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モデリスタって「エアロ一辺倒」じゃなかった! アウトドア御用達ミニバンへと変身させた「MU」が凄かった

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モデリスタって「エアロ一辺倒」じゃなかった! アウトドア御用達ミニバンへと変身させた「MU」が凄かった

ミドルだってぜんぜん行ける アウトドアの主役にもなれるのだ

 ハイセンスなデザインでトヨタ車のスタイルアップを実現させるモデリスタ。モデリスタと言えばエアロパーツなど、オリジナリティを追求するエクステリアアイテムのイメージが強い。しかし意外(?)かもしれないが、ライフスタイルをより豊かにする内装やユーティリティー系アイテムも、実は数多くラインナップしているのだ。

普段使いからキャンプまで! 家族4人の車中泊を可能とするミニバン5選

 ここでは、モデリスタのそんなノウハウを結集させた、ミドルサイズミニバンをベースにした、アウトドア系マルチユーティリティ狙いのコンプリートカー「MU」にスポットをあてて紹介していく。

ノア&ヴォクでアウトドアに出かけよう

 SUVや4WD、またハイエースのようなトランスポーターをアウトドア仕様に仕立てて、野外でのキャンプや車中泊をエンジョイする人たちが増え、いまや週末のレジャーとしても確立されているのはご存知の通りだ。それらアウトドアをテーマにしたフェスティバルやキャンピングカーショーが開催されると、たくさんの来場者や参加者を集め、ブームと呼べる状況が長年続いている。

 そんななか、アウトドアカーとしてはやや変わり種(?)とも呼べる、トヨタのノア/ヴォクシー/エスクァイアといったミドルサイズミニバンをベースとした、「MU(エムユー)」というコンプリートカー(シリーズ)がモデリスタから販売されているのをご存知だろうか?

「MU」とは“MULTI UTILITY”すなわち、マルチユーティリティを意味するネーミング。2列シート5人乗りプラス「自由空間」をつくり出し、アウトドア派の外遊びにもピッタリなのはもちろん、買い物などで大きな荷物を積むときにも便利なように使い勝手をグンとアップさせた、アクティブライフギア・ビークルのこと。

 スバリ言うとノア/ヴォクシー/エスクァイアといったミドルミニバンは、小さな子どもいるファミリー層を中心にしたタウンユースが中心で、アクティブなシーンで見かけると逆に違和感を感じることもあるぐらいだ。そのあたりの展開について、モデリスタブランドを統括するトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)の担当者にたずねてみた。

エアロだけじゃなく内装やユーティリティアイテムも充実

「弊社のモデリスタには、ベース車がハイエース/レジアスのトランスポーター“MRT”(マルチロールトランスポーター)がありますが、“MU”を制作するにあたっては『ノア/ヴォクシー/エスクァイアでMRTのようなクルマが欲しい』という声があったことも、コンプリートカーをラインナップするきっかけのひとつになっています」。

「ノアMUのような車両は(ドレスアップに比べると)多くはないですが、必ず必要とされるお客様がいらっしゃいます。そういった方々に今後もコツコツ(?)と、お知らせやお届けできるようにしていきたいと思っています。また新規のクルマやプロジェクトに関しては、お客様のニーズや市場の状況を鑑み、モデリスタブランドとしてお客様に提供できる商品があれば、今後も企画したいと思います」。

 つまりモデリスタはエアロパーツだけではなく、これからも内装やユーティリティーアイテムにもニーズに合わせて対応していく。またコンプリートカーやそれらのパーツの多くは、最寄りのディーラーで手軽に注文や取り付けできる商品であることも伝えていきたいとのことだ。

「MU」は家族のリビング的なイメージ

 それでは、モデリスタ「MU(エムユー)」の特徴や仕様を詳しく見ていこう。同社の開発コンセプトは、ベース車両を活かすことに尽きる。例を挙げるとハイエース/レジアスのMRTはトランスポーターとして機能重視の配色や設計。一方の「MU」は家族のリビング的なイメージになっているとのこと。

 MUのベース車両はハイブリッドはなくガソリン車のみの設定。標準車からは乗車定員が5名へと変更。最大の特徴となるのは、MU専用フロア。耐摩耗性に優れ、水や泥汚れもサッと拭けて手入れが簡単なオーク木目調のロンリューム(硬質塩ビ)を採用。温かみのあるウッディな色調でアウトドアな雰囲気にもよくマッチ。

 セカンドシートをチップアップすれば、最大荷室長は1780mmという広大でフラットなスペースが生まれる。フロアにはアンカーナットが装備されていて、タイダウンフックを使用すれば大きな荷物を固定するときにも便利。またフロア後方は2分割になっていてそれぞれを取り外すことができ、床下収納のフタも兼ねている。

 架装装備としては、MU専用フロア、アンカーナット、床下収納のほか、ハンガーフック、クォータートリムカバー、MU専用フロアマット、MUロゴデカールを用意。ハンガーフックは夜のキャンプや車中泊でLEDランタンなどが掛けられるようになっていて便利。

「MU」を最大に活かすオプションも充実

 販売店装着オプションでは、マルチユースボード、MU専用シートカバー(フロント・リヤ)、エアスリープマット、サイクルホルダー、ロッドホルダーをスタンバイ。

 「MU」の専用フロアを最大限に活かせるマルチユースボードは是が非でも購入したいところ。ボードには長さが調整可能かつ取り外しができる脚がついていて、用途に合わせて脚の長さを調節することができる。

 車内ではラゲージの仕切り棚や折り畳んだセカンドシートと合わせれば車中泊用のベッドにも変身。外に出せば、キャンプ用のテーブルやチェアーにもなる。不要時は脚を外せばボードのみになるので、車内にスッキリと収納しておくことも可能だ。

 最後にオプションのMU専用シートカバーに注目。木目調の専用フロアとマッチする、ブラウン&ベージュ+オレンジステッチのカラーコーディネイトになっていて、車内に一気に一体感が出る。まさに、リビング状態。スウェード調表皮部分にはキルティングが施されるなど、なめらかな触り心地とぬくもりあるインテリアこそ「MU」の象徴のひとつと言えるだろう。

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