ポルシェは「メイク・ア・ウィッシュ」に180万ユーロを寄付。同財団は、'80年の設立以来50か国55万人以上の子供たちの願いを叶えてきた
ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ」と協力し、ポルシェは重い病気を抱える世界中の子どもたちの夢を叶えている。最初の75の願いはすでに叶えられたという。「ポルシェスポーツカー誕生75周年」を記念し、ポルシェはメイク・ア・ウィッシュに180万ユーロ(約2億8187万円)を寄付したのだ。
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1980年の設立以来、同財団は50か国で55万人以上の子供たちの願いを叶えてきた。最初のポルシェである「ポルシェ356」にちなみ、ポルシェの寄付金は、世界中で重い病気を患う356人の子供たちの願いを叶えるため、役立てられる。
【写真5枚】「ポルシェ356」にちなみ、う356人の子供たちの願いを叶える!
「ポルシェは夢の代名詞です。私たちにとって、経済的成功と社会的責任は密接な関係にあります」と、オリバー・ブルーメ取締役会会長は述べる。
「パートナーであるメイク・ア・ウィッシュと共に、困難な時期にある子どもたちとそのご家族に、希望を与えたいと考えています。ポルシェの75周年記念式典に参加し、長年のパートナーシップを記念できることを光栄に思います。2023年だけでも、ポルシェは重篤な病気と闘う75人の子どもたちの人生を変える手助けをしてきました」
メイク・ア・ウィッシュ・インターナショナルのCEOであるルチアーノ・マンゾ会長は「私たちは、これからも協力し合い、刺激し合い、そして最も重要なことである"願いを叶える"ことを楽しみにしています」と述べている。
メイク・ア・ウィッシュとポルシェの協力によって叶えられた75の願いは、下記4例のようなものだ。
エヴァンくん(18歳。アメリカ)
エヴァンは毎週の化学療法でつらい日々を送っていた。18歳の彼は「ランゲルハンス細胞組織球症」と診断された。彼は毎日、彼の初めての愛車である「ポルシェ944」をレストアすることを夢見ていた。ポルシェのサポートにより、彼の夢は実現した。スポーツカーはエヴァンの精神的なライフラインとなり、若きカーマニアにモチベーションを与え、化学療法のつらい日々でもベッドから起き上がる理由となった。
レオンくん(17歳。ドイツ)
「脳腫瘍」と診断されても、レオンはあきらめなかった。自然が大好きな彼の大きな願いは、ポルシェによって叶えられた。アウトドアガイドと一緒に、17歳の彼は自分で火をおこし、森の中で方向を定める方法を学んだのだ。翌日、レオンは家族とともに「ポルシェ・エクスペリエンスセンター・ホッケンハイムリンク」に向かった。そこで彼はオフロードコースを体験し、シミュレーターで自分の運転技術を試した。
チョン・ジェウンくん(11歳。韓国)
チョン・ジェウンの妹が自分のミュージックビデオを作りたいと言ったので、チョン・ジェウンは自分で撮影することにした。11歳の彼は「急性リンパ性白血病」を患っている。イ・ホヨル監督とポルシェ・コリアは、彼の大きな願いであるドローンの操縦とビデオ編集を学ぶことを叶えた。チョン・ジェウンは、ドローンでポルシェ・タイカンを撮影し、その素材を自ら編集する機会を得た。
ジャンヌちゃん(8歳。スイス)
フクロウの形をしたぬいぐるみは、ジャンヌのいつも一緒のお供だ。8歳の少女もまた、「白血病」を患っている。特に入院が長引いているとき、フクロウは彼女に力を与えてくれる。そのため、フクロウが飛ぶのを見て腕に抱くことが、ジャンヌの生涯の夢だった。
ポルシェとメイク・ア・ウィッシュによって、この夢は実現した。動物園では、動物園の鷹匠と一緒にフクロウを間近で見ることができた。ジャンヌの父親は、「それはジャンヌにとって、この先ずっと、とてもとても長い間、心に刻まれる経験でした。ちなみに、その日の終わりには、ジャンヌは鷹匠になりたいと決心していました」
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「仕事や人生で成功した者や団体はその収益の一部を慈善活動にまわす」事が大事と言われる昨今ですがなかなかそれを実行できる個人や組織はありません。冒頭に挙げた個人と組織は本当の意味での成功者なんでしょう。すばらしいです。