■S660最後の特別仕様車「モデューロX バージョンZ」とは
ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」の特別仕様車として「モデューロX バージョンZ」が2021年3月12日に発売されました。
モデューロXとは、専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着したコンプリートカーブランドで、さまざまなモデルに設定されています。
今回発売された「S660 モデューロX バージョンZ」は、特別仕様車としてスペシャル感を演出する数々のアイテムを装備。
外装は、ブラッククローム調のエンブレムやブラックの専用アクティブスポイラー、ステルスブラックのアルミホイールなど黒を強調するとともに、ボディカラーは「プレミアムスターホワイトパール」に加え、特別色として「ソニックグレー・パール」を設定しました。
内装は、メーターバイザーや助手席エアアウトレット、センターコンソールの各パネル部をカーボン調に変更し、ブラックのラックススエードとボルドーレッド(合皮)を組み合わせたドアライニングパネルにグレーのステッチを施すなど、上質かつスポーティなデザインとなっています。
S660 モデューロX バージョンZは6速MTのみで、価格(消費税込)は315万円です。
※ ※ ※
660ccのターボエンジンをミッドシップに搭載したS660は、ホンダらしい走る喜びの実現を目指したモデルとして2015年4月に発売。2018年7月に上質でしなやかな走りを実現するチューニングを施した「S660 モデューロX」が登場しました。
ワクワクするような走りと優れたハンドリング性能を実現したS660は多くのファンから支持されて、発売から累計3万台以上を販売しましたが、2022年3月をもって生産終了することが決まりました。
生産終了の理由に関してホンダは、「2022年以降の法規制(騒音・燃費・安全など)に対応出来ないため」と説明しています。
今回発売されたS660 モデューロX バージョンZは、これまでの感謝を込めた最後の特別仕様車として、標準車の「β」「α」と以前から販売されている「S660 モデューロX」に追加される形で販売されることになります。
なお、バージョン ZはS660の前身となる「ビート」の最終モデルで使われていたネーミングでもあり、両車の関係性がうかがえる名称が与えられました。
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