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自動車メーカーがぺブルビーチを意識する理由 ショーから文化共有の場へ

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自動車メーカーがぺブルビーチを意識する理由 ショーから文化共有の場へ

フランクフルトよりペブルビーチ?

カリフォルニアの海岸線に並んだ、とても高価なクルマたち。裕福なカーコレクターのもとへ嫁ぐために集結した。

メーカーだってこのイベントが格好の取引場だということを見逃してはいない。伝統的なカーショーよりも注目を集めているとも言えるだろう。

例えば、今回ペブルビーチに出展しているアルファ・ロメオやマクラーレン、インフィニティは9月のフランクフルトモーターショーよりも先に、新型を発表した。

自動車イベントのなかでも大きいイベントだというのに。

代わりにそれらのメーカーが注目したのが、この「ぺブルビーチ」だ。

今年も、各メーカーの発表が目白押しだった。

新モデル目白押しのペブルビーチ

BMWはここで新しいZ4のアンヴェールを行い、マイバッハはカブリオレ、マクラーレンはワンオフの720S MSOのお披露目を、そしてインフィニティはレトロなプロトタイプ9を発表した。

プレミアムブランド同様、ほかのメーカーも力が入っている。フォルクスワーゲンはワーゲンバスを踏襲したID Buzzを持ってきていたが、こんなにもこのビーチが似合うクルマはそうそう無いと思った。

フォルクスワーゲンのボス、ディッセは自動車メーカーの昨今の動向を「フェラーリやランボルギーニのような情熱的なデザイン、アイコニックなクルマが一堂に会するのは、ペブルビーチのほかに例えようがなくなっています。

われわれのマイクロバスは、そんなアイコニックなクルマのひとつであるとして認識されていることでしょう」と語る。

一方、インフィニティのデザイン主任であるアルフォンソ・アルバイサは、プロトタイプ9を前に、「これはかつてのレーシングカーにインスパイアされたクルマです。

また、インフィニティは今回クルマを売ることを目的として参加しているワケではなく、ブランドを構築するために参加しています」と述べた。

ただ、すべてのメーカーがインフィニティのような考えではない。

ペブルビーチ 緻密な販売戦略も

ジャガーのデザイン・ディレクターであるイアン・カラムはAUTOCARの取材に対し「XE SVプロジェクト8をイベント期間中、少しだけ売るつもりです」と自信に満ち溢れた表情で語っていた。

ジャガーはディスプレイをいくつもしていたが、肝心のクルマは無い。顧客の購買意欲をかき立てる演出だろう。

「他社と競合するワケではなく同じ流れのなかにいる、これは意味のあることだとわれわれは考えます」

マクラーレンは、ボスのマイク・フレウィットが520人以上ものテストドライバーを招集し、最低100台の販売目標を掲げいそいそと仕事に励んでいた。

そしてアストン マーティンのスポークスマンは「ペブルビーチは、世界中の、独身で裕福なコレクターを見つけるいい機会なのです」と締めくくった。

こういったアイデアを持ち、実行に移せるのは、ペブルビーチという土壌と、クルマ文化の強い結びつきと理解があるからこそ。

たんなるショーとは異なる立ち位置なのである。

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