ひと昔前のクルマには個性的な音があった
最近は騒音規制の問題もあって、車外に出る音は軒並み押さえられている。そもそも後ろから来るクルマの存在すら気が付かなかったりするほどだ。逆を言えば、昔のクルマは今ほど騒音規制が厳しくなかったため、個性的な音を放つことが多く、見なくても特定のクルマが近づいてくることがわかったほど。そんな個性的な音について、まとめてみた。
ツインカム、直6、12気筒、ロータリーの素晴らしきエキゾーストノート!サウンドで振り返る日本のレース史
ボクサーサウンド
今ではすっかり他社と同じく静かになってしまったが、水平対向と言えば本来は「ドロドロ」というかなり特徴的な音だった。先ごろ歴史に幕を下ろしてしまったスバルの「EJ20」型はその代表格だ。2002年に入ってすぐくらいが変更時期となる。ドロドロという音になる原因は排気干渉で、シリンダーがふたつずつ、左右に分かれていることが理由だった。不快に思う人が多くなったと言いつつも、現在でも懐かしく思う人は多く、独特な音を再現するマフラーも販売されているほど。
ロータリーサウンド
ロータリーエンジンの特徴は、レシプロエンジンのようにピストンの直線運動ではなく、ローターの回転運動ということ。それゆえエンジン音も特徴的で、シューといったような連続的な高い音がした。この音が聞きたいために、復活待望論が出てくるのもうなずけるというもの。
VTECサウンド
VTECは今でも健在ながら、ホンダ本来のNAピュアスポーツへの採用という点ではラインアップから消えており、寂しい限りだ。バイクでは少々構造が異なっているもののVTECが搭載されていて、本来の2段加速が味わえる。フル加速ではキーンといったような高い音で、F1的な音が楽しめるのが特徴。
ホンダサウンド
VTECもホンダサウンドの一種ではあるが、その登場以前のホンダのエンジンは甲高い音が特徴でもあった。たとえば軽自動車の始祖、N360やそれに続くライフやZは「ビーーーン」という甲高いサウンドを高回転で発生してしびれたものだ。その流れにVTECのサウンドもあると言っていいだろう。
直6サウンド
直列6気筒はシルキーなサウンドになることがほとんど。こちらは車外に放つというよりも、車内に響き渡る音を楽しみながらドライブするといったほうが正しいだろう。ただし、スポーツモデルとなるとそこに個性が加わり、古いところではハコスカGT-RやZ432の「S20」型は豪快なレーシングエンジンのようなうなりが楽しめたし、復活した日産直6である「RB26DETT」型も豪快な音が楽しめた。
トヨタの「1J」や「2J」は少し個性に欠けたが、今思えばワイルドな味わいも備えていた。輸入車勢では、やはりBMWはなめらかなに調律されたエンジン音が心地よく響くなど、個性が異なるのも直6の特徴だろう。
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みんなのコメント
たまたま行った店で、たまたま発見したインテR。
その時には、まさか10年の付き合いになるとは思ってもいませんでした。
今もホンダ車を乗り継いでますが、インテRのような刺激がないのが、少し淋しい今日この頃。