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使ってビックリ意外に便利! 広まってほしい「あの車の便利な機能」5選

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使ってビックリ意外に便利! 広まってほしい「あの車の便利な機能」5選

新車の試乗会や発表会に行くと、「あの車に装備されているあの装備、使ってみたらえらい便利でした。ぜひほかの車種にも広まってほしいです!」とメーカーのエンジニアさんに伝えることがあります。大変便利だけど知名度が低く、装備される車種が少ないとパーツの単価が上がってよりマイナーになっていく……。だったら「便利」ということが広まればいい! そんなわけで、便利で広まってほしい装備を集めました!

文:渡辺陽一郎 写真:平野学、DAIHATSU

地味だけど売れてる、メディアにあまり取り上げられないけどいい車5選

■日産セレナ「デュアルバックドア」

日常的に便利に使える機能は、荷物の積載性や乗降性が重視される実用指向の車種に多く採用される。カテゴリーとしては、背が高く車内の広いミニバン/コンパクトカー/軽自動車が中心だ。ここではほかの車種にも採用して欲しい5つの機能を取り上げたい。

荷室のドアに関連した機能として、セレナのデュアルバックドアが挙げられる。バックドアの上半分(主にリヤウインドーの部分)だけが開閉する機能だ。背の高いミニバンはバックドアの上下寸法も長く、開閉時には後ろ側へ大きく張り出す。縦列駐車をした時など、車両後方の空間が狭い場所では開閉しにくいが、上半分だけなら開閉が可能だ。そのために狭い場所でも荷物を出し入れしやすい。リヤウインドーだけを開閉できるバックドアは30年くらい前から見られたが、改めてミニバンのセレナに装着したことが注目される。

■日産セレナ&ホンダN-BOX「ハンズフリーオートスライドドア」

2つ目は同じくセレナに採用されるハンズフリーオートスライドドアだ。ホンダのN-BOXも同様のハンズフリースライドドアを用意した。いずれもリモコンタイプのキーを携帯した状態で、ボディの下側で足を出し入れすると、スライドドアが自動的に開閉する。子供を抱えていたり、両手に荷物を持っている時でも乗り降りがしやすい。

同じようにセンサーで自動開閉する機能として、エクストレイルのリモコンオートバックドアもある。これもリヤバンパーの下側で足を出し入れすると、バックドアが自動的に開閉する。

■ダイハツタント「ミラクルオープンドア」

3つ目はタントのミラクルオープンドア、あるいはアイシスのパノラマオープンドアで、スライドドアに装着された機能となる。左側のセンターピラー(天井を支えるボディ中央の柱)がスライドドアに内蔵され、左側のドアを前後ともに開くと開口幅がワイドに広がる。

タントの場合、通常のピラーを備えた右側スライドドアの開口幅は595mmだが、左側を前後ともに開くと1490mmに達する。アイシスの開口幅は右側が770mm、左側を前後ともに開くと1890mmだ。

助手席を前側にスライドさせた状態で前後のドアを開くと、ドアの開口部と後席の足元空間が広がるため、体を捩らずに乗車して後席にスムーズに座れる。高齢者などに優しく、福祉車両の性格を兼ね備えた機能ともいえるだろう。

■トヨタルーミー/ダイハツトールほか「汚れ防止シート」

4つ目はルーミー/タンク/トール/ジャスティに装着される汚れ防止のシートだ。後席を畳んで床面のボードを反転させると、床面に汚れ防止のシートが展開する。自転車を積んで床が汚れた時も、簡単に拭き取ることができる。

■ダイハツムーヴキャンパス「置きラクボックス」

5つ目はムーヴキャンバスに装着された「置きラクボックス」だ。後席の下側に引き出し式の収納設備が装着され、そこから中敷きのユーティリティボックスを立ち上げると、長さが305mm、幅が270mm、高さが130mmのバスケットになる。買い物袋などをそこに置くと、走行中に倒れる心配がない。最近は買い物袋を引っ掛けられるフックを装着したクルマが増えたが、バッグの形状によっては使いにくい。その点で「置きラクボックス」は多用途で、後席の左右に装着されるから2つの荷物を収納できる。

「置きラクボックス」は些細な装備ともいえるが、走行中にシート上に置いた買い物袋が倒れて商品が床に散乱すると、運転の集中力が削がれてしまう。このような時に限って、前方を走る車両が急ブレーキを掛けるなど事故を誘発する状況が発生する。その意味で「置きラクボックス」は、安全性を高める装備でもあるだろう。

さらにいえば前述のデュアルバックドアやハンズフリーオートスライドドアも、荷物の収納や乗り降りをスムーズにすることで、イライラした気分に陥るのを防いでくれる。これも安全性の向上に結び付く。

日常的に便利に使える機能や装備は、総じて安全性を高めることが多い。だからこそ数多くの車種に広めて欲しい。

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