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トヨタの新「4ドアセダン」がスゴい! 新型「プリウス」より大きい&斬新内装採用! 謎の「bZ3」とは

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トヨタの新「4ドアセダン」がスゴい! 新型「プリウス」より大きい&斬新内装採用! 謎の「bZ3」とは

■中国専売!? トヨタの4ドアセダン「bZ3」とはどんなモデル?

 トヨタ「bZ3」は、同社が2021年より中国展開しているBEVシリーズ「bZ」の第2弾となるモデルです。
 
 日本でも発売されている第1弾「bZ4X」とどのような違いがあるのでしょうか。実際に中国でbZ3を体感してみました。

【画像】「えっ…」 めちゃカッコいい! 斬新デザインの4ドアセダン、写真を見る!(44枚)

 2022年にセダンタイプのBEVとしてbZ3が中国専用で発売されました。

 特筆すべき点は中国の電動車大手「BYD」との協業で、bZ3はトヨタとBYDの合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY(BTET)」の初となる成果物でもあります。

 bZ3の搭載バッテリーはBYDグループの「弗迪電池」が製造するリン酸鉄リチウムイオン電池で、それにトヨタが今までハイブリッド車(HEV)開発で培ってきた各種制御システムを組み合わせています。

 よく「bZ3はBYDが製造してトヨタにOEMとして供給している」と勘違いされていますが、実際にはバッテリー周辺のみを担当する形です。

 プラットフォームはトヨタのe-TNGAを採用し、基本的な車体設計や走行性能もトヨタが自ら担当。

 そして製造を第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が行っており、まさにトヨタ、BYD、そして一汽トヨタの3社連携で誕生したBEVとなります。

 ボディサイズは全長4725mm×全幅1835mm×全高1475mm、ホイールベース2880mmとなっており、サイズ感は「プリウス」と「カムリ」の中間です。

 バッテリー容量は航続距離(CLTC方式)517kmの49.92kWhと、616kmの65.28kWhの2種類を用意。

 駆動方式は前輪駆動のみで搭載されるモーターは前者は181hp、後者が241hpとグレードそれぞれで異なります。

 エクステリアの全体的なシルエットは流行りのクーペ風セダンとなっており、先進的な印象を与えます。

 また、フロントマスクもbZシリーズの特徴となるハンマーヘッド形状を採用、キャラクターラインやドアハンドル、リアバンパーなども空力性能を考慮したデザインでCd値0.218を可能としました。

 実際に乗ってみるとそのインテリアの特殊さには驚かされます。

 日本車ではめずらしい12.8インチの縦型ディスプレイを基本に、セレクターや収納トレイが取り囲むデザインとなっています。

 また、ダッシュボードも非常にシンプルにまとめられているもののチープさは感じられず、ローズゴールドのアクセントカラーも上品にあしらわれています。

 ハンドルの基本的な形状はbZ4Xやプリウスでも見られるものと同一ですが、ウィンカーの操作がレバーの代わりにハンドル上のボタンでおこなう形となります。

 また、これ以外にもパドルシフトがほかのBEVでは一般的な回生量の調整ではなく、灯火類とワイパーの操作になっているのも注目すべき特徴です。

 従来と異なる操作レイアウトながら、それでも実際は使いづらさを覚えることはなく、慣れれば直感的に操作できるという点では高く評価できます。

 アクセルを踏むとリニアに加速し、またブレーキも強くかかりすぎないために非常に運転しやすい印象を覚えました。

 乗り心地は良い意味で「普通のクルマ」、扱いやすくもハンドリングは鈍くなく、運転体験における絶妙な味付けの上手さがとてもトヨタらしいと感じます。

■bZ3はドア周りの「スイッチ」& タテに長過ぎるディスプレイがスゴい!? ちなみに…価格はいくら?

 室内空間はホイールベース2880mmのおかげでかなり広く感じられ、後部座席も大人3人がしっかりと乗れるパッケージングとなっています。

 降りようとする際に驚いたのがドアの開け方です。通常の車は手前に引くドアハンドルタイプ、そして昨今の高級BEVではボタンタイプが主流となりつつあります。

 一方でbZ3はアームレストのドアポケットにパドルのようなボタンが内蔵されており、それを押すことでドアを開けることが可能となります。

 また、大抵のクルマの運転席にはほかのドアのパワーウインドウを操作するために複数のスイッチが配置されています。

 ですが、bZ3ではスイッチは1つのみ、そのすぐ下にある切替スイッチで操作する対象となるドアウインドウを選ぶ形がとても新鮮であると感じました。

 bZ3は3グレードで展開されており、価格はバッテリー容量49.92kWhモデルのエントリーグレードが16万9800元(邦貨換算:約328万2000円)、65.28kWhモデルの中間グレードが18万9800元(約366万8000円)、同じ65.28kWhモデルの上位グレードが19万9800元(約386万2000円)です。

 内容を考えれば非常に安いですが、中国では昨今「BEV値下げ競争」が激化しており、実際の乗り出し価格はこれよりもさらに安くなります。

 販売成績もまずまずと言ったところで、2023年6月の販売台数は3030台を記録、ガソリン車も含めた中国における新車販売台数ランキングでは12位に位置しました。

※ ※ ※

 bZ3に限らず、トヨタはこの先も積極的に中国専売BEVを拡充していくと表明しています。

 2023年4月の上海モーターショーではコンセプトカー「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」を発表しており、そのうち前者はBYDとの共同開発モデルにあたります。

 電動化の先鋒を走る中国市場において、トヨタはBEV以外にもHEV、PHEV、FCEVを積極的に展開しており、今後もますますプレゼンスを発揮していくことが期待されます。

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