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ガルウイング「窓」に観音開きドア! ピニンファリーナの新作EVの独創っぷりがヤバすぎる

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ガルウイング「窓」に観音開きドア! ピニンファリーナの新作EVの独創っぷりがヤバすぎる

 この記事をまとめると

■ピニンファリーナがラグジュアリーEVの新作コンセプトカー「プーラ・ヴィジョン」を初公開

クルマのデザインといえばいの一番に挙がる超名門! じゃあピニンファリーナのベストデザインは何か独断と偏見で決めてみた

■左右のドアとサイドウインドウの開閉方法が最大の特徴となっている

■スポーツカーのパフォーマンスと広々としたキャビンと快適さをあわせ持つ

 ハイパーカーの次はラグジュアリーSUVか?

 アウトモビリ・ピニンファリーナは、今年のモントレー・カー・ウイークで、新作となるラグジュアリーEVのコンセプトカー、「プーラ・ヴィジョン」(PURA Vision)を世界初公開した。

 プーラとはアウトモビリ・ピニンファリーナのデザイン哲学である「純粋」を意味するもので、これまでピニンファリーナが生み出してきた歴史的な名車のDNAを未来のデザインへと継承させた、美しい造形のエレクトリックラグジュアリーユーテリティヴィークル(e-LUV)としての機能を持ち合わせている。

 プーラ・ヴィジョンを披露したアウトモビリ・ピニンファリーナのパオロ・デラッチャCEOは、「プーラ・ヴィジョンは、アウトモビリ・ピニンファリーナのいまと未来を結ぶ架け橋です。当社は創立5周年を迎え(ちなみに現在の同社はインドのマヒンドラ・マヒンドラ社の傘下にある)、その節目に発表したバッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナには、ピニンファリーナ家へのオマージュが込められていました。一方、このプーラ・ヴィジョンはエキサイティングな未来に向けたクルマです。これまでのカテゴリーに当てはまらない新たなクルマに、当社のデザイン哲学であるプーラを応用した場合の可能性を示しています」と語った。

 さらに、デラッチャCEOはこうコメントを続ける。「プーラ・ヴィジョンは、単に今後の新型車の方向性を示すだけのコンセプトカーではないのです。ピニンファリーナの豊かな伝統から着想を得た、シャープでモダンなデザイン哲学を表現し、これまでにない優美なラグジュアリーカーを生み出していくための手法を確立する重要なクルマです」。

 今回、ハイパーロードスター(バルケッタと呼ぶべきか)の「B95」とともにモントレーで初披露されたプーラ・ヴィジョンは、たしかにその美しさでは多くの人の目を魅了して止まないものがあった。

 それは、現在ニューヨークの近代美術館(MoMA)に自動車として初めて永久展示された、1947年式チシタリアから着想を得たものであるといい、どこから見てもその個性とデザイン哲学、プーラを応用したことがわかる、新しいタイプのクルマに仕上げられている。

 ピニンファリーナが自動車メーカーとして成長を遂げる日も近そう

 もっとも特徴的なのは、左右のドアとサイドウインドウの開閉方法で、革新的なパノラマルーフとラウンジドアの恩恵で、パッセンジャーは常に自然な姿勢でキャビンに乗り込むことができる。そのキャビンは開放感に溢れる2+2のレイアウト。

 ラウンジドアはランチアの「フロリダ」からインスピレーションを得たものだ。ちなみにこのフロリダは、バッティスタ・ピニンファリーナが1950年代に設計し、彼自身も大いに気に入っていた一台であったという。

 プーラ・ヴィジョンのエクステリアは、SUV独特の路上での存在感と、車高の低いスポーツカーが持つ凛とした姿を融合させたデザイン。

 そのデザインは豪華なインテリアにも反映され、豪華なヨットから着想を得ていることがはっきりとわかるだろう。

 つまり、プーラ・ヴィジョンは、その雰囲気やパフォーマンスはスポーツカーでありながら、キャビンの広々とした空間と快適さはラグジュアリーカーであるのだ。

 さらに、このプーラ・ヴィジョンに象徴されるピニンファリーナの次世代モデルには、便利なコネクテッドカーサービスをあらゆる場面で、必要なときに活用することが可能とされている。

 今回はそのパワーユニットなどに関する発表はなかったが、イタリアのカンビアーノとドイツのミュンヘンを拠点とするアウトモビリ・ピニンファリーナ社では、現在世界の20か国以上から集まった116名の従業員が、未来の電動モビリティを切り開くために、その専門知識と経験をフルに活かして、さまざまな開発プロジェクトに従事している。

 自動車メーカーたるアウトモビリ・ピニンファリーナが、さらなる成長を遂げる日は近いといえそうだ。

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