現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ライバルはロールスやベントレーのSUVではない! 新型センチュリーがこれから戦うべきは「ドレスコード」といった社会的常識だ

ここから本文です

ライバルはロールスやベントレーのSUVではない! 新型センチュリーがこれから戦うべきは「ドレスコード」といった社会的常識だ

掲載 20
ライバルはロールスやベントレーのSUVではない! 新型センチュリーがこれから戦うべきは「ドレスコード」といった社会的常識だ

 この記事をまとめると

■22世紀のショーファーカーの新しい姿として新型センチュリーがデビュー

センチュリーにSUVってマジか! と思ったら世界にはSUVタイプのショーファーカーが多数存在していた

■新型がデビューしても従来からのセダンタイプも併売が続けられる

■「フォーマルなのはセダン」という考えを今後の10年で新型センチュリーが塗り替えるかもしれない

 新型センチュリーが戦わなければならないのは他のSUVではない

 トヨタが新型センチュリーを発表した。開発者は「SUVのセンチュリーを作ろうとしたのではなく、ショーファーカーとしての理想的なパッケージを追求した結果として、SUV的なフォルムになった」といった説明をしているが、それでもセンチュリーSUVといった表現で呼ばれることも多い。

 いくら新型センチュリーが「次の100年を見据えた新しいショーファーカーのカタチ」と主張しても、従来モデルがセンチュリーセダンとして併売される限り、セダンとSUVの2タイプをラインアップするという風に見られてしまうのは仕方がない。

 そして、新型センチュリーのスタイリングから、ライバルはベントレー・ベンテイガやロールスロイス・カリナンといった超プレミアムブランドのSUVモデルと思われがちだ。メルセデス・マイバッハGLSも比較対象となるかもしれない。

 しかし、新型センチュリーにとって本当のライバルといえるのは「TPO」や「マナー」、「ドレスコード」に「プロトコール」などの社会的な認識であると筆者は思う。

 シチュエーションに合わせた服装をまとうドレスコードが存在していることは知っている方も多いだろう。服装でいえばカジュアルやセミフォーマル、フォーマルといったものだ。たとえば、結婚式であれば参列する人はセミフォーマルでいいが、媒酌人や仲人となるとフォーマルが求められることもある。

 フォーマルにふさわしいショーファーカーを目指す新型センチュリー

 同様に、シチュエーションによっては、VIPが乗り付ける車種についてもセミフォーマルとフォーマルのようなドレスコード的な選択が求められるケースもある。

 たしかに高級ミニバンがショーファーカーとして世間的には認められつつあるが、すべてのシーンにおいてミニバンで問題ないかといえば、ミニバンはセミフォーマル的な位置づけということで、まだまだフォーマルが求められるときにはセダンであるべきといえるケースもあるだろう。

 たとえば、葬儀のようなシーンを考えると、男性が弔問するのであれば略礼服(ブラックスーツに黒ネクタイ)で問題ないわけだが、これが喪主を務めるとなると、男性の場合は正礼服(モーニング)が求められる。

 モーニング姿の喪主にふさわしいのは、やはりセダンであって、ミニバンというのはドレスコード的には認められないと判断する人もまだまだ少なくはないだろう。そうした判断基準からすると、新型センチュリーのスタイリングというのは、従来型のフォーマルとしては認めがたいという見方もできる。

 だからこそ、新型センチュリーが登場した後も、セダンのセンチュリーが継続販売されるといえる。新型センチュリーが新時代のショーファーカーとして認められるには、フォーマルな服装にはセダンであるべし、という考え方が払拭される必要があるのではないだろうか。

 それこそが、新型センチュリーが新世代ショーファーカーとして認められるかどうかのポイントであり、新型センチュリーが真の意味でセンチュリーの伝統を継承するための大きなハードルになるといえる。

 もっとも、ほんの10年ほど前まではミニバンをショーファーカーに使うことが一般的ではなく、VIPが乗っているというイメージもなかった。しかし、いまではミニバンはショーファーカーのひとつとして認められている。

 フォーマルな場にふさわしいショーファーカーとして新型センチュリーのような2BOXスタイルが認められるようになる日は意外に早く来るかもしれない。そうなれば、センチュリーセダンは役割を終え、新型センチュリーに完全にバトンを渡すことができるはずだ。

こんな記事も読まれています

トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
AUTOSPORT web
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
AUTOSPORT web
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
VAGUE
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
AUTOSPORT web
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
レスポンス
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
Auto Messe Web
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
Webモーターマガジン
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
motorsport.com 日本版
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
WEB CARTOP
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
AUTOSPORT web
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
WEB CARTOP
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
Webモーターマガジン
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
レスポンス
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
くるまのニュース
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
motorsport.com 日本版
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
THE EV TIMES

みんなのコメント

20件
  • ドレスコードはべつに社会的常識ではないという一般常識を欠いたタイトル担当者の先走り…
  • そうそうこれからは貧民相手にコストガー的なクルマ作りするのはやめにして小金持ちが喰いつくようなオシャレカーでガッポガッポしたほうがいいよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2008.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.02070.0万円

中古車を検索
センチュリー(セダン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2008.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.02070.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村