■新時代に向けたコンセプトモデル
ロイヤルエンフィールドは2021年11月25日からイタリア・ミラノで一般公開されているバイクの見本市「EICMA 2021」でコンセプトモデル「SG650」公開しました。
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英国で誕生し、現在はインドの自動車大手「アイシャー・モーターズ(Eicher Motors Limited)」の一部門となっているバイクブランド「Royal Enfield(ロイヤルエンフィールド)」は、2021年で創立120周年を迎えた伝統あるブランドです。
現在では350ccのクルーザーや650ccのロードスター、ミドルクラスのアドベンチャーなどクラシカルな外観のモデルをラインナップしていますが、EICMA 2021で公開された「SG650」はこれまでのロイヤルエンフィールドのイメージを踏襲しつつ、アルミニウムの塊から削り出されたガソリンタンク、倒立フォーク、トリプルツリーと一体化したヘッドライトナセルなどを備えることで特別な存在感を放つモデルへと仕上げられています。
SG650の公開に際し、デザイン・チーフのマーク・ウェルズ氏とSG650コンセプトプロジェクトの責任者であるインダストリアルデザイン部門のグループマネージャー、エイドリアン・セラーズ氏は次のようにコメントしています。
■デザイン・チーフ/マーク・ウェルズ氏「私たちは移行期にある企業です。長い間、アナログ時代を代表するブランドとして活動してきましたが、現在は、その純粋な魂を保ちつつ、デジタルな時代にあわせた新しい製品を開発しています。これを記念して、私たちはデザインチームが創造性を発揮できるようなプロジェクトを開発したいと考えました。目標は、ロイヤルエンフィールドのカスタムバイクの豊かな歴史に敬意を表しつつ、過去にとらわれないユニークなコンセプト・モーターサイクルを作ることでした。 ロイヤルエンフィールドのバイクがどのように見えるかという限界を押し広げるネオ・レトロな解釈ですが、その中核にはロイヤルエンフィールドのアイコンであるDNAがあります。
私たちは、そう遠くない未来の世界と、その中でのブランドの立ち位置を想像し、このコンセプトを始めました。SG650は古いものと新しいものが出会い、アナログとデジタルが絡み合い、融合しています。私たちにとって身近でありながら、異質なものを感じさせる設定であり、そうすることで、ロイヤルエンフィールドの美学へのアプローチについて、これまでとは違った考えを持たざるを得ない環境を生み出しました。
EICMA2021で初公開されたコンセプトモデルは、この世界を見事に再現しており、ブランドファンやモーターサイクル愛好家に、非常に新しく、非常に独創的で、まったくユニークなものを提供していると確信しています。デザインチームは、アナログの魂、つまりクラシックなロイヤルエンフィールドのラインとデザインのニュアンス、過去への微妙なうなずきを保持しつつ、今後のロイヤルエンフィールドがコンセプトに基づいて表現できる形と機能の境界線を押し広げるという、素晴らしい仕事をしてくれました」。
■インダストリアルデザイン・グループマネージャー/エイドリアン・セラーズ氏「このコンセプトを発表し、急速に進化するロイヤルエンフィールドの物語に新たな章を刻むことができて、本当に嬉しく思っています。”もし… “というシナリオを想定してデザインすることは、常にエキサイティングなことです。
インダストリアルデザイン、カラートリム、グラフィックなど、デザインチームのさまざまな側面からクリエイティブな意見を求められ、それぞれがパズルのピースを提供してこの別世界に命を吹き込むという、素晴らしく協力的でやりがいのあるプロジェクトになりました。
“移行”というキーコンセプトは、仕上げの美しさや使用した素材など、モーターサイクル全体で表現されています。歴史を感じさせるポリッシュドアルミニウムのフロントエンドから、未来的なデジタルグラフィックを施したタンクまで、古いものと新しいものを融合させることで、時代を超えたものに仕上げました」。
※ ※ ※
新たな時代へと向け動き出したロイヤルエンフィールドが今後どのようなモデルを生み出すのか注目したいところです。
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