トヨタのGRスープラは日本国内では生産されておらず、オーストリアの工場にて生産されている。BMWとの共同開発という事情もあるなか、海外生産車としてのGRスープラの実力はいかほど!?
※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
日本生産……ではなくオーストリアで作ってます!! MT追加で魅力アップなGRスープラの気になる実力
■オーストリアで生産される現行型
トヨタ GRスープラ(499万5000~731万3000円)。BMW Z4と基本コンポーネンツを共用するFRクーペ。3Lターボと2Lターボを設定
現行型はオーストリアのマグナ・シュタイヤー社が生産する。業務提携を結ぶBMWと共同で開発され、メカニズムの大半がBMW Z4と共通だ。
開発者は「スープラの図面を引いたのはBMWになる。マグナ・シュタイヤー社は少量生産車の製造で優れた能力を発揮するため、GRスープラを委託した。方向指示器のスイッチは、右側に変更すると多額のコストを要するため、BMWと同じく左側に備わる」という。
スポーツカーは海外を含めて売れゆきが下がっている。そこで提携を活用した。
■はたして実力は?
内装は随所にBMWらしさが感じられる。2022年7月の改良でRZに6速MTを設定
3LターボのRZは車両重量が1500kgを超えるが、ホイールベースは2470mmと短く、峠道では進行方向を機敏に変える。動力性能も高い。
2LターボのSZは、17インチタイヤの装着もあり、操舵に対する反応がRZよりも少し穏やかだ。タイヤの見栄えも含めてクラシックな雰囲気があり、往年のスープラを思い出させる。
2022年の登録台数は1カ月平均が約60台であった。GT-Rと同様に少ない。今後も現在の売れゆきで推移しそうだ。
●令和5年通信簿
・日本ウケ:★★☆☆☆
・先進性:★★★★☆
・コスパ:★★☆☆☆
・生産終了危険度:65%
●トヨタ GRスープラ直近データ
・日本デビュー:2019年5月
・最新の改良:2022年7月
・2023年3月販売台数:100台
・2023年1~3月販売台数:250台
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みんなのコメント
マフラーのバブリング最高です!
MADE INは大人しすぎて
物足りないです。