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フォルクスワーゲン最小EV「ID.1」 5年以内に導入へ 低価格路線の小型ハッチバック

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フォルクスワーゲン最小EV「ID.1」 5年以内に導入へ 低価格路線の小型ハッチバック

低価格EV バッテリーと生産方法が鍵

フォルクスワーゲンは、低価格のEV販売を目指し、今後5年以内を視野に1万7000ポンド(約310万円)以下のハッチバック「ID.1(仮称)」の開発に「全力で取り組んでいる」という。

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この新型は、Aセグメントのe-Upの実質的後継車となるもので、コンパクトなパッケージングとベーシックな技術の組み合わせが特徴だ。新しいEV専用プラットフォームを使用し、最近公開されたコンセプト「ID.2all」の市販モデルの下に位置する最小モデルとなる見込みだ。

BセグメントのID.2は、2万2500ポンド(約350万円)での発売を目指している。

フォルクスワーゲン・グループの最高財務責任者(CFO)であるアルノ・アントリッツ氏は最近、より安価なバッテリー素材と生産方法の確立を理由に、この価格帯でEVを提供できると考えていると述べた。

「当面は、この価格帯を実現できると確信しています。技術的な面では、多くのイノベーションが生まれています。このクルマには、バレンシア工場で生産された初の自社製バッテリーセルが搭載されます。ちょうど立ち上がりつつあるところで、そのころにはもっと規模が大きくなっているでしょう」

「また、原料コストの改善や緩和も見られます。リチウムを見てください。ニッケルも下がりました。このような観点から、わたし達は2万5000ユーロ(2万2500ポンド)の目標を達成できると確信しています」

アントリッツ氏のコメントは、特にID.2について言及したものだが、このような進展はID.1の実現可能性にも大きな影響を与える可能性がある。

新型車のプラットフォームの詳細はまだ明かされていないが、2025年からスペインで生産されるID.2、クプラ・ラバル、スコダのコンパクト・クロスオーバーが共有するMEBエントリー・プラットフォームとは異なるものになる。

新しいプラットフォームは、スコダが開発を主導していると考えられ、フォルクスワーゲン・グループ内の小型車で共有される予定だ。

車名はまだ決定していない。しかし、フォルクスワーゲンのブランドCEOであるトーマス・シェーファー氏は、「ID.1」や「ID.ポロ」の可能性を否定していないが、伝統的な名前は真の後継車にのみ使用されると述べている。

これは、間もなく導入される次期排出ガス規制ユーロ7によって、次世代の内燃エンジン搭載ポロを開発できるかどうかによって決まるかもしれない。

ID.1は都市部に特化したモデルになるため、航続距離は最優先ではなく、比較的小型のバッテリーを搭載できる。

フォルクスワーゲンは、ID.2all向けに38kWhのリン酸鉄リチウムバッテリーを開発しており、これが最大容量となる可能性が高い。それでも航続距離は320km弱を期待できそうだ。

フォルクスワーゲン・グループは、全ブランドに適用可能な統一バッテリーセル技術の開発に重点を置いており、これによりコストを最大50%削減できる可能性がある。さまざまなバッテリー素材に対応し、エントリーモデルには、安価だがエネルギー密度が低く、急速充電ができない素材が使われる可能性もある。

また、生産効率もコスト削減の重要な要素となるだろう。シェーファー氏は、グループが生産拠点を持ち、コストが安いインドなどで新型車を生産する可能性を示唆している。

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