ホンダは9月10日、米国オハイオ州に設立中の「ホンダEVハブ」の進捗状況を発表した。
このハブは、ガソリン車、ハイブリッド車、EVを同じ生産ラインで製造する柔軟性を備えているのが特徴。2024年8月のモントレー・カー・ウィークで世界初公開されたアキュラ『パフォーマンスEVコンセプト』に基づくモデルが、2025年内にメアリズビル工場で初めて生産される予定だ。
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ホンダは、メアリズビル工場、イーストリバティ工場、アンナエンジン工場の改修を通じて、人に優しく環境に配慮した製造レイアウト、プロセス、材料を重視し、高品質、効率、価値を提供することを目指している。このハブは、北米および世界中のホンダの運営の基盤となる新しいEV生産アプローチを創出する。
EV生産開始まで約1年となり、アンナエンジン工場では6台の6000トン高圧ダイカスト機の設置が進行中。これにより、EVバッテリーを収容するインテリジェントパワーユニット(IPU)のケースがメガキャスティング技術で製造される。
メアリズビル工場では、ガソリン車、ハイブリッド車、EVを同時に生産するための柔軟な生産ラインへの移行が進んでいる。ここでは、L-Hバッテリー社(ホンダとLGエナジーソリューションの合弁EVバッテリー工場)から供給されるバッテリーモジュールと、アンナエンジン工場で製造されるIPUケースを組み合わせて、さまざまな車両用の中・大型IPUを製造する。
ホンダは、シンプルなデザイン、製造、物流に焦点を当てた施設の変革を進めている。これにより、従業員の作業環境と顧客への価値を最優先に考えた高品質な製品を製造することが可能となる。
ホンダは2022年10月にオハイオにEVハブを設立する計画を発表し、7億ドルの投資を行うとした。また、ホンダとLGエナジーソリューションは新しい合弁バッテリー施設に35億ドルを投資し、総投資額は44億ドルに達する見通し。この施設は2024年末までに完成し、年間約40GWhの生産能力を持つ予定だ。
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