2019年4月20日、「COPEN Coupe Owner’s Party @Copen Local Base 鎌倉」が、神奈川県鎌倉市にある「Copen Local Base KAMAKURA」でおこなわれた。
COPEN Coupe Owner’s Partyは、2019年に登場したダイハツ「コペン クーペ」のオーナーを対象にしたイベントだ。
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「コペン クーペ」は、ダイハツの2シーター・オープン「コペン」をベースにしたクーペモデルである。2016年1月におこなわれたカスタイマイズ・カー・イベント「東京オートサロン2016」で発表されたコンセプトカー「コペン セロ コンセプトクーペ」がルーツだ。
その後、本格的に開発がスタートし、今回、200台限定で販売された。特徴的な専用ルーフは、軽量で丈夫なCFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastic)素材を使うほか、ガラスハッチ付きのトランクルーム、MOMO製レザーステアリング、BBS鍛造アルミホイール、スーパーLSD(※MT車)、世界初の曇りづらいガラス「eXeview」などを備える。
ボディカラーとインテリアカラーの組み合わせは、ブリティッシュグリーンマイカ×ベージュ、パールホワイトIII×ブラックを設定。トランスミッションは5速MTもしくはCVTが選べる。
価格は248万4000~250万5600円。コペン セロより約60万円高価であったにもかかわらず、限定数を大幅に上まわる購入希望が殺到、そのため、抽選によってオーナーが選ばれた。倍率は約8倍だったという。
コペン クーペの購入権を獲得した幸運なオーナーを対象にしたイベントが、今回おこなわれた「COPEN Coupe Owner’s Party @Copen Local Base 鎌倉」だ。
会場になった「Copen Local Base KAMAKURA」は、神奈川県鎌倉市に2014年にオープンしたドライバーズカフェだ。鎌倉駅から徒歩4分という好立地にあり、全面ガラス張りによる開放感あふれる店内には、イベント当日、コペン クーペが飾られた。
イベントには、コペン クーペの購入権を得た人のなかから、約20名が参加した。参加者の年齢層は20代~60代と幅広く、また福島県や山形県などの遠方から来た人もいた。
購入者の多くは、コペンのファンやダイハツのファンだったが、なかには、オートサロンで展示されたコンセプトカーに一目惚れし、購入を決めた人も複数いた。
イベントのメインは、コペン クーペの開発スタッフによるトークショーだ。実に濃い内容だった。
ダイハツ工業デザイン部の和田広文氏は、はじめてコンセプトカーを出展した東京オートサロン2016を振り返り「東京オートサロン2016で、某自動車メーカーのトップが『コペン クーペがダイハツブースで1番いいね』と、褒められました。また、『いつ販売するの?』と、具体的な販売時期についてまで質問を受けました」と、述べた。
某自動車会社のトップをはじめ、来場者からも高い評価と関心が寄せられた結果、商品化したという。
また、ダイハツ工業デザイン部の荒木栄史氏は「軽自動車規格の制約があるなかで、美しいスタイルを作り出すのに苦労しました」と語る。「とくにCピラーのデザインが難しかったです。ダイハツでは現在、独立したトランクリッド付きのクルマがないため、デザインには四苦八苦しました」。
さらに、ダイハツ工業グローバルCS企画部の和田和彦氏は、ダイハツ初のカーボン・ルーフについて「コストや製造先の確保など、さまざまな課題に直面しました」と、述べた。また、リアガラスについては、「新幹線にも使われる樹脂製ガラスを使っているのが自慢です」と、打ち明けた。
コペン セロよりおよそ60万円高となった価格については、「カーボン・ルーフの標準化によって価格が上昇しましたが、それでも“お得感”をもってもらいたかったので、MOMO製レザーステアリングやBBS製の鍛造16インチアルミホイール、さらには世界初のAGC開発による曇りにくいガラスをフロントガラスに採用しました」と述べ、お買い得であることを強調した。
トークショー終了後は、参加者と開発者たちの交流がおこなわれるなど、オーナーにとっては貴重な機会となったようだ。そしてイベント終了後も、プロトタイプを囲みながら、コペン談義が続いていたのは印象的だった。
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