■車種専用品を得意とするアルパインからどんな新製品が登場したのか!?
アルパインマーケティングは2024年10月30日、スズキ「ジムニー」や、日産「キャラバン」などの車種専用製品をはじめとする、2024年下期の新製品群を発表しました。
アルパインがジムニー専用10型ビルトインナビ発表! “純正を超える超純正”製品や、ルーフから降り注ぐサウンドが体感できる「メティオサウンド」など発売へ
同社は10月30日、メディア向けに横浜市内で開いた「新製品体感発表会」で新製品を装着したデモカーを展示し、実際に体験する機会も設けました。
発表会の冒頭で、同社イノベーション開発部部長の有福秀之氏は「『Update The Car Life.』というコンセプトのもと、既販車と新車の両ユーザーに対して、カーライフをもっと豊かにアップデートする価値の提供を目指している。既販車のユーザーには不満を解消し快適なカーライフを、新車のユーザーには純正にはない顧客価値を提供するべく取り組んでいる」と、製品開発における同社の姿勢について述べました。
本記事では、アルパインが発表した新製品について紹介しつつ、くるまのニュース編集部の筆者が実際に“体感”した様子も併せて紹介します。
■ジムニー専用製品がさらに進化! パーフェクトフィット「BIG DA」も登場
アルパインでは2024年9月からジムニー/ジムニーシエラ専用製品として、専用デザインを採用した10型カーナビ「BIG X」、アームを専用設計とした「ドライブレコーダー搭載10型デジタルミラー」、ルーフスピーカー&ドアウーファー「メティオサウンド」を展開していますが、同社によるとどれも発売直後から多くの反響があり、こだわりのある多数のユーザーに選ばれていると言います。
そのような中、今回発表されたのがジムニー専用デザインの傾斜計を搭載した10型カーナビ「BIG X」の2025年モデル(EX10NX2-JI-64)です。
これまで同社は、ラギッド(武骨)なカーナビのデザイン、前方視界の考慮、ライティング、オープニング画面などでジムニー専用設計をうたっていましたが、2025年モデルのBIG Xは、よりジムニーの「オフロードの世界観を表現できないか」というコンセプトのもとに開発が進められたとのことです。
傾斜計を内蔵することによってオフロードはもちろん、普段の運転がさらに楽しくなり、その結果出かけたくなるような仕掛け(機能)を目指したと言います。さらに、ジムニーは車中泊をするユーザーから選ばれることも多いため、傾斜計を活用して車中泊をするために最適な、水平な場所を探すという活用方法もできます。
新製品体感発表会では、ジムニーで実際にオフロードを走行している動画が投影されましたが、路面の傾きに応じて傾斜計がしっかりと反応していることが確認できました。
傾斜計機能を搭載した2025年モデルの「BIG X」は、ジムニー/ジムニーシエラのほか、デリカD:5/デリカミニ、ハイエース/ハイエースワイド、WR-Vの計7車種が同時に発表されました。それぞれ発売は2024年11月下旬です。
なお傾斜計は、三菱自動車が実施しているデリカD:5で45度の傾斜を登る「4WD登坂キット体験イベント」にも対応するため、表示できる最大傾斜角度は50度となっています。
またジムニー専用10型カーナビ「BIG X」には、DVD/CD/SDカードスロットを持たないメカレスモデルとして「シンプルモデル」(EX10NX2S-JI-64)も展開。リーズナブルなモデルを求める市場の声にも対応したシンプルモデルの発売は2024年11月下旬です。
さらに、9型フローティングディスプレイオーディオ(以下、DA)をジムニー/ジムニーシエラ専用設計とした、パーフェクトフィット「BIG DA」(PF9DA-JI-64)も同時に発表されました。
アルパインによると、ジムニーにおけるナビとDAの販売構成はナビ80%、DA20%の割合だとしており、DAについてはApple CarPlayのワイヤレス接続に対応していることや、フローティングでも振動などがなく装着できることが支持されていると言います。
そのような中、同社ではDAを選択する20%のジムニーオーナーにも専用デザインを採用した「BIG X」と同様に“こだわり”の製品を提案できないかと考え、パーフェクトフィット「BIG DA」の開発を進めたとのことです。ジムニーのインパネにピッタリと収まるのはもちろんのこと、純正内装にマッチする“ラギッド”なデザインを採用しています。
ジムニー/ジムニーシエラ専用設計としたパーフェクトフィット「BIG DA」の発売は、2024年12月中旬を予定しています。
■市場のニーズに合わせて開発されたキャラバン用専用製品が一挙に登場
そして続けて発表されたのが、日産「キャラバン」専用の新製品です。
アルパインによると近年、ショップ、ユーザーともにキャラバンを求める声が増えており、その中でアルパインは、トヨタ「ハイエース」専用の製品と比較してラインナップが少ないキャラバン専用製品の開発を進めてきたと言います。
今回キャラバン専用製品として発表されたのは、自然な装着感を実現した11型カーナビ キャラバン専用パーフェクトフィット「BIG X 11」(PF11NX2S-CV-26-AM)です。また、同様の装着感を実現したキャラバン専用11型ディスプレイオーディオ「BIG DA」(PF11DA-CV-26-AM)も同時に発表されました。
