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トヨタ新型「ヴォクシー」が過激なデザインに進化! 従来型とどう違う? 新旧モデルを徹底比較

掲載 更新 69
トヨタ新型「ヴォクシー」が過激なデザインに進化! 従来型とどう違う? 新旧モデルを徹底比較

■「先鋭・独創」なデザインへと進化した新型ヴォクシー

 トヨタは、4代目となる新型「ノア/ヴォクシー(ノアヴォク)」を2022年1月13日に発売しました。

【画像】オラオラ度アップ! 早くも登場した新型「ヴォクシー」カスタム仕様を見る(23枚)

 2001年11月にデビューした初代ノアヴォクは、乗り降りしやすいスライドドアや多くの人や荷物をのせられる広くて快適な室内空間など、ミニバンとしての使いやすさを追求し、ファミリーを中心としたユーザーに支持されています。

 2007年に2代目、2014年に3代目が登場するとともに高級志向の初代「エスクァイア」がデビュー。しかし、エスクァイアは2021年12月を持って生産終了となり、今回はノアとヴォクシーの2車種がフルモデルチェンジを受けました。

 新型ノアヴォクは、ミニバンにしか実現できないうれしさを一層深化させ、「より快適に」「より便利に」「より安心な」みんなのミニバンへと進化しています。

 なかでも売れ筋となる新型ヴォクシーは、どのようなモデルになったのでしょうか。従来モデルと比較してみます。

 先代となる3代目ヴォクシーは、当初は標準仕様とエアロ仕様を用意していましたが、モデル後半に標準仕様が廃止され、エアロ仕様のみの展開となりました。

 そして新型ヴォクシーにおいてもエアロ仕様のみが登場。従来モデルも若いファミリーをターゲットにしたスタイリッシュで大胆なデザインでしたが、新型モデルはそれ以上にアグレッシブなスタイルになっています。

 新型ヴォクシーのデザインは「先鋭・独創」をキーワードとし、フロントは丸みを帯びた薄型アッパー部と分厚くスクエアなロア部の組合せによる、コントラストの強い立体構成と個性的なグラフィックを実現しました。

 2段構えのヘッドライトは従来モデルから引き継いでいますが、ロアグリルの左右に設けられたひし形モチーフに組み込んだアクセサリーランプが怪しく光り、新型ヴォクシーの存在感を強調しています。

 リアビューも大きく変更。トヨタエンブレムを中心に横一文字に伸びるテールランプが印象的です。

 内装は、従来モデルにはオレンジを取り入れてスポーティさを演出したグレードもありましたが、新型ヴォクシーはブラックを基調とした内装色を採用しています。

 ブラックアウトしたスリムなフロントピラーや水平基調で低くワイドに構えたインパネ、ドアトリムに加え、アシストグリップやエアコン吹き出し口など機能的に配列したルーフなどにより、見晴らしの良い開放的空間を実現。

 インパネは機能美とひとクラス上の上質感を追求し、金属調フレームにソフト素材を巻き付けた姿をイメージした独創的なスタイルとしました。

 左右のCピラー間距離は1295mmと従来モデルより75mm拡大し、1405mmの室内高と相まって、広々とした室内空間が広がります。

 新型ヴォクシーは7人乗り仕様車と8人乗り仕様車を用意しており、7人乗り仕様車の2列目には初のオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備。

 さらに、シートを一旦横にスライドさせることなく、ストレート超ロングスライド(スライド量745mm)を実現しました。

 なお、8人乗り仕様車のセカンドシートは3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用し、超ロングスライドはスライド量705mmとなります。

※ ※ ※

 新型ヴォクシーは乗降性の良さも特徴のひとつで、パワースライドドア装着車に「ユニバーサルステップ」(助手席側)をメーカーオプションとして設定。パワースライドドア開閉と合わせてドア下部からステップが展開・格納される機能を装備しています。

 また、ステップ高を200mmに設定するとともに、ロングアシストグリップを左右のBピラーに標準装備。子供や高齢者も乗り降りしやすい仕様としました。

 さらに、世界初の機能として、バックドア開閉時、任意の角度で保持できる「フリーストップバックドア」を採用し、車両後方にスペースがない場合でもバックドアから容易に荷物を出し入れすることが可能です。バックドアの開閉ボタンは車両のサイドに設けられており、横から操作することができます。

■先進装備も安全性も最新技術を搭載

 新型ヴォクシーはプラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-C)を新たに採用し、軽量でありながらバランスの取れた高剛性ボディを実現しました。

 これにより、車高の高さを感じさせない上質な乗り心地と優れた操縦安定性を可能にしています。

 エンジンは従来モデルと同じく1.8リッターハイブリッドと2リッターガソリンを搭載。ハイブリッドシステムはすべての電動モジュールを刷新した新世代システムを採用し、ミニバンにおいても心地よい加速と優れた燃費性能を高次元で両立しました。

 さらに燃費性能も向上。WLTCモード燃費は従来モデルが19.0km/Lだったのに対し、新型モデルはクラストップレベルの23.4km/Lを達し、環境性能にも磨きをかけています。

 また、ハイブリッド車の4WDは新型E-Fourを採用。モーター出力の向上によって4WD作動領域や後輪へのトルク配分を拡大し、コーナリング中の前後輪トルク配分を最適に制御して操縦安定性を高めたほか、後輪のトルクを上げたことで降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も上がりました。

 一方、ガソリン車も進化しており、2リッターダイナミックフォースエンジン(M20A-FKS)にDirect Shift-CVT(10速シーケンシャルシフトマチック)を組み合わせることで力強くダイレクト感のある走りと優れた燃費性能を両立。

 ガソリン車としてもクラストップレベルのWLTCモード燃費15.1km/L(従来モデルは13.2km/L)とより一層低燃費なクルマになりました。

 安全装備については、従来モデルでも昼間の歩行者を検知する「トヨタセーフティセンス」を搭載していましたが、新型ではさらなる先進機能を付与し、機能向上した最新のトヨタセーフティセンスを搭載しています。

「プリクラッシュセーフティ」は事故割合が高い交差点での支援を拡大。交差点右折時に隣接する2レーンから直進する対向車両、右左折時に前方から横断してくる歩行者と自転車に加え、トヨタ初となる交差点で交差する車両・自動二輪車も検知します。

 さらに、「プロアクティブドライビングアシスト」をトヨタ初搭載。運転の状況に応じたリスクを先読みすることで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング、ブレーキ操作をサポートします。

 また、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえを軽減する機能も取り入れました。

 トヨタ初の機能として、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の新機能「アドバンストドライブ(渋滞支援)」も搭載されます。

 これは、自動車専用道路において、渋滞時(0km/h-約40km/h)レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動し、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となってより周囲に注意を払った安全運転ができます。

 ほかにも便利な機能として、スマートフォンのアプリで駐車および出庫が可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)」(トヨタ初)や「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」(パワースライドドア装着車)なども搭載されます。

 新型ヴォクシーではコネクティッドサービスも充実しており、高精細HDワイドディスプレイを搭載したディスプレイオーディオが、「コネクティッドナビ」にトヨタ初対応。車両に搭載された地図情報ではなく、センターから通信で取得した新しい情報で目的地検索やルート設定することができるようになりました。

 また、クルマがWi-Fiスポットとなる「車内Wi-Fi」もトヨタ初採用されます。

※ ※ ※

 姉妹車となる新型ノアも新型ヴォクシーと同様に大きく進化しました。

 デザインに関して新型ノアは2種類設定されており、「堂々・モダン・上質」の標準仕様と「王道・アグレッシブ」のエアロ仕様を設定しています。

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