ストラーダシリーズがフルモデルチェンジ
パナソニックのストラーダシリーズといえば、市販カーナビで1、2を争う人気ブランド。それだけに2年ぶりとなる今回のフルモデルチェンジは大きなニュースで、ラインナップも一新された。
【画像】フルモデルチェンジするパナソニック・ストラーダシリーズ 全13枚
大画面モデルには10型有機EL HDディスプレイの『CN-F1X10C1D(実勢価格25万円前後/税込)』、9型液晶HDディスプレイの『CN-F1D9C1D(実勢価格16万円前後/税込)』という2機種が揃う。
どちらも2DINサイズボディに前後角度/左右角度/高さ調整が可能なフローティングスタイルのDYNABIGスイングディスプレイを搭載しており、540車種以上の国産車に取り付けが可能となっている。最新の車種別適合情報は同社公式サイトに掲載。
そして純正ナビ同様ダッシュボード内に納まるモデルとして、7型液晶HDディスプレイを搭載した200mmワイドサイズボディの『CN-CA01WD(カー用品店限定モデル・実勢価格12万円前後/税込)』、『CN-CE01WD(実勢価格10万円前後/税込)』、2DINサイズボディの『CN-CA01D(カー用品店限定モデル・実勢価格12万円前後/税込)』、『CN-CE01D(実勢価格10万円前後/税込)』の4機種を揃えている。基本的な機能は全モデル共通だ。
エンタメ機能、ナビ機能のグレードアップ
これまでのストラーダシリーズも業界トップレベルの性能を誇っており、「これ以上何が必要?」と思う人も少なくないだろうが、パナソニックは新たに通信による外部情報取得によってエンタメ機能、ナビ機能のグレードアップを図った。
通信を利用するためにはスマホをテザリング接続するか、モバイルWi-Fiルーターの接続が必要となり、これらは利用に応じてデータ通信に関わる費用がそれなりにかかるが、その分の恩恵はしっかり受けられるだろう。
車内のエンタメ機能といえば、以前はディスクメディアが王道で、先代モデルではDVDに加えブルーレイディスク再生機能も備えていたわけだが、ここ数年で急激にディスクメディアの利用者が減少。一方で動画配信サービスの人気が急上昇している。
これに合わせてストラーダでは、今回リリースされたすべてのモデルでディスク再生ができるメカを廃止し、代わりに『ネット動画』をメインのエンタメソースとした。
メインメニューであるツートップメニューのAV選択項目には『ネット動画』という項目が新設されており、ここからYouTube、TVer、Prime Video、U-NEXT、TELSA、NBA-Rakuten、SPOOXという7種類のコンテンツを選んで視聴でき(有料コンテンツについては個々に契約が必要)、ログイン操作も可能だ。
いつもリビングで楽しんでいるサービスが車内でも楽しめるのは嬉しい限りだが、NETFLIXやHuluなどへの拡大にも期待したいところだ。
使い心地はまるで内蔵機能
また、通信はナビ機能でもメリットが多くある。目的地検索項目では内蔵データを利用する『名称検索』とは別に『オンライン名称検索』を新設定。サーバーに収録されている最新の施設検索データを通信で取得し、オープンしたばかりの施設でも目的地設定や立ち寄り地点設定が可能だ。
検索方法は地域と名称の一部を入力して絞り込みをするもので、使い勝手に優れ、検索結果のリストは自車から近い順に並べ替えられる。通信状態が良好であれば、操作はスムーズで待たされる時間はない。
さらに『ワンタッチ地図更新』も備えており、サーバーに新しいバージョンアップデータがアップされると、お知らせ画面が自動表示される(Wi-Fi接続時)。
画面上の『部分更新』または『全更新』のボタンにタッチすれば地図データが自動で書き替えられる。従来はパソコンを使ってインターネット経由でデータをマイクロSDカードにダウンロードし、それをナビに持ち込んでいたので、手間は大幅に軽減される。
CN-CE01WD・CN-CE01D以外のモデルは最大3年間の無料更新権が付いており、期間中は常に新鮮な地図や検索データを利用できるのも嬉しいポイントだ。
スマホとの連携も一段と強化され、iPhoneの場合は『Apple CarPlay』、Androidスマホの場合は『Android Auto』と連携。スマホにインストールされている対応アプリの情報をナビ画面に表示し、タッチパネルでコントロールできる。
使い心地はまるで内蔵機能のようでスムーズ。音楽ストリーミングサービスの再生やメッセージ・ニュースの読み上げなどが特に便利だ。
接続方法はワイヤレスとワイヤード(CN-F1X10C1DとCN-F1D9C1Dは本体前面のカバー内にUSBタイプC端子を搭載)の2種類の接続方法が選べる。発売はそれぞれ、10月上旬~11月下旬予定だ。
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