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ロータリー復活! マツダ・MX-30ロータリーEVはココが売り!

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ロータリー復活! マツダ・MX-30ロータリーEVはココが売り!

車種別・最新情報 [2023.10.04 UP]


ロータリー復活! マツダ・MX-30ロータリーEVはココが売り!

MX-30ロータリーEVで再び注目…マツダとロータリーエンジンの歴史

「ロータリー」復活! MX-30 ロータリーEV
マツダの代名詞である「ロータリー」が復活! マツダ車の電動化の先頭を走るコンパクトSUVのEVモデルに、発電用として搭載されるのだ。

●文:まるも亜希子 ●写真:月刊自家用車編集部/マツダ(株)


伝説のロータリーエンジンへの熱い思いを捨てることなく電動へ!

MAZDA MX-30ロータリーEV エディションR(特別仕様車) ●ボディカラー:マローンルージュメタリック×ジェットブラックマイカ(2トーン) ●価格:491万7000円
普段はEVとして使え
発電機能で遠出も安心
 '12年にRX-8が生産を終了してから11年、ついにロータリーエンジンが復活。マツダの電動化モデルをリードするMX-30の新タイプ「ロータリーEV(R-EV)」向けの「発電する」ロータリーへと進化して帰ってきた。排気量830ccの1ローターとなった8C型ロータリーエンジンは、最高出力が53‌kW(72‌PS)でローター幅は76mm、創成半径(レシプロエンジンのボア×ストロークに相当)は120mm。R-EVはこの8C型に125‌kW(170‌PS)/9000rpmを達成したコンパクトな油冷構造モーターを組み合わせ、17.8‌kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載。EVとしての航続距離は107kmだ。
 広島で実車と対面すると、デザインの変化はごくわずか。クーペともファストバックとも異なるルーフラインは独特で、前後のドアが観音開きとなる「フリースタイルドア」が唯一無二の存在感を放つのは、既存のBEV、マイルドハイブリッドと同様だ。でも、ローター形状と電動の「e」をモチーフとしたフェンダーバッジや、空力にこだわったアルミホイール、エディションRではローターのアペックスシールを連想させるキーフォブのデザインなど、あからさまではなくわかる人にはわかる、オーナー心をくすぐる演出が散りばめられている。
 今回は試乗が叶わなかったが、MX-30 R-EVには3つの走行モードが設定されている。ノーマル、EV、そしてバッテリー残量を自由に設定できるチャージモード。充電は普通充電と急速充電に対応し、充電時間の目安は6‌kWの普通充電で約1時間50分、40‌kW以上の急速充電で約25分となっている。荷室のコンセントでV2Lを使えば合計1500Wまで外部給電可能で、家庭への電力供給ができるV2Hにも対応。バッテリーのみで一般家庭(1日10‌kWh使用の場合)が約1.2日分、バッテリー+エンジンでは約9.1日分が目安だという。
 普段の買い物や送り迎えなどはEVでこなし、遠出をする時にはハイブリッドで安心。しかもそれが、マツダの熱い想いが詰まったロータリーエンジンで走れるのだと思うと、内燃機に思い入れのある人も心躍る一台になりそうだ。



MAZDA 新型MX-30ロータリーEV
●発表日:9月14日(11月発売予定) ●価格:423万5000~491万7000円


観音開きのフリースタイルドアによって、狭い場所などでの乗降性など、日常の使い勝手を確保しながら2ドア的なフォルムを実現している。
 MX-30は電動化を前提に開発されたコンパクトSUVで、マツダSUVの本流であるCX系とは異なる個性を追求。既存のパワートレーンはe-SKYACTIV G 2.0とe-SKYACTIV EVで、今回新たに加わったのがマツダのロータリーエンジン技術を活かしたe-SKYACTIV R-EVだ。システム構成は既存のEVモデルに発電用エンジンを加えたものなので、レンジエクステンダーEVとも、充電装備のある変則的なシリーズ式HEVとも見ることができる。


ロータリーEVモデルには専用のバッジ/エンブレムや専用ボディカラー(写真)が用意される。

フェンダーバッジはロータリーエンジンのローター形状と電動化を表す「e」を図案化したもの。

特徴的なセンターコンソールの造形やマツダの社史に関連するコルク素材の採用など、インテリアは既存のMX-30と同様の構成だ。

充電リッドはボディ右側後部に配置。向かって左が普通充電用、右が急速充電用だ。

全車18インチアルミホイールを装着。標準仕様以外は切削加工を施した仕上げとなる。

新開発の1ローター「8C」エンジンは超コンパクト!!
システムはシリーズ式PHEVで
最大の特徴は「ロータリー」だ
 発電用としての要求性能とスペース効率から1ローターとなった8C型ロータリーは、より低燃費・低エミッション化するために燃料を直噴化。微細化した燃料が低温でも十分に気化して余分な燃料噴射を抑制。混合気をプラグ近辺に均一に分布させることで効率的な燃焼を実現した。また、13B型では鉄だったサイドハウジングをアルミ化。エンジン単体で15kg以上の軽量化を達成し、航続距離を延ばすことにつなげている。さらに、ガスシールと摺動面を改良して燃焼室の気密性を向上。アペックスシールの厚みを2.0mmから2.5mmに拡大したり、ハウジング表面のメッキを変更することで、潤滑油の保持性を向上し、安心して乗り続けられるように信頼性を高めている。


2ローター「13B」→1ローター「8C」への技術革新

動弁系がないロータリーエンジンは元々シンプルかつコンパクトだが、RX-8にも搭載されていた2ローターの13Bにくらべ、8Cはさらにシンプルかつコンパクトになっている。

コンパクト化を徹底してEVモデルと同じ車体に搭載

レシプロで喩えるならショートストロークのツインから大排気量シングルになったようなもの。当然問題となる振動等をクリアできたのは、往復運動のないロータリーならではの利点と言える。

ロータリーエンジンのコンパクトさ、特にその“薄さ”のおかげで、車体側の大きな変更を必要とすることなく、EVモデルのレイアウトそのままでエンジンを搭載することが可能となっている。

EVモデルのシステムレイアウトをほぼそのまま活かして発電用エンジンを付加。バッテリーパックの後方には容量50ℓの燃料タンクを備えている。

“匠の技”を注ぐ

ロータリーは構造こそシンプルだが非常に高い精度が要求されるため、アペックスシールの組み付けなどは熟練者の手作業となる。

MX-30ロータリーEV 主要諸元&装備比較/カラーバリエーション

特別仕様車「エディションR」専用装備

Returnの「R」を冠した特別仕様車には専用のボディカラーが用意されるほか、専用のヘッドレストやキー、フロアマットを装備する。

狙い目グレードはこれだ!!
標準仕様以外は装備内容が同等なので好みで選べばOK
 5グレードのうち3つはシートカラー以外の装備が同等なので、実質的には標準、上級、エディションRの3タイプとなる。ロータリーの大ファンならエディションR一択だが、そうでなければ上級3レードから内装の好みで選べば、装備も充実していて満足度が高いはず。


モダンコンフィデンス ●価格:478万5000円

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みんなのコメント

50件
  • gal********
    ロータリーファンはこのような形で復活を喜んでいるとは思えないけどなぁ。
  • pro********
    相変わらずのまるもクオリティですね。
    「内燃機に思い入れのある人」が、自分でコントロールできないエンジンに「心躍る」訳がありません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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