■ホンダ「NSXタイプS」2794万円を買いたい人はどのくらいの年収が必要?
ホンダのハイブリッドスーパーカーである「NSX」は、2021年8月3日に世界初公開された「タイプS」をもって生産終了する予定です。
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2794万円という価格にもかかわらず、日本導入分の30台はすでに完売しているとのことですが、もし購入するとすれば年収はどのくらい必要なのでしょうか。
1990年に登場した初代NSXは、世界初のオールアルミニウムモノコックボディを採用したミッドシップレイアウトのスーパーカーとして、世界中の自動車メーカーの度肝を抜きました。
2005年に惜しまれながら生産終了となるも、2016年にはハイブリッドスーパーカーとして復活し、ファンを沸かせました。
2016年の予約開始時点での価格は2370万円と、国産車としては最高額の部類に属するNSXですが、2021年8月には高性能バージョンである「タイプS」が発表され、2794万円というさらに高額なプライスタグが付けられました。
にもかかわらず、NSXタイプSは予約開始から1か月程度で、日本導入分の30台はすべて完売しており、現在は新規予約はできない状態です。
NSXは、世界限定350台で販売されるタイプSをもって、2022年限りで生産が終了されることが発表されています。つまり、新車として購入できる最後のチャンスだったということになります。
NSXタイプSでは、3.5リッターV型6気筒エンジンをさらにチューニングし、最高出力を従来モデルに比べて20ps増の520psとし、システム全体では600psもの最高出力を発揮。
9速のデュアルクラッチトランスミッションにも専用チューニングが施され、さらに加速性能が増した結果、0-96km/h加速は3.0秒、最高速は305km/hと、スーパーカーにふさわしいスペックを誇ります。
エクステリアデザインもよりアグレッシブなものへと変更され、まさにNSXの完成形と呼べる1台に仕上げられました。
2021年11月現在、前述の通りNSXタイプSの予約受注はすでに締め切られており、ノーマルモデルのNSXも含めて実際に購入することはできませんが、いずれ来るかもしれない再販売のときに備えて、NSXの購入に必要な年収を考えてみましょう。
今回ターゲットとするのは、やはり最強のNSXであるタイプSです。車両本体価格は2794万円ですが、実はこの価格にはナビやETCなども含まれているため、ディーラーオプションで選択する必要があるものはほとんどありません。
また、タイプSではホンダとして国内初のマットカラーを含む10種類のエクステリアカラーと、5種類のインテリアカラーを選択することができますが、いずれを選んでも追加費用はかからないため、好みのカラーリングをイメージしておきましょう。
さて、このNSXタイプSを購入しようとすると、約50万円の自動車税環境性能割、年額5万7000円の自動車税種別割、4万9200円の自動車重量税、そして自賠責保険や手続き代行費用を含めた諸費用として、およそ60万円強が車両本体価格に上乗せされることになります。
そのため、今回は2860万円を乗り出し価格として、購入に必要な年収を計算してみたいと思います。
このレベルのクルマに当てはめてよいかどうかはひとまず置いておくとして、一般的な目安とされる「新車購入価格は年収の半分」から計算すると、およそ5700万円もの年収が必要になります。
しかし、年収5700万円ともなると、その所得税率は45%にもおよび、社会保険料や住民税なども考慮すると、実際の手取り額は3000万円程度となってしまいます。
年収500万円の人の手取り額が約400万円であることと比べると、「年収の半分」ではやや心もとなさそうです。
国税庁の調査によると、2019年に年収5000万円を超える所得があった人は、6万7000人程度存在するようです。このように考えると、30台のNSXタイプSが即完売してしまうのはそれほど不思議ではないかもしれません。
一方、NSXのように多くの人の憧れになるようなクルマであれば、多少無理をしてでも購入したいという人も少なくないかもしれません。
もし、ローンを組んで購入する場合、月々の支払額はどの程度になるのでしょうか。
実はNSXも、ほかのホンダ車同様に理論上はディーラーでローンを組むことが可能なようです。
ディーラーローンを活用する場合、実質年率は3.5%に設定されており、もし頭金無しでNSXタイプSの車両本体価格である2794万円のローンを組んだ場合、36か月払いの場合は月々およそ81万8700円、60か月払いの場合は月々およそ50万8200円の支払額が想定されます。
こちらも、「月々のローン支払額は手取り月収の20%」という目安に合わせて計算すると、36回払いではおよそ400万円、60回払いではおよそ250万円の手取り月収が必要となります。
やはり、年収ベースで5000万円を超える必要があり、少々ハードルの高さを感じてしまいます。
ただ、「月々の支払い額を抑えられる」あるいは「ワンランク上のクルマに乗れる」として近年利用者が増えている残価設定ローンについては、NSXについてはそもそも設定がないため、現金もしくは通常のローンで購入しなければならないようです。
ちなみに、1000万円を超えるクルマのローンでの購入には、源泉徴収票などによる所得証明が必要になる場合があるそうです。
※ ※ ※
日本を代表するスーパーカーのNSXですが、やはり相当な年収が必要になることは間違いないようです。
残価設定ローンも用意されていないため、購入できるチャンスが来ることに期待して、現金を貯めておくことが最善かもしれません。
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みんなのコメント
安易にPV稼げるから乱発されてるが、ここまでくると反感・顰蹙買うだけだよ
くるまのおバカニュース!
そのNSXを頭金無しの長期ローンで買う人はいないだろうし信査も通らないんじゃないの。やはり現金一括もしくは下取り車と残金一括がほとんどでしょ。