現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」

ここから本文です

ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」

掲載
ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1が彼の故郷であるイモラに到着する前に、モンツァ・サーキット(正式名称:アウトドローモ・ナチオナーレ・ディ・モンツァ)に施設を早急にアップグレードして、F1にはるかによい条件の長期契約をオファーするようふたたびプレッシャーをかけたようだ。

 モンツァはカレンダーの歴史ある枠を失って、イタリアGPが2026年初頭から『アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ』(イモラの正式名称)に移されるという危機にさらされているのだ。

モンツァ・サーキット、改修工事でランオフエリアの一部がグラベルに。縁石の刷新も予定

 ドメニカリは、日刊紙『La Reppubblica』に話すなかで、モータースポーツと、とくにF1におけるイタリアの役割を称賛したが、その後、歴史的な価値だけではもはやカレンダーの枠を確保するのに十分ではないと強く警告した。

 ドメニカリは「イタリアは、我々のカレンダーの中心的な部分だ」と認める一方、「イタリアという一国へ投じるリソースの量については、手を取り合いながら再考する必要がある」と明言した。

 そして、とくにモンツァに対しては非常に断固とした態度で警告を発している。

「グランプリの独自性だけではもはや開催理由は充分ではない。ファンのためにインフラを整備する必要がある」

 そして最後に歴史的なトラックを名指しして、「8月末にモンツァで、政府機関とACE(イタリア自動車クラブ)と意見交換を行う」と付け加えた。

 その後、イタリア政府に注意を向けたドメニカリは、「世界では極東からアメリカ、ヨーロッパまで、カレンダーに入る準備ができている国がますます増えており、マドリードなどは刷新が可能だと示している」と述べ、次のように明かした。

「投資や、我々との協業、さらに長期的な計画立案を現在望んでいない一部の国には、グランプリを逃すリスクがある」

 それでも、イタリアのファンに希望を垣間見せたドメニカリは、イモラとモンツァがカレンダーで共存し続ける可能性を排除しなかったが、「可能性はあるが、客観的に見るとかなり難しい」と語った。

 モンツァが最終的に新たな長期契約を結ぶことになると考えられているのはそれが理由だ。F1が要求しているアップグレードについては現在改修が行われているところだ。イモラは2026年初頭からF1が実施しようとしている新しいローテーションシステムによって、他の多くのヨーロッパのコースのひとつとして加わることになるだろう。

 このシステムでは、1シーズンあたりのグランプリ数は現在の24戦に維持されるが、F1が訪れるサーキットは最大30カ所にまで増やされることになる。

こんな記事も読まれています

ルノーF1が2026年PUプロジェクト中止を検討との噂。アルピーヌが他社製PU搭載という不合理なシナリオは起こり得るのか
ルノーF1が2026年PUプロジェクト中止を検討との噂。アルピーヌが他社製PU搭載という不合理なシナリオは起こり得るのか
AUTOSPORT web
2026年PU開発が不調といわれるルノー&アルピーヌに不穏な動き。F1プロジェクトに関する見直しを検討か
2026年PU開発が不調といわれるルノー&アルピーヌに不穏な動き。F1プロジェクトに関する見直しを検討か
AUTOSPORT web
ホモロゲーション延長でマクラーレンに「余裕」。LMDhプログラムは2027年参戦開始を目指す?
ホモロゲーション延長でマクラーレンに「余裕」。LMDhプログラムは2027年参戦開始を目指す?
AUTOSPORT web
元ルノー代表ブリアトーレがF1に復帰。アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・アドバイザーに就任
元ルノー代表ブリアトーレがF1に復帰。アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・アドバイザーに就任
AUTOSPORT web
レッドブル、FIA F3参戦中のジュニアドライバーをわずか4戦で解雇。シリーズへの参戦は継続
レッドブル、FIA F3参戦中のジュニアドライバーをわずか4戦で解雇。シリーズへの参戦は継続
AUTOSPORT web
ハミルトン、多様性推進の活動を継続も、フェラーリにブラックカラーのマシンは求めず
ハミルトン、多様性推進の活動を継続も、フェラーリにブラックカラーのマシンは求めず
AUTOSPORT web
エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンのファクトリーを訪問。フェラーリ陣営に交渉のプレッシャーか
エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンのファクトリーを訪問。フェラーリ陣営に交渉のプレッシャーか
AUTOSPORT web
レッドブルF1、ライバルのパフォーマンス向上はフレキシブルウイングの効果と疑う
レッドブルF1、ライバルのパフォーマンス向上はフレキシブルウイングの効果と疑う
AUTOSPORT web
華やぐF1、新規参入の基準が上がるのはあたりまえ? マクラーレン、アンドレッティ拒否に納得。一方”反米姿勢”の存在は否定
華やぐF1、新規参入の基準が上がるのはあたりまえ? マクラーレン、アンドレッティ拒否に納得。一方”反米姿勢”の存在は否定
motorsport.com 日本版
ドライビング能力だけではない影響力。サインツ獲得の可否がアウディF1の分水嶺となる可能性
ドライビング能力だけではない影響力。サインツ獲得の可否がアウディF1の分水嶺となる可能性
AUTOSPORT web
大きなリスクを伴うレッドブルのドライバー選択。フェルスタッペン離脱への備えが見えず/F1コラム
大きなリスクを伴うレッドブルのドライバー選択。フェルスタッペン離脱への備えが見えず/F1コラム
AUTOSPORT web
空席だったウイリアムズF1の空力責任者に、ボウルズ代表の元同僚が昇進。メルセデス時代は空力グループのトップ
空席だったウイリアムズF1の空力責任者に、ボウルズ代表の元同僚が昇進。メルセデス時代は空力グループのトップ
AUTOSPORT web
名伯楽フラビオ・ブリアトーレ、古巣に復帰。親会社ルノーからの命でアルピーヌF1の特別アドバイザーに就任決定
名伯楽フラビオ・ブリアトーレ、古巣に復帰。親会社ルノーからの命でアルピーヌF1の特別アドバイザーに就任決定
motorsport.com 日本版
ドライバーからも2026年のF1新規則を懸念する声が上がる。GPDA理事ラッセルは安全面での徹底した作業を求める
ドライバーからも2026年のF1新規則を懸念する声が上がる。GPDA理事ラッセルは安全面での徹底した作業を求める
AUTOSPORT web
ルノーPU放棄噂にアルピーヌF1のガスリー「パフォーマンス面で何が最善なのかが重要」
ルノーPU放棄噂にアルピーヌF1のガスリー「パフォーマンス面で何が最善なのかが重要」
motorsport.com 日本版
フェラーリF1、カナダで起きたPUトラブルの解決策を見出す。ルクレールは「修正した」と懸念なし
フェラーリF1、カナダで起きたPUトラブルの解決策を見出す。ルクレールは「修正した」と懸念なし
AUTOSPORT web
「間違いなくポジティブ」ル・マンで完走を果たしたランボルギーニ、WEC後半戦はペース改善が目標
「間違いなくポジティブ」ル・マンで完走を果たしたランボルギーニ、WEC後半戦はペース改善が目標
AUTOSPORT web
メルセデスF1はピット作業も大幅に改善。デザインチームと現場のクルー双方による「すべての範囲における努力」の賜物
メルセデスF1はピット作業も大幅に改善。デザインチームと現場のクルー双方による「すべての範囲における努力」の賜物
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村