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シート地とかじゃなくてクルマ全体で「デニム」を表現! ビームスと日産がコラボしたROOXの担当者に直撃インタビュー【TAS2024】

掲載 更新 1
シート地とかじゃなくてクルマ全体で「デニム」を表現! ビームスと日産がコラボしたROOXの担当者に直撃インタビュー【TAS2024】

 この記事をまとめると

■2024年1月12日から開催の東京オートサロン2024に日産がブースを出展

ルークスがビームスとコラボ! 中古のマーチが超オシャレに変身! 日産が東京オートサロン2024で展示するコンセプトカーを発表【前編】

■日産はコラボモデルの「ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT」を展示

■このクルマを担当した加藤さん、仲西さんにインタビューした

 使い込むことによって愛着が強まるクルマ

 いまや東京オートサロンにも多くのメーカーが出展していますが、東京オートサロンはカスタマイズカーの祭典として、モビリティショーとは異なる雰囲気を創り出しているのが特徴です。そこでメーカー系ブースから気になるデザインのクルマについて、担当者に直撃インタビューを試みました。今回は日産ブースから「ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT」に直撃です。

 お話をうかがったのは、ビームスのプロダクト本部でディレクター・バイヤーを担当する加藤忠幸さんと、ビームスクリエイティブの仲西遙奈さん。まずは企画の立ち上げから聞いてみましょう。

「もともと日産さんとは『コンテンツ東京』というイベントを通して交流があったのですが、今回は「ルークスを使って何かできないか?」という提案をもらった形ですね。企画としては5案ほど考えたのですが、そのなかから今回のデニム仕様が採用となりました」

──なぜデニムをテーマに選んだのですか?

「じつは私(加藤氏)の実家は農業を営んでいまして、トラックなど軽自動車を使うことが多いんですね。私も頻繁に運転するのですが、長く使っているとやっぱり愛着が沸いてくる。そういう、使い込むことで馴染んでくる点がデニムに通じると考えたワケです」

──デニムをテーマにするとして、それをどのようにクルマへ落とし込もうと考えたのでしょう?

「まずはボディカラーですね。ふつうデニムというとインディゴカラーを思い浮かべますが、このベージュはデニムの裏地をイメージしたモノなんです。ちゃんと作られた服は、じつは裏もしっかり作り込まれていて、日本製の服が「ジャパン・クオリティ」として世界で評価が高いのはそのためなんですね。デニムも同じで、じゃあそれを表現してみようと」

 ――なるほど、裏地をメインに見せたかったワケですね。もしかして、インテリアも同じテーマですか?

「そうですね。いいデニムの特徴である「耳」の部分もしっかり見せるデザインです。もちろん、裏地は色移りしないという実用的な理由もあります。一方で、座面より下はインディゴブルーを使ってアクセントとしています」

 かつてのパイクカーシリーズのような佇まいを

──エクステリアでも濃いブルーは部分的なアクセントとして使われていますね。

「じつはこのボディカラーは、1980年代の日産のパイクカーシリーズもイメージしています。さりげなさのなかに本物がのぞくような、いまの時代の価値観とあのパイクカーシリーズの佇まいに近いものを感じるんですね。ですから、メインは柔らかなベージュとし、ブルーはそれを邪魔しない程度に抑えました」

──ビームスといえばオレンジのイメージも強いですが……。

「そこはいい意味での裏切りというか、あくまでコンセプトで「らしさ」を感じて欲しいなと。ただ、よく見ていただくとホイールに一部オレンジを入れているんですよ(笑)。コンセプトカーはインパクト重視で見せる例が多いですけど、そういう探す楽しさのような見せ方にしたかった」

──フロントランプのまわりにブラックのアクセントを入れるなど、顔はかなり優しいイメージに変えましたね。

「はい。先のパイクカーにつながるイメージもありますし、使い込むことで馴染んでくるデニムを表現するには、こうしたホワッとした優しい表情が似合うだろうと。ちなみに、ボディの各所に施しているホワイトのラインは、先の裏地の「耳」を表現したものです」

 ――最後に、今回の企画をやってみてどのような感想を持たれましたか?

「普段、服を作ったりバイヤーを担当しているなかで、こんな経験ができるとは思いませんでしたね。市販できるか否かは別として、とにかく自分が欲しいと思えるクルマに仕上がったと思います。結果として、日産さんとビームス両社がハッピーになったんじゃないでしょうか」

 ――ファッションとクルマのコラボとしては、かなりユニークな提案となりましたね。本日はありがとうございました。

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みんなのコメント

1件
  • 白パンダ
    まず外装の色が寒さを感じる。で内装ですがチープ。程よいチープさはいいんですがね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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