現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヨーロッパヤマハ発の最新XSRカスタムを4タイプを紹介!YAMAHA ヤードビルト2020「XSR700」【Heritage&Legends】

ここから本文です

ヨーロッパヤマハ発の最新XSRカスタムを4タイプを紹介!YAMAHA ヤードビルト2020「XSR700」【Heritage&Legends】

掲載 更新 5
ヨーロッパヤマハ発の最新XSRカスタムを4タイプを紹介!YAMAHA ヤードビルト2020「XSR700」【Heritage&Legends】

レトロとフューチャーを今のネオレトロモデルに表現
2014年からヨーロッパヤマハが進めている“ヤードビルト・プロジェクト”。当地ではバイクにもクルマにも共通したカスタムの文化と言うか下地となっている、「バックヤード(裏庭)で自由な発想で思う形にバイク(クルマ)をいじること」を原点に、欧州各地のビルダーがカスタムを製作するものだ。

当初はフリースタイル、ここ2、3年はひとつのテーマと対象機種が指定されていて、2020年のテーマは“バック・トゥ・ドローイングボード”(デザインスケッチへの回帰)が掲げられた。これに対して作り方も、デザイナーとビルダーがタッグを組んで製作するスタイルが採られた。そしてプラットフォーム=対象機種はヤマハ・ネオレトロのXSR700。このふたつが同年1月に提示され、9月末には4台の車両が発表された。

ホンダ「GB350 S」誕生! スタンダードモデルのGB350とともに詳細発表

あるものは’70~’80年代のレトロルックスを今流に解釈し、あるものはオーソドックスなバイクのスタイルを改めて提案する。そしてあるものは、少し先の時代にレトロに見えるレトロフューチャースタイルを造形していく。

このようにして、過去のヘリテイジ(歴史的遺産)モデルをモチーフに使ってそれを思い起こさせる。その一方で、これからのバイクデザインはどうなるかも考えさせてくれる。しかも、いずれもベースが同じ並列2気筒エンジン&スチールフレームのヤマハXSR700。一般ユーザーのカスタムへの想像を掻き立てるとともに、メーカーには新しいバイクへの刺激、そして反響が得られる。そしてビルダーとデザイナーには、自身の成果を発表し拡散できるメリットもある。そんな4車の内容を、以下で紹介しよう。

BAD WINNERS XSR700“Disruptive”
ミニマル&マットカラーが作る“ジャンルの破壊者”
“ディスラプティブ”(破壊者)と名付けられたこのヤマハXSR700は、フランスのバーバラ・モーターサイクルが、ヤマハ初の4ストロークモデル、XS650(XS1)が走った'70年代アメリカンフラットトラックレースに敬意を表してデザイン。

パリのビルダー、バッドウイナーズがそれを形にした。フロントにDYMAG7本スポーク、リヤにディッシュのホイールを履き、倒立フォークや薄型ヘッドライト、角型多機能デジタルメーターでミニマルデザインを表現しつつ、マットカラーにはゴールドロゴでかつてのヤマハ“ミッドナイトスペシャル”の意匠も持ち込むなど、ジャンルの壁も破壊して未来感を表現する1台となっている。

Garage221 XSR700 RD350 Tribute
2ストツインの名車を4ストモデルで表現する
イタリア発の“RD350トリビュート”は'70年代中盤~後半のヤマハ中核モデル、空冷2ストローク並列2気筒のRD350がデザインモチーフ。ウーゴ・コッポラ(Ugo Coppola)が今のヤマハ車のパーツを活用しつつ、当時のRD純正カラーのオレンジ×ブラックを纏わせてデザイン。

これをガレージ221がビルドアップした。XSR700と共通プラットフォームを持つMT-07のステアリングまわりにXSR700のフォークブーツ、XJR1300Cのシートまわりやサイドカバーなどのパーツを組み合わせて、'60~'70年代にかけて分化していったスクランブラーとストリートバイクを改めてミックスし、21世紀の今らしい作り込みを行っている。

RUAMACHINES“700GT”
スクランブラースタイルでロードを楽しむ
父親が持っていたヤマハXJ400('80年代初頭のヤマハ空冷直4スポーツ)に触発されたというトニー・マヌエル・オリベイラ・クエリオス。彼によるデザインを元にしたのが、このポルトガル・RUAマシンズによる“700GT”。

RUAマシンズはクエリオスさんのデザインを具体化するために'60年代末のヤマハ・スクランブラー、YR2(250cc。国内非展開)/YR3(350cc。R3として国内でも展開)を調べ、オーソドックスなバイクのルックスに、現代の芸術的な要素をミックス。

XJ400を思わせる造形のタンクカバーほか外装はすべて新作、フロントにはディッシュの17インチホイールを、リヤにはワイヤスポークの17インチホイールをそれぞれ履き、アップマフラーでまとめた。XSRの純正いちバリエーションとも思えそうな仕上がりに注目したい。

Cafe Racer Sspirit XSR700“Red Tail”
往時のファクトリーカラーがまぶしいロードトラッカー
XSR700レッドテール(赤い尻尾)という名を冠したこの車両は、スペインのアレイシ・モンジュ(Alex Monge)とクラウディオ・モンジュ(Claudio Monge)のふたりがロードレースとフラットトラックレースを融合させてデザイン。これをビルダーのCRSS=Cafe Racer SSpirit(カフェレーサー・スピリット)が形にした。

外装はいったんすべて剥ぎ取った後に、トラッカースタイルで一体タイプタンク化バーとシートカウルを製作、フロントライトはゼッケンプレートに埋設。XSR700のワンボディ多機能メーターにはかつてのヤマハモデルのカバーを被せるなどして全体のスタイルを構築。特徴的なカラーリングは往年のヤマハ・ストロボラインをベースにし、ストロボラインから赤色を各部にはみ出すように流して配し、ヤマハのスポーツヘリテイジ(歴史的遺産)を見る側に残像的に見せるという要素も盛り込んでいる。

【アンケート】 あなたはどのモデルが好きですか?
お好きなモデルをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

元サイトで投票・回答取材協力:YAMAHA EUROPE

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

こんな記事も読まれています

重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
重量わずか48g! 最大120時間点灯するポーチランタン「HEXAR UL1.5」が登場
バイクブロス
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
Merkmal
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
くるまのニュース
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
WEB CARTOP
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
レスポンス
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
月刊自家用車WEB
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
月刊自家用車WEB
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
LE VOLANT CARSMEET WEB
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
バイクブロス
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
バイクのニュース
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
くるまのニュース
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
レスポンス
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
ベストカーWeb
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
レスポンス
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
WEB CARTOP

みんなのコメント

5件
  • 1台目はカッコ良い!
    他のカスタムは…
  • タンクのデザインにみんな泣かされてるな
    こういうフレームでカスタムは無理があるよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村