ドリフト走行にも対応したスペック
街中で乗るバイクとしては最速と評される“モタード”モデル。そんな同カテゴリーに注目の1台が復活します。
【画像】「えっ!…」街乗りからサーキットまで楽しめる! これがスズキの新しい“モタード”「DR-Z4SM」です(20枚)
2025年のバイク市場を占う上で、重要なモデルが多数出展されたイタリア・ミラノでの二輪車ショー「EICMA 2024(ミラノショー2024)」にて、スズキはニューモデル「DR-Z4SM」を発表。サーキット走行も視野に入れた本格的な1台に仕上がっています。
「“モタード”とは、オフロードバイクの車体にオンロード向けタイヤを装着したバイクのこと。“スーパーモタード”や“スーパーモト”と呼ばれる、オンロードとオフロードを融合したレースが語源となっています」
そう話すのは、バイクのほかにクルマや自転車などの乗り物を中心に取材・執筆をおこなっているライターの増谷茂樹さん。
「“モタード”は2000年代にブームとなり、街中でもキビキビと走りやすいことから高い支持を集めています。今回スズキが初公開した『DR-Z4SM』のベースは、その頃に販売されていた『DR-Z400SM』。北米市場では継続販売されていたモデルをグローバル市場向けにアップデートしたのです」(増谷さん)
「DR-Z4SM」が搭載するエンジンは400ccの水冷単気筒。排ガス規制に対応しているほか、電子制御スロットルの採用、さらには3モード切り替え式走行モードも設定されています。この走行モードには、未舗装路に対応した「G(グラベル)」モードを含むトラクションコントロール機構も搭載されています。
サスペンションには倒立タイプのフロントフォークを採用。同時に発表されたオフロードモデルの「DR-Z4S」とは異なるセッティングが施されている模様です。
タイヤサイズはフロント120/70R17、リア140/70R17で、ハイグリップタイヤを選択できます。
「かつて“モタード”がブームだった頃には、サーキットなどでリアタイヤをすべらせるドリフト走行が流行りました。新しい『DR-Z4SM』には、ドリフトしやすいアシストスリッパークラッチも装備されているようです」(増谷さん)
「DR-Z4SM」のルックスは「DR-Z400SM」のそれとは一新されていて、ヘッドライトは現代的なプロジェクタータイプに。街中でも見栄えがよさそうな、都会的な雰囲気も持っています。
また、ハイグリップタイヤとトルクフルな単気筒エンジンを組み合わせた「DR-Z4SM」は、街乗りユーザーにも注目のモデルといえるでしょう。
気になる国内販売のスケジュールや価格などはアナウンスされていませんが、久しぶりに本格スペックの“モタード”が登場するというニュースは、バイク好きには朗報といえるでしょう。
●製品仕様
・サイズ:全長2195×全幅885×全高1190mm
・ホイールベース:1465mm
・シート高:890mm
・最低地上高:260mm
・装備重量:154kg
・エンジン:水冷単気筒DOHC
・総排気量:398cc
・タンク容量:8.7リットル
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