スズキは2023年11月9日、軽スーパーハイトワゴンのスペーシアを約6年ぶりにフルモデルチェンジし、11月22日から発売する。そこで今回は、新型スペーシアのカスタム系のエンブレムのこだわりについて、四輪デザイン部エクステリアグループの佐藤優花氏にお話を伺った。
「カスタムのエンブレムは先代が赤文字で筆記体風のカクカクとしたデザインになっていて、スポーティな雰囲気でした。新型では、もう少し大人っぽさだったり、上質感みたいな方向に変えていきたいなという思いがありましたので、そういった方向で作っていきました。ですが、やはり何かしらの“遊び”みたいなものがないと、スペーシアではないよねと。そこで、新型は大人の遊び道具のようなテイストを入れたいと考えて作ったアイデアになっています。
新型スペーシアの”オットマン”開発起源は、意外なところにあった
インテリアにもボルドー(ダークレッド)の色を使うというのが決まっていたので、内装と外装のリンクも持たせたいということで、今回、エンブレムにはボルドーの塗装を施しました。内外装全体のコーディネートを合わせています。
デザインに関しては、弊社のエンブレムは全体を1個のパーツで作ることが多く、文字と文字の間に“つなぎ”を設けた意匠になっています。今回はそういったつなぎをあまり見せたくないと思いまして、手書き風にすることでつながっていて一体で作れるように工夫をしています。収まりのよさを最初から考えてきました。
エンブレムの右上には核となるSPACIAの文字を入れました。先代のロゴは細身の小文字が並んでいたんですけれども、新型は大文字で気持ち太めにすることで、ファミリーだけではなくて、いろいろな家族の形にフィットするようなニュートラルさを持たせたいということで、ロゴを変えました。本当に細かいこだわりですけれども、フォント自体を変えつつ、遊び心も持たせるというデザインですね」
Customという手書き風のエンブレムは、製造の要件も満たしたこだわりのアイテムとして注目である。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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