この記事をまとめると
◼︎特別仕様車を用意する理由を解説
「売れないから放置」じゃなくて「魅力が褪せない」から! モデルチェンジなしの「10年選手」でも「買う価値」溢れるクルマ4台
◼︎ライバルがマイナーチェンジや新型を出すと設定されがち
◼︎特別仕様車の有無がそのクルマの人気度を示す指標になる
特別仕様車を設定するメリットとは
2021年11月に、カローラはグローバル販売累計5000万台を記念する特別仕様車を設定した。セレナも特別仕様車のXVエアロを用意している。これらの特別仕様車は、既存のグレードに人気の装備を加えて、価格を割安に抑えたものだ。
たとえばセレナXVエアロは、XVをベースに文字どおりエアロパーツを加えている。セレナにはエアロパーツを装着するグレードとして、以前からハイウェイスターが用意されたが、この価格はもっとも安いハイウェイスターVでも307万100円だ。それが特別仕様車のXVエアロは、289万3000円に収まる。ベース車となった標準ボディのXVは273万6800円だから、XVエアロは15万6200円高いが、ハイウェイスターVに比べると17万7100円安い。
つまりXVエアロの特徴は、ハイウェイスターのようにエアロパーツを装着しながら、価格を290万円以下に抑えたことだ。
ライバルの存在が特別仕様車を新たに誕生させるイタチごっこ
セレナがXVエアロを設定した背景には、ライバル車の動向がある。まずヴォクシーとノアは、2022年1月13日に次期型へフルモデルチェンジされ(エスクァイアは廃止)、現時点では従来型を大幅値引きで販売している。売れ筋になるヴォクシーの特別仕様車、ZS煌めきIIIの価格は290万9500円(8人乗り)だから、セレナはこれを下まわる289万3000円で、特別仕様車のXVエアロを投入した。
※写真は現行モデル
ステップワゴンも2022年にフルモデルチェンジを控える。新型に切り替わるヴォクシー&ノアに対抗するため、ステップワゴンは、近々ティザーキャンペーンを開始する予定だ。
このように2022年になると、セレナにとって宿敵のヴォクシー&ノア、ステップワゴンが立て続けにフルモデルチェンジを行う。販売面で不利になることは確実だから、ハイウェイスターに加えて、標準ボディにエアロパーツを割安に装着するXVエアロも加えるわけだ。今後のセレナはXVエアロを軸に、従来以上に買い得度をアピールしていく。
以上のように特別仕様車は、その車種の売れ行きに不安な要素が生じた時に設定される。たとえばタントは2019年7月に現行型へフルモデルチェンジしたが、売れ行きが伸び悩み、発売直後でもN-BOXの届け出台数を抜けなかった。
そこで同年12月には、メーカーオプションを追加した特別仕様車を、ベースのグレードと同じ価格で(つまり価格を高めずに)設定している。割安な特別仕様車を設定して、販売をテコ入れしようと考えた。先日発表されたばかりではあるが、N-BOXのように好調に売られている車種に、特別仕様車を用意することは珍しいのだ。特別仕様車は、人気のバロメーターと考えて良いだろう。
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