パーフェクトフィットという名の通り、横から見るとその見た目はスッキリとしており“純正然”としています。運転席に座ってみたところ、ダッシュボード上部へのせり出しは最小限に抑えられており、前方の視界にもほぼ影響がないことを確認できました。
続けて発表されたのが、キャラバン専用の「12.8型天井吊(つり)下げ型後席モニター取付けキット」(KTX-N120RV-CV-26VG)です。キャラバンは、ルーフに設置されているエアコンによって構造が複雑で特殊なため、アルパインではリアビジョン取り付けキットの展開は今までありませんでした。しかし、日産のディーラーなどからもキャラバンへの大型リアビジョン取り付けを希望する声が多かったため、アルパインの最大サイズである12.8型リアビジョン用取り付けキットの開発に至ったと言います。
本取り付けキットは、キャラバンの複雑なルーフ形状に沿って設計されており、こちらもすっきりとした装着感を実現しています。
そのほか、今まではハイエース専用として展開していた「OPTMサウンドシステム」をキャラバン用(OPTM8-CV)にも展開することが発表されました。さらに、ルーフスピーカー&ドアウーファー「メティオサウンド」についてもキャラバン用(MS-165-CV-26)を展開。これによってキャラバン用の車種専用製品が、ハイエースと同様のラインナップにまで一挙に拡充されることになります。
キャラバン専用のメティオサウンドは2024年11月中旬、ほかキャラバン専用の製品はそれぞれ、2025年1月の発売を予定しています。
■ルーフスピーカー&ドアウーファー「メティオサウンド」の車種拡大も
続けて、天井に設置されたスピーカーが特徴的なルーフスピーカー&ドアウーファーである「メティオサウンド」の対応車種拡大が発表されました。
アルパインによると、2024年9月に発売を開始した同製品は“異例”なほどに反響があり、市場から評価されていると言います。そのような中で、対応車種拡大を望む声が多かったことから、今回スズキ「ハスラー」、トヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」にもラインナップが拡充されました。
特にハスラーについては、ジムニーで反響のよいスズキディーラーや、ショップからの要望が多かったと言います。なおメティオサウンドは、その他の車種についても車両調査および開発を進めているとし、今後さらに適合車種を拡大する可能性があることを示唆しました。
ハスラー用(MS-165-HS-92)、ライズ/ロッキー用(MS-165-RZ-200)ともに、発売は2024年12月中旬を予定しています。
さらに「WR-Vならアルパイン」というキャッチコピーのもとにすでに発表済みで、2024年11月より発売予定のパーフェクトフィット「BIG X 11」(PF11NX2S-WRV-5-NR)を装着したホンダ「WR-V」も展示され、体感する機会が設けられました。
アルパインによると、WR-Vはオーディオレスを選択すると名の通り“何もついていない状態”で納車されるため、基本的には社外品を装着できず、実質的にディーラーオプションの9型ナビもしくは、8型ディスプレイオーディオしか選択肢がない状況だと言います。そのような中で、同社では唯一の社外品の選択肢となるべく、WR-Vの専用パーフェクトフィットを開発。その仕上がりは、知らない人が見たら純正と見間違うほどのすっきりとした装着感です。
そのほか、Apple CarPlayやAndroid Autoにワイヤレスで接続可能な「6.8型ディスプレイオーディオ」(DA7-WL)と、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」専用の「12.8型リアビジョン取付けキット」(KTX-Y120RV-NV-90K)も併せて発表されました。
現行型ノア/ヴォクシーの純正ディスプレイオーディオは映像出力がないため、これまでアルパインではリアビジョン取り付けキットは展開されていませんでした。しかし、アルパインからすでに発売されている12.8型のリアビジョン「クリアサウンドリアビジョン」はスピーカーを内蔵していることから、独立で音声と映像の再生が可能。純正ディスプレイオーディオの出力を受けずともメディアを再生できるため、今回取り付けキットを発売するに至ったとのことです。
デモカーで実際に体感してみると、前席は純正ディスプレイオーディオから出力したメディア、後席は映像出力デバイスなどで出力した映像を独立で再生するという使い方ができるため、とても便利に感じられました。
6.8型ディスプレイオーディオと、ノア/ヴォクシー専用の12.8型リアビジョン取付けキットは、それぞれ2024年12月中旬の発売を予定しています。
※ ※ ※
数多くの新製品が発表されたアルパイン「新製品体感発表会」。その名の通り、同社新製品の特長について実際に“体感”することができました。
アルパインの公式サイトでは、同社製品が体感できる全国6店舗の直営店の情報や、デモカーの視聴ができる店舗の一覧が掲載されています。
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