スズキのジョアン・ミル、オーストリアGP欠場決定。テスト中の高速クラッシュで肺を負傷

　スズキのジョアン・ミルは、チェコのブルノ・サーキットで行われたテスト中に高速クラッシュを喫した。これにより軽度の肺挫傷を負ったことから、8月9日（金）～11日（日）のオーストリアGPは欠場することになった。

　チェコGPを終えた後のブルノ・サーキットで、5日（月）に公式テストが行われたが、ミルはセッション後半に1コーナーで転倒を喫した。

　バイクがバリアを越えていくほどの高速クラッシュで、ミルの身体もエアフェンスに叩きつけられたという。メディカルスタッフの診察を受けたミルは、その後さらなる検査のため、ブルノの病院に搬送された。

　検査の結果、重傷は見つからなかったものの、肺挫傷だと診断されたミルは、経過観察となった。

　しかし肺の腫れが引いていないことから、スズキはミルのオーストリアGP欠場を決めた。なお、ミルの代役は立てないようだ。

「ブルノテストでのインシデントにより、今回のレースに出られないのはとても残念だ」とミルは語った。

「大クラッシュだった。僕はグラベルをゴロゴロ転がり、多くの衝撃を受けたので、病院に移送されてさらに検査を受けた」

「肺挫傷のせいで最初は呼吸をするのが苦しかった。でも少しずつ回復している」

「検査を受けて、全てが正常であることを確認してから、自宅に戻ってトレーニングを再開する」

「バイクは本当にいい感触だったし、素晴らしいテストが出来ていたので、とても残念だ。僕は日々回復することを考え、シルバーストン（8月25日決勝のイギリスGP）までに100％のコンディションに戻れるようにしなくちゃいけない」

「勢いを維持して、最高峰クラスで成長を続けたい」

「クリニカ・モバイルやサーキットの医療スタッフ、ブルノの病院、すべてのチームメンバーに感謝する。ポジティブなメッセージを送ってくれた全てのファンにも感謝したい」

　今季、MotoGPにデビューしたミルは、現在ランキング13位。ベストリザルトは、7月のカタルニアGPでの6位となっている。