就職した先の社用車がデリカ。存分に乗り回した
自動車メーカー各社が現在の純乗用車のミニバンではなく、商用車派生のワンボックスをラインアップしていた1980年代、デリカのスターワゴンの4WDだけはひと味違っていて、ずっと印象的に感じていた。
当時はスポーツカーと高級セダンに夢中で、「RV」系にはあまり興味がなかった。けれど、スターワゴンの独特のタフな雰囲気はけっこう好みだった。もし自分でこういうクルマを買うとしたら、スターワゴンがいいなと思っていた。
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すると、筆者が自動車メディアの世界に身を投じた最初の会社の社用車が、なんとスターワゴンだった。それまでスターワゴンのことは気になっていても運転したことはなかったが、入社後は運転する機会が頻繁にあった。
ステアリングを握って、他のクルマでは味わったことがないほどホニャホニャな乗り心地にカルチャーショックを受けた。それに、ディーゼルのMTだったのだが、高速道路の上り坂でシフトダウンしても加速しないことしないことにもまいった。ディーゼルなのに燃費もあまりよろしくなかったように記憶している。それでもかなりハードに酷使していたのに本当に頑丈。ぜんぜん壊れなかったのは立派だと思ったものだ。
次のスペースギアは、取材で借りた。見てビックリして、乗ってもビックリした。パジェロ・ベースの3列シートモデル、こういうクルマありなのか!?…と思ったものだ。そして今は、もし複数台を所有できるなら、1台をぜひデリカD:5にしたいと本気で思っている。
【プロフィール】
岡本幸一郎(おかもとこういちろう)/1968年、富山県生まれ。幼少期にクルマに目覚め、小学校1年生で街を走るクルマの車名すべて言い当てるほどになる。大学卒業後、自動車専門誌の編集などを経てフリーランスへ。AJAJ会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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