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ル・マンで代役務めたホークスワース、「レクサスを勉強中」のアコーディスASPの将来を楽観視

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ル・マンで代役務めたホークスワース、「レクサスを勉強中」のアコーディスASPの将来を楽観視

“ピンチヒッター”として、6月15~16日にフランスで開催された『第92回ル・マン24時間レース』に参戦したジャック・ホークスワースは、アコーディスASPチームがレクサスRC F GT3を使いこなせるようになれば、「将来的に本当に素晴らしく」なると信じている。一方、メルセデスAMGからブランドをスイッチした最初のシーズンの半分を終えた現時点では、まだこのチームが成長段階にあることを認めた。

 このイギリス人ドライバーは、ジェローム・ポリキャンが率いるLMGT3チームに所属するホセ-マリア・ロペスがハイパーカーチームの古巣であるTOYOTA GAZOO Racingから代役参戦することとなったため、急きょ87号車レクサスRC F GT3のドライバーラインアップに迎えられた。

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 ホークスワースはRC F GT3の経験が豊富で2017年のデビュー以来、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で毎シーズン、レースに出場している。昨季2023年はGTDプロクラスにおいてシリーズチャンピオンに輝いた。

 そのアメリカでのレース経験を通じて、ホークスワースはアコーディスASPチームと、IMSA GTDプロのチャンピオンチームとなったバッサー・サリバンのマシンを比較することができた。

「(ここでの状況と)アメリカでは少し異なる。なぜなら、アメリカでは同じチームが長い間それを走らせていて、クルマに関して豊富な経験を持っているからだ」とホークスワースは語る。

「(バッサー・サリバンの場合は)基本的にダイアルインして、カンニングペーパーのようなものを使う。サーキットに着いたら、どこにプラグを差し込むかを正確に把握している」

「(ASPのレクサスRC Fは)エアロパッケージが違うだけでなく、トリッキーなトルクセンサーを搭載している。彼らはこのクルマで最初のシーズンを迎えた。素晴らしいチームではあるが、彼らは情報を集めていて、まだ成長途中なんだ」

「彼らは“メガチーム”だし、将来的に本当にいいチームになるのは目に見えている。だが、このチームにとってレクサスRC F GT3というクルマで初めての24時間レースだったし、アメリカとは違うところがたくさんあるから、それほど簡単ではなかった」

■同じRC F GT3でもリンゴとオレンジを比べるようなもの

 レギュラーメンバーの木村武史、エステバン・マッソンと87号車レクサスをシェアしたホークスワースは、ウェザーテック選手権で使用されているミシュランタイヤとWEC世界耐久選手権のグッドイヤータイヤのコントラストが2台のマシンの重要な違いを生んでいると指摘し、マシンの挙動やセットアップ方法において「すべてが変わる」と述べた。

「正直なところ、タイヤは大きなポイントだ」とIMSAのGTチャンピオン。

「ミシュランのタイヤとグッドイヤーのタイヤはまったく違う。同じクルマでも、どちらかのタイヤを履くとそれはまったく異なるフィーリングになる。本当に、違うタイヤを履くとすべてが変わるんだ」

「ホモロゲーションという点では、エアロキットがわずかに異なる。それ以外の大きな違いはやはりタイヤで、グッドイヤーかミシュランかで違うこと、そしてそのタイヤでのセットアップ哲学だ。全体的な変更というよりは細かい部分の違いだね」

 Sportscar365が以前報じたように、アコーディスASPチームが走らせるレクサスRC F GT3は、WECの空力性能ウインドウに収まるよう大幅な空力修正が行われている。

 ホークスワースは、WEC仕様のRC F GT3がル・マンで5番手タイムを記録するなど「ストレートではかなり優秀だ」としながらも、「リンゴとオレンジを比べるようなものだ」と認めている。

「アメリカではその逆で、ストレートでは少し遅いんだ」と彼は言う。

「でも、リンゴとオレンジを比べるのは難しい。アメリカでは通常、コースが少しタイトで狭いから、クルマにダウンフォースをたくさんかけている」

「それに対して(ル・マンでは)長いストレートがあるから、マシンのダウンフォースはかなり削られていて、少し軽く感じられる。だから比較するのは難しいよ」

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