2021年2月に日本でも第2世代へアップデートを果たしたルノーのSUVモデル キャプチャー。そのキーワードは「質感のこだわり」。
しなやかな筋肉美を彷彿させるスタイル、進化を遂げたインテリア、新設計の高剛性シャシー、爽快感と余裕をもたらす1.3L直噴ターボ……。これらすべてにこだわりの質感が漂う。
このクルマのことをもっと知りたい。そう思った本企画担当、“謎のフランス人”サトーシ・ポルナレフにその魅力を聞いてみた!
●ルノーキャプチャー グレード・価格(税込)
・インテンス…299万円
・インテンス テックパック…319万円
※本稿は2021年2月のものです
文/塩見 智 写真/Renault、ベストカー編集部 撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』 2021年3月26日号
【画像ギャラリー】本文だけでは伝えきれない! カラバリ含め新型キャプチャーのさらなる魅力をギャラリーでチェック!!!
■「革命的な進化」。どこが変わった?
──先代とは雰囲気が変わったデザイン。どんな印象を持ちますか、サトーシさん
ボンジュール、サトーシ・ポルナレフです。
こちらがサトーシ・ポルナレフ。都内在住のフランス人だ。どことなーく自動車評論家の塩見智氏に似ている気もするが……?
ムッシュはこのデザインにフランスのエスプリを感じませんか? 不感症? 初代キャプチャーは2013年に登場し、コンパクトSUV不毛の地だった欧州を中心に大ヒット。170万台以上が売れました。
新型はジャポンを含む世界中でヒットさせようと、前後ランプまわりに特徴的なCシェイプをあしらい、あちこちにキャラクターラインを入れるなど、わかりやすいカッコよさを追求していますね。
ルノー 新型キャプチャー。エクステリアは躍動的でありダイナミックでもある
──インテリアは「革命的な進化を遂げた」とルノーは自信満々ですが?
フランス人はすぐに「革命的」と表現します。この場合は日本風に言えば、パチンコ店の新装開店程度のノリと思っていただければOK。ただ力が入っているのはホント。
例えば手に触れる部分はソフトパッドで覆われ、手触りトレビア~ン。フランス車といえば、この間までバリでケガしそうなプラスチック素材丸出しの内装だったのに。
欧州コンパクトSUVではベンチマーク的存在のモデル。上質さもあり、華やかさもある。ボディカラーは6タイプを揃える(画像ギャラリーでご紹介)
──「スマートコクピット」と呼ばれる構造はいかがですか?
凝っていますね。ただセンターパネルからもっこり飛び出した部分にATセレクターがあり、その下が物入れなのはよいのですが、物入れに何があるか見えないので使い勝手は△です。
その部分にはスマホの充電機能もあるのですが、スマホが丸っきり隠れてしまうので、慣れるまでスマホを忘れて降りることになるでしょう。
ドライバー中心に設計された「スマートコクピット」。ナビ兼用のパネルがわずかに運転席側へ向き心地いい。「インテリア質感には力を入れました」(ルノー広報)2トーンのインテリアは上のオレンジボディのみで、その他は黒基調となる
■日産との共同開発で生まれた新プラットフォーム
──新開発の「CMF-Bプラットフォーム」の印象や乗り心地はどうですか?
このプラットフォームは日産との共同開発です。日産といえばジャポンの皆さん、フランスから送り出した元トップが箱に入って逃げちゃってごめんなさい。
それはともかくこのプラットフォームはボディ剛性が高く、速度域を問わず快適な乗り心地をもたらします。共有するルーテシアや日産ノートも好印象なので、これがカベソー並みのプラットフォームであることは間違いありません。
──カベソー?
ワイン用ぶどう品種のカベルネ・ソーヴィニヨンですよ。褒め言葉です。ムッシュはワンカップ大関しか飲まないから知らないのですね。あとでググって。
新設計の軽量・高剛性「CMF-Bプラットフォーム」採用。初代のプラットフォームより50kg軽くなったが高剛性。バランスのよさが自慢
──新開発の1.3L直噴ターボ。電子制御7速ATと組み合わされた走りの印象やパワー感はどうでしょう?
スペック以上の力強さを感じさせます。地球全体のため……はともかく、キャプチャーオーナーには電動化は不要不急です。
Cセグに近づいた高い性能。1.3L直噴ターボエンジンを搭載。新開発のエンジンは余裕の走りを見せ、WLTCモードも17.0km/Lと低燃費
──そのほかの魅力も多いようなモデルですけど……。
車線中央維持支援付きACCをはじめとする先進運転支援システムを搭載することができたのは、ルノーが遅れていた部分を克服したという意味で大きいです。実際、動作精度は高く、安心感がありました。
ACCはストップ&ゴー機能付き。先行車が3秒以内に発進すると自動的に再発進し、とても便利。そのほか車線中央維持支援、後側方車両検知警報、オートハイ/ロービーム、360°カメラなど機能充実!
また後席足下が拡大したほか、後席用のエアコン吹出口やUSBソケットが設置されました。フランス人もやればできるんですよ「O・MO・TE・NA・SHI おもてなし」的なことが。東京五輪は大丈夫ですか?
前席(上)と→
→後席(下)。後席の写真は黒基調のモデル。足元は初代より+17mm広い
■目指すのは「脱・Bセグ」?
──全体的に「Cセグに近づこう。上を目指そう」という感じです。合っていますか?
クルマ雑誌的な質問ですね。ムッシュは詳しいと思われたいのですか? しかしその考え方は古い。フランス南部のアヴィニョン歴史地区くらい古いです。
同じプラットフォームから大小さまざまなクルマを生み出せる今、CセグもBセグもワンセグもセグウェイも関係ないでしょう。
あえて言うならBセグプラットフォームを使ってCセグの需要まで喰ってやろうという思惑はあるでしょうね。
筋肉美ほとばしるデザインは初代とは別物。抑揚あるフェンダー、フロントとリアのスキッドプレートなどアグレッシブさ漂う。フォグランプの位置にあるのはエアディフレクター。空気抵抗を減らす効果がある
──最後に……。新型キャプチャーなら幸せなカーライフを送れますか?
休みのたびに家族と荷物をのせてあちこち出かけるとして、高効率エンジンで力強いのに省燃費で財布に優しいし、充実したADASでドライバーは安全、快適にロングドライブできます。
ハイブリッドの国産ライバルに対し価格競争力もあります。うまく活用すればCe’st pas mal(悪くない)なカーライフが手に入るでしょう。
それでは皆さん、オルボワール!(謎キャラ疲れるわ~)
●ルノーキャプチャー インテンス 主要諸元
・全長…4230mm
・全幅…1795mm
・全高…1590mm
・ホイールベース…2640mm
・最小回転半径…5.4m
・車両重量…1310kg
・パワーユニット…直DOHC1.3Lターボ
・最高出力…154ps/5500rpm
・最大トルク…27.5kgm/1800rpm
・トランスミッション…7速AT
・WLTCモード燃費…17.0km/L
・価格…299万円(税込)
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