■GR86&SUBARU BRZの「10th Anniversary Limited」発表!
2022年7月24日に初代モデル誕生から10周年を迎えた「86(GR86)/SUBARU BRZ」の特別仕様車「10th Anniversary Limited」が発表されました。
この特別仕様車は、同日に富士スピードウェイで開催された「Fuji 86 Style with BRZ」でお披露目されていますが、どのような形で登場したのでしょうか。
【画像】限定のGR86&BRZ! 何が違う? 青&オレンジで印象違う2台を写真で比較してみる!(35枚)
2005年にトヨタとスバルが提携して以降、さまざまなプロジェクトが生まれましたが、やはり一番の功績はというと「86(GR86)/SUBARU BRZ」の共同開発です。
文化も手法もルールも異なる2社が1台のクルマを開発、当初はかみ合うどころか破談の危機もあったそうですが、最後は「いいクルマをつくる!!」というパッションが大きな力になったといいます。
難産の結果はどうだったのか?「ドライバーが中心」、「コントロールすることが楽しい」、「頑張れば手が届く」といったコンセプトは高く評価され、日本はもちろん世界各国、老若男女問わず多くのファンが生まれました。
加えて、元気がなかったカスタマイズメーカーの活性化やモータースポーツも盛り上がりなど、多方面に大きな影響も与えました。
そして、2021年に2代目モデルが登場。スポーツカー文化は次のステップに進みました。
単にスペックを引き上げるのではなく、開発陣やユーザーの「もう少し●●だったら」という本音の部分を中心にアップデート。
加えて、初代モデル以上の“らしさ”追求のために、土壇場でのセットアップ変更をおこなうなど、初代モデル以上に攻めた仕上がりになっています。
そして、2022年に生誕10周年を迎えたことを記念した特別仕様車が「10th Anniversary Limited」です。
実は2代目モデルとしては初の特別仕様車になりますが、これまでとは違った取り組みによって生まれたモデルでもあります。
初代はモデルライフのなかでいくつか特別仕様車が設定されましたが、これらは各ブランドが独自に企画をおこなっていました。
しかし、今回のモデルはGR/SUBARUの共同企画となり、「一緒に10周年をお祝いしましょう!!」という想いから生まれました。
ちなみにGR86とSUBARU BRZ、開発サイドは「一緒にいいクルマをつくろう!!」という関係ですが、販売サイドはガチの「ライバル関係」なのも事実です。
ただ、そこに関しても「垣根なくやっていこう!!」という考えがこのモデルに込められているのでしょう。
実はGR/SUBARUでマーケティング担当者の人材交流もおこなわれており、このプロモーションの担当者はGRに出向中のスバルのスタッフ、スバルに出向中のGRのスタッフがおこなっています。
※ ※ ※
この共同のプロモーションの一環として、2022年6月末に富士スピードウェイにて10th Anniversary LimitedのCM撮影がおこなわれました。
GR86を運転したのは佐々木雅弘選手、SUBARU BRZを運転したの井口卓人選手で、撮影はほとんど練習をせずにぶっつけ本番な形でクルマを走らせていましたが、そこはプロのレーシングドライバーなので画撮りはバッチリです。
ともにノーマルとなる2台の性能を限界まで使いドリフトさせるなど迫力のある映像に仕上がっていました。
このような企画もGR/SUBARUの「一緒にいいクルマをつくろう!!」という取り組みによりおこなわれているのです。
■限定の「10th Anniversary Limited」の特徴とは
ここからは2台の10th Anniversary Limitedについて解説していきましょう。
ベース車両はGR86が「RZ」、BRZが「S」です。
エクステリアは、GR86はノーマルに設定のない「フレイムオレンジ」の特別なボディカラーを採用。実はこれは初代のイメージカラー「オレンジメタリック」のオマージュです。
一方、BRZはスバル定番色「WRブルーパール」のボディカラーに、ドアミラー/ルーフアンテナはブラック塗装、アルミホイールはマットブラック塗装…とノーマルに設定のないコーディネイトが採用されています。
要するに、GR86は「一目で解る違い」、BRZは「解る人に解る違い」と、両ブランドの性格がよく表れています。さらにリアガラスには専用のエンブレムを追加。
インテリアはボディカラーに合わせたコーディネイトで、GR86が「ブラック×オレンジ」、BRZは「ブラック×ブルー」となっています。
変更部位はシート(パーフォレーション裏地/ステッチ)、ステアリング/シフトブーツ/サイドブレーキブーツ(ステッチ)、そしてドア内張(10th Anniversary Limitedの刺繍入り)です。
これに加えて、インパネセンターオーナーメント/エアコンダイヤル/VSCスイッチ/助手席インパネモールがシルバー→キャストブラックに変更。
この辺りはヒカリ物を抑えることで専用コーディネイトをより引き立たせるという考えだと思われ、細かい変更ですが大人っぽさが少しプラスされています。
メカニズムの部分はノーマルから変更がありません。
個人的には初代モデルに設定され好評だった「SACHSダンパー」などがあるといいなと思いましたが、ある関係者に聞くと「検討はしていたものの、コロナ禍&部品供給などの諸問題で泣く泣く断念」とのことでした。
ただし、逆をいえば「ここから先は皆さんが育ててください!!」ということだと解釈しています。
ワークスのGRパーツ/STIスポーツパーツはもちろん、サードパーティにも優れたパーツはたくさんあるので、自分好みに仕上げることが可能です。
※ ※ ※
価格は「GR86 RZ“10th Anniversary Limited”」の6速MTが346万9000円、6速ATが363万2000円です。
予約受付は、7月24日から9月30日までの期間限定となり、GRガレージをはじめトヨタ販売店でおこなわれ、2023年初頭頃に発売される予定です。
対して「SUBARU BRZ S “10th Anniversary Limited”」の6速MTが338万8000円、6速ATが355万3000円です。
こちらは、200台の限定販売とし、2022年7月28日から9月30日の期間中にスバル販売店で注文が受け付けられますが、9月30日以前に200台に達した場合はその時点で販売終了となるため、気になる人は早めに注文していたほうがいいと思います。
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みんなのコメント
実車をみたら、デザインも走りもきちんと良くなってました。
良い車だと思います。