現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > EV仕様のデザイン公開で今シルビアが熱い! 歴代の特別な日産シルビア3選

ここから本文です

EV仕様のデザイン公開で今シルビアが熱い! 歴代の特別な日産シルビア3選

掲載 更新 14
EV仕様のデザイン公開で今シルビアが熱い! 歴代の特別な日産シルビア3選

■いま大注目のシルビアの特別なモデルを振り返る

 日産は自社の企業活動を発表する場として、WEBサイトの「NISSAN STORIES(日産ストーリーズ)」をグローバルで展開しています。

ついに「シルビア復活」か 斬新デザインを初公開! 噂絶えない注目モデル! 電動化での復活はあり得るのか

 このNISSAN STORIESの欧州版サイトで2021年9月2日に、初代「シルビア」をモチーフにしたEVのデザインイメージを公開し、シルビアが電気自動車として復活するのではと大いに話題となっています。

 EVシルビアのデザインイメージを作成したのは、欧州日産のデザイン担当バイスプレジデントであるマシュー・ウィーバー氏で、洗練された初代シルビアのデザインをベースにEVをつくったらこうなるという、現状ではあくまでもスタディモデルです。

 シルビアは1965年に高級なスペシャリティカーとして誕生し、7代目の「S15型」をもって2002年に、長い歴史に幕を下ろしました。

 その後は何度か復活が噂されましたが現在まで実現しておらず、そんななか今回のデザインイメージ公開がきっかけで、再びシルビアが注目されています。

 そこで、歴代のシルビアのなかから特別に仕立てられたモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「シルビア コンバーチブル」

 1988年5月に5代目となる「S13型」シルビアが発売されました。小型でスタイリッシュなFRクーペとして開発され、デザインや走りが高く評価されて大ヒットを記録。

 そして、同年7月には早くもバリエーションの拡充がおこなわれ、登場したのがシリーズ初のオープンカーである「シルビア コンバーチブル」です。

 ベースとなったグレードは、最高出力175馬力を発揮する1.8リッター4気筒ターボエンジン「CA18DET型」を搭載した最上級グレード「K’s」の4速AT車で、日産の関連会社で特装車をメインに製造するオーテックジャパンによって開発されました。

 作り方はベースモデルのルーフやピラーを切除し、耐候性に優れたドイツ製の電動開閉式ソフトトップを装着する手法で、多くの製造工程は手作業でおこなわれたといいます。

 ソフトトップを格納するためにリアシートのスペースは狭められていましたが、乗車定員は4名とされました。

 ソフトトップを閉じるとスタンダードなクーペと変わらず洗練されたフォルムで、ソフトトップを開ければフラットなウエストラインから伸びやかなデザインが強調され、どちらも美しいスタイリングを実現していました。

 その後、1990年のマイナーチェンジでコンバーチブルは販売を終了し、短命なモデルでしたが、今も語り継がれる存在です。

 ちなみにコンバーチブルは改造申請に基づく持ち込み登録扱い車両で、車検証の型式は「E-S13(改)」となっていました。

●日産「シルビア オーテックバージョンK’s MF-T」

 1994年にデビューした6代目の「S14型」は、トップグレードに最高出力220馬力を誇る「SR20DET型」エンジンを搭載し、足まわりやブレーキの改良によってスポーツカーとして正常進化を果たしていました。

 しかし、S14型は3ナンバーサイズに拡大されたボディや、丸みを帯びた外観デザインが不評で、日産は1996年にフロントフェイスを一新して、シャープな印象を取り戻しました。

 この後期型をベースにオーテックバージョンが、1997年にアグレッシブなコンプリートカーの「シルビア オーテックバージョンK’s MF-T」を発売。

 シルビア オーテックバージョンK’s MF-Tの外観は、専用のフロントバンパーにサイドステップ、さらに最大の特徴であるそびえ立つような大型リアスポイラーを装着し、迫力あるスタイリングに変貌しています。

 内装ではホワイトメーターやMOMO製スポーツステアリングなどを装備し、専用の生地を採用したシートやドアトリムによって、よりスポーティな印象です。

 この大胆な外観デザインにふさわしく、エンジンは専用のターボチャージャー、大容量のインタークーラー、専用ECUなどでチューニングされ、SR20DET型は最高出力250馬力までパワーアップしていました。

 シルビア オーテックバージョンK’s MF-Tは限定生産ではありませんでしたが、「S15型」へのフルモデルチェンジのためわずか1年ほどで生産を終え、今ではかなり貴重なモデルです。

 なおS14型ではほかにも、NISMOがチューニングした最高出力270馬力のコンプリートカー「NISMO 270R」が存在します。

●日産「シルビア ヴァリエッタ」

 1999年に登場したS15型は、ボディを5ナンバーサイズにダウンサイジングし、さらにエッジの効いたシャープなフォルムとすることで、人気の巻き返しを図ったモデルです。

 そして、翌2000年には、S13型以来となるオープンカーの「シルビア ヴァリエッタ」が発売されました。

 開発は前出の2台と同じくオーテックジャパンの手によるもので、国産車初となるフルオープンタイプの電動メタルルーフを採用していました。

 ベースとなったグレードは「spec-S」で、最高出力165馬力(MT車)の2リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MTが設定されました。

 外観ではオープン時にルーフを格納するためトランクリッドが大型化されるなど、Bピラーから後ろの部分は大幅に手が加えられていました。

 また、オープンの状態ではフラットなデッキで美しいシルエットを実現し、クローズ時はロー&ワイドなフォルムを強調したユニークなスタイリングです。

 室内は2+2の4人乗りとなっていましたが後席のスペースはかなり狭く、あくまでも緊急用に使える程度でした。

 シルビア ヴァリエッタは、スタイリッシュなS15型をより華やかに演出したモデルでしたが、2002年にシルビアの生産が終了したため、やはり短命に終わりました。

※ ※ ※

 日産はピュアEVの「リーフ」や、4WDを設定する電動SUVの「アリア」をラインナップしており、これらのコンポーネンツを利用すれば後輪駆動のEVを開発することも十分に可能でしょう。

 そうなると、EVでシルビアが復活するという話も夢ではありません。

 また、脱炭素化に向かって今後はEVのラインナップも増えることから、その次の段階でEVにも多様性が求められると想像でき、電動スポーツカーの誕生も大いに期待できます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス

みんなのコメント

14件
  • 最近の日産はフェアレディZと言いシルビアと言い、いつ発売されるか決まっていない車の話題ばかり。
    今まで新車開発を疎かにしてたから開発が間に合わず谷間なんだろうなぁ。
  • シルビア復活ってもう十何年も言われてるけど全く信憑性もなく、現実味もない。

    90年代スポーツの復活は今の日産には無理かな。

    メーカーとしてはフェアレディZやGT-Rはブランドとして別格扱いだろうけど180SXやシルビアは一部の懐古な走り屋に好かれてるだけで一般的には前述の2台ほどインパクトがない。

    ただS15,14は今見てもかっこいい。
    排気量が肥大した86に2リッターターボで追従をかけてほしいけど、無理だろうな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

177.0271.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

156.0908.0万円

中古車を検索
シルビアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

177.0271.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

156.0908.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村