■デビュー早々に盛り上がる声! 注目度の高さがうかがえる新型「スペーシア ベース」
スズキは2022年8月26日、新型軽自動車「スペーシア ベース」を発売しました。軽乗用車のスーパーハイトワゴン「スペーシア」をもとに、積載性を高めた軽商用バン(軽貨物車)としたニューモデルです。
これまで軽商用バンといえば、1BOX(箱型)のスズキ「エブリイ」やダイハツ「ハイゼットカーゴ」が主流でしたが、従来の1BOXバンへの不満解消に加え、個人需要など新たな市場開拓も期待した新ジャンルのモデルだとスズキは説明します。
そんな新型軽商用車に対し、SNSでは早くも多くの賛否両論が聞かれ、注目度の高さをうかがわせます。新型スペーシア ベースへの声を拾ってみましょう。
【画像】スズキがつくった「新ジャンル!」 軽商用バンの新しいかたち「スペーシア ベース」を写真で見る(54枚)
スペーシアはこれまで、ベーシックな「スペーシア」(標準モデル)に加え、エアロパーツでカスタマイズした「スペーシア カスタム」、そしてSUV風のクロスオーバーモデル「スペーシア ギア」とその派生モデル「スペーシア ギア マイスタイル」(特別仕様車)がラインナップされていますが、商用車(4ナンバー)仕様は初の導入となります。
そんな新型スペーシア ベースは、軽乗用車の快適性や安全性と、貨物車の実用性を融合させ誕生しました。
前席1名もしくは2名乗車に割り切り開発され、後席は小型・薄型に簡素化。シート座面を床下に収納すればフラットで広大な荷室が誕生する設計としています。
また貨物用途以外にも、車中泊やアウトドアレジャーといった個人ユーザーの利用も強く意識し、柔軟な荷室アレンジが可能な「マルチボード」を搭載する工夫も施されています。
ターボ車はなく自然吸気エンジン車のみの設定で、消費税込み価格は139万4800円から166万7600円までとなっています。
SNSの声を見てみると、デビュー早々にさまざまな意見が交わされ、新型スペーシア ベースに対する関心の高さが伝わってきます。
なかでも「この見た目で4ナンバーはすごい」「商用車なのにカスタム顔なのが面白い」「LEDヘッドライトとフォグが標準」「ブラックアウトしたカスタム顔、なんかいい」など、簡素なモデルが多い従来の商用車とはかけ離れた、主張のある外観についての印象が強烈だったようです。
新型スペーシア ベースは、カスタマイズ仕様のスペーシア カスタムのフロントマスク(正しくはマイナーチェンジ前のデザイン)を移植し、カスタム特有のメッキ加飾の代わりにブラック塗装とし、独自性を出しています。
また新色の「モスグレーメタリック」や、スペーシア ギアやハスラーといったクロスオーバー車に採用の「デニムブルーメタリック」といった、商用車らしからぬカラーに「オシャレな色」「カッコよすぎ」と好印象の声もみられました。
しかしアウトドア趣味の個人ユーザー向けというコンセプトから「スペーシア ギア顔のほうが似合うはず」「なぜカスタム顔?」と驚きや戸惑いをみせる意見もあります。
軽商用車としての積載能力に対する指摘もありました。
新型スペーシア ベースの最大積載量は200kgなのに対し、直接のライバル車となりそうなホンダの軽商用車「N-VAN」の最大積載量は350kg(2WD)で、旧来の軽1BOXバン、エブリイも同様に350kgとなっています。
N-VANも軽乗用車のプラットフォームをもとに誕生していますが、車体の設計は完全なオリジナルなこともあり「助手席までフラットになる(専用設計の)N-VANにはかなわない」「N-VANに対し飛び抜けた何かがないとダメ」との意見もあります。
ただし実際の機能面では、すでに販売店に配備された展示車を見たユーザーなどから「思いのほかちゃんとしている」「空間の作り方が秀逸」など、凝った造り込みに対し一定の評価もあがっていた点も見逃せません。
一方で「(高出力な)ターボエンジン車がないのが惜しい」「売れ行き次第ではターボもいずれ追加?」「マイルドハイブリッドもそのうち出そう」「まだ待ちかも」との声も上がっており、パワートレインのさらなる充実に期待する声も少なくありませんでした。
※ ※ ※
新型スペーシア ベースのTVCMは、個人ユーザーをターゲットに、オーナーの夫婦それぞれが「車中泊」「ワーケーション」「愛犬と小旅行」にとフルに活用するさまをコミカルに表現しています。
そんなCMに対し「スズキのCMのなかでダントツにわかりやすい」「“クルマというより秘密基地”のコピーが好き」と好感の声があがっています。
多彩なシートアレンジが生み出す新型スペーシア ベース特有の「秘密基地」のようなわくわく感が伝わってくるような、そんな秀逸なCMといえそうです。
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みんなのコメント
ターボ出してくれないかなぁ。