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【転売ヤーの仕業?】高騰するホンダS660の中古車事情 相場はいずれ落ち着く?

掲載 更新 21
【転売ヤーの仕業?】高騰するホンダS660の中古車事情 相場はいずれ落ち着く?

中古相場高騰するS660 新車以上の個体も?

text:Kenichi Suzuki(鈴木ケンイチ)

【画像】公道で全力の楽しさ【S660とビートを比較】 全264枚

editor:Taro Ueno(上野太朗)

ホンダの軽スポーツカーである「S660(エス・ロクロクマル)」。

本田技術研究所設立50周年を記念した商品企画提案を発端に開発が始まり、2015年4月に発売を開始した、ミドシップエンジン・レイアウトを採用する2シーター・スポーツカーだ。

その「S660」の中古車価格相場が高騰している。

「S660」の定価は、スタンダードな「βグレード」が203万1700円、上級の「αグレード」が232万1000円。そして、カスタムモデルである「S660モデューロX」が304万2600円であった。

ところがネットの中古車販売サイトを覗いてみれば、2018~2021年式で走行距離1万km未満の程度の良い中古車に200万円台後半から400万円台のプライスがついている。

スタンダードな「αグレード」や「βグレード」で200万円台後半から300万円台、カスタムの「モデューロX」であれば400万円以上。

新車の定価よりも高値がつけられているのだ。

また、初期の2015~2017年ごろの車両であっても、走行距離が3万kmを切っているなど程度が良ければ、250万円以上も珍しくないのだ。

逆に中古車価格が200万円以下となると、走行距離が10万kmをこえた車両やCVTがほとんど。MT車を欲しい場合は、最低でも200万円から探すことになる。

「新車では手に入らない」相場押上げる

そんな、中古車相場高騰の理由はシンプルなものだ。

それは「S660の販売が2021年3月に終了してしまった」から。

つまり、「新車が欲しくても、買うことができない」から、中古車相場価格が高騰してしまっているのだ。

ちなみに、2021年3月12日に生産終了記念で発売された、特別仕様車「S660モデューロX バージョンZ」(315万400円)は20日ほどで売り切れになり、スタンダードなモデルも3月末までに、すべて完売となっていたという。

振り返ってみれば、「S660」は、2015年のデビュー時から非常に高い人気を誇ったモデルであった。

月産わずか800台という少数生産ということもあり、デビュー直後は納車待ちが年単位になるほどであった。

モデルライフの後半は、やや落ち着きを見せたとはいえ、今回の販売終了に伴う中古車相場の高騰を知れば、その人気の根強さは健在ということだろう。

転売ヤーの仕業? 極端な低走行車も存在

とはいえ、中古車には走行距離が非常に短い車両も数多く見受けられる。

これらの車両は、オーナーカーではなく、いわゆる「転売」を目的に用意されたのではないだろうか。

つまり、販売終了に伴う中古車価格の高騰を見込んで用意された車両も多いということ。

しかし、そうした走行距離の極端に短い車両は、時間の経過とともに減ってゆくはずだ。

今は、まさに販売終了から半年という、直後の相場高騰のまっただ中。もう少し時間が経てば、相場も落ち着きを見せるかもしれない。

一方、「S660」の中古車の数は、全国で数百台規模。

同じスポーツカーである、トヨタの86やマツダのロードスターと比べると、S660は「若干少ない」という状況だ。流通する中古車の数が少ないということで、価格がこなれるのに時間がかかるという予測もできる。

中古車相場の高騰が落ち着くのか続くのか。

株価と同様、こればかりは「神のみぞ知る」行方なのではないだろう。

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みんなのコメント

21件
  • つい先頃まで販売されてた車が新車価格を上回る
    価格設定になってるのは異常。
    今は売れればめっけ物のボッタクリ設定なので200万に
    下がるまで買わなければ来年には下がってるよ。


  • また中古車屋と結託したプロパガンダですか…

    一部の奇特な信者を除く読者みんなには毎回バレていることに気付きましょうよw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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