「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ダイハツ ムーヴの最上級グレード、Xリミテッドだ。
ダイハツ ムーヴ Xリミテッド(2010年:フルモデルチェンジ)
前回はカスタム系のスポーティグレードであるRSに試乗したが、今回は標準系の最上級グレードとなる、Xリミテッドに試乗してみた。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
力強さを感じさせるカスタム系のデザインに対し、標準系のデザインは、先代のワンモーションフォルムを引き継ぎつつ、フロントグリルには横方向のメッキバーが配されて、カスタム系とは違う独特の個性を感じさせている。リアコンビランプのレンズが落ち着きのあるピンク色でスモーク塗装されていたり、グリルにシボが入れられていたりと、さりげなく大人っぽいこだわりも感じさせてくれる。
インテリアの造形は、カスタム系とほぼ同様だが、色使いはベージュとブラックのツートーンとなる。メーターはタコメーターのない一眼タイプで、比較的シンプルだ。それでもカスタムRSより小ぶりだが、葉っぱのエコマークは付いているし、アイドリングストップ機能搭載車は、デジタル画面にストップ時間が表示されるなど機能も多彩だ。
ベージュ基調の室内は、とても居心地がいい。軽自動車のハイトワゴンというと、伝統的に小物入れスペースの数を競ってきたイメージがあるのだが、新型ムーヴではここでも、ユーザーの声を反映している。たとえば「ウエットティッシュが入るようにして欲しい」という要望に応えて、助手席前のボックスを大型化。さらに、プッシュオープン式のカップホルダーには、夜間に位置がわかるようにと、カップマークの照明が開けても閉めても表示される。
停止も再始動も、とても静かな「エコアイドル」
アイドリングは、カスタムRS同様かなり静かだ。走り出して最初の信号待ちで、さっそくアイドリングストップ機能の「エコアイドル」が作動した。しかも、音も振動もほとんどなく停止するので、けっこう気がつかない人もいそうだ。それでもシーンとした室内で、インジケーターのストップ時間が増えていくのを見ていると、なんとなく得した気分になる。
青信号になってブレーキを緩めると、素早くエンジンが再始動する。この時、ブルンと音はそれなりにするけれど、振動は小さくて不快感はない。勾配10%以上の坂道や、5km/h以下のノロノロ渋滞などでは作動しないなど、使い勝手はしっかり吟味されている。
加速フィールも滑らかだ。けっして速くはないけれど、軽自動車としてはとても穏やかな力感を感じさせる。また、カスタムRSよりもステアフィールがしっとりと落ち着きがあるのも高ポイント。乗り心地も満点に近く、リラックスできる。とはいえ、リアシートでは室内に入ってくるノイズがやや大きめだった。
シートのアレンジや使い勝手、ラゲッジスペースの広さなどはカスタム系と基本的に変わらず、優れたパッケージングは先代譲り。新型ムーヴは、いろいろな意味で動きが素直で運転しやすく、誰にでもすぐにフィットできるクルマに仕上がっていた。
■ダイハツ ムーヴ Xリミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1635mm
●ホイールベース:2455mm
●車両重量:810kg
●エンジン種類:直3 DOHC
●排気量:658cc
●最高出力:38kW<52ps>/7200rpm
●最大トルク:60Nm<6.1kgm>/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:27.0km/L
●タイヤ:155/55R14
●当時の車両価格(税込):132万円
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懐かしい。