケはイマイチだったとか。そこで新型には高級感が与えられた。キルティング柄のシートは着座感も上々で、快適装備やインフォテイメント系も一気にアップデートされている。

そして肝心の走りも、質感が大幅に高められていて、走り出してほどなく違いを実感する。まずオッ!と思うのが、軽やかでスッキリとしたステアリングフィールと、静粛性が格段に高まっていることだ。
ディーゼルの音や振動が〝味〞になるのもD:5のキャラなればこそ許されていたわけだが、できれば静かな方が良いのは言うまでもない。
排出ガスの処理に尿素SCRを採用したエンジン自体の進化はもとより、静粛性を高める諸々の改良が効いて格段に静かになっている。

加速フィールも別モノ。瞬発力があり吹け上がりもスムーズで、心地よい加速Gがずっと持続する。ノーマルモードが他社のスポーツモードぐらいパワフルでレスポンスも良く、エコモードでも十分に力強くてストレスを感じることもない。

従来型も踏み込むと力強いのだが、レスポンスが曖昧で振動もそれなりに大きく、いかにも昔ながらのディーゼルっぽいのとは大違いだ。

これには新たに採用された8速ATも効いていることに違いない。的確なギア比はもとより、勾配やアクセル操作に合わせてドライバーの意図を読み取るかのような制御を実現していることにも感心しきり。おかげで高速からワインディングまで、ストレスを感じることなく走れる。

乗り心地も別モノ。従来型も登場した頃は当時のミニバンの中では3列目まで快適性が確保されていることに感心したものだが、新型はさらに良くなっている。

しっかりとした骨格をもとに、引き締まっていながらも良く動くサスペンションがしなやかに路面に追従して、荒れた路面でもフラットな姿勢を保ちながら入力を巧みに受け流す。

また、これほど車高が高いのにタイトコーナーでもロールは小さく抑えられている。欲をいうと、レーンチェンジ後の収まりにもう少し一体感が出ると文句なしだ。

ステアリングは軽いながらもしっかり感もあって、切りはじめからリニアに応答する点も従来型との大きな違い。おかげでクルマが軽く感じられる。

先進安全装備が大幅に充実したのも新型の特筆すべき点だ。車線維持機能は付かなかったものの、背高で投影面積が大きいにもかかわらず、各部の改良が効いてクルマ自体の直進安定性が高まっているので、長時間のドライブでも疲労感が小さくて済みそうだ。

本格SUVとミニバンが融合したディーゼル車というD:5はミニバン界でも異彩を放つ唯一無二の存在。あえて選ぶ価値を大いに感じさせる1台だった。

さらに、持ち前の魅力に加え大幅に洗練されて高級ミニバンとしての素養も身に着けた新型は、より幅広い客層に訴求できるに違いない。(文:岡本幸一郎/写真:井上雅行)

デリカD:5/同アーバンギア G-パワーパッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4800×1795×1875mm
●ホイールベース:2850mm
●重量:1950kg(7人乗り)/1960kg(8人乗り)
●エンジン型式・種類:4N14・直4 DOHCディーゼルターボ
●排気量:2267cc
● 最高出力:145ps/3500rpm
●最大トルク:380Nm/2000rpm
●JC08[WTLC]モード燃費:13.6[12.6]km/L
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:225/55R18
●価格:D:5=408万2400円/アーバンギア=420万7680円

[ アルバム : デリカD:5 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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