VWパサートの強力なライバル
フランスのプジョーは、最近調子を取り戻したように見える。うれしい事実ではないだろうか。
【画像】パサートと肩を並べる実力派 プジョー508 ファストバックとステーションワゴン 308も 全108枚
大胆にカーブを描くスタイリングがしばらく続いたが、シャープなルックスへ回帰し、ドライバーへの訴求力を備える普段使いのフレンチ、というポジショニングが復活した。ファストバックとステーションワゴンが選べる新しい508は、その好例だろう。
欧州では2018年に販売が始まった現行の508は、好印象なデザインだけでなく、運転が楽しく実用的。このクラスをリードする、フォルクスワーゲン・パサートの強力なライバルと呼ぶのに相応しい実力を得ている。
パワートレインの選択肢は複数あり、様々なユーザーのニーズに対応できる。英国の中古車を見てみると、1.5LディーゼルターボのブルーHDiが最安値。最高出力129psで、0-100km/h加速を10.0秒でこなす能力を持つ。
パワフルな2.0Lディーゼルターボもラインナップされている。英国では2021年に販売が終了しているが、163psと177psの2段階の設定があった。
ガソリンターボでは、130psを発揮する1.2Lのほか、181psか221psを選べる1.6Lユニットを選べる。パワフルな後者の場合、0-100km/h加速を7.4秒でこなす爽快なダッシュ力を披露する。
強みはスムーズでダイレクトな操縦性
プラグイン・ハイブリッド(PHEV)も2019年に登場している。1.6Lガソリン・ターボエンジンに電気モーターを組み合わせ、システム総合で225psを叶えている。電気の力だけで最長51kmを走行可能なほか、0-100km/h加速8.3秒の瞬発力を備えている。
2020年には、プジョー・スポーツ・エンジニアード(PSE)を冠した、高性能な仕様も投入されている。こちらもPHEVで、プジョーの量産モデルとしては過去最強となる360psと52.8kg-mを達成。0-100km/h加速を5.2秒でこなす能力の持ち主だ。
どのエンジンでも、508は普段使いに不足ない動力性能を有し、滑らかなパワーデリバリーで快適に移動できる。プジョーらしい長距離クルージングの心地良さは、大きな特長だろう。
確かに、シリアスなスポーツサルーンやスポーツワゴンをお探しなら、BMW 3シリーズやアウディA4の方が望ましいことは事実。508は、ドライバーによっては物足りないと感じられるかもしれない。
だとしても、スムーズでダイレクトな操縦性は明らかな強み。乗り心地もしなやかだ。
加えて、ステーションワゴンの508 SWは、安全性試験のユーロNCAPで満点となる5つ星を獲得している。乗員保護性能は大人が96%、子どもで86%となっている。安全運転支援システムも79%という高得点だった。
プジョーらしい乗り心地なら19インチ以下で
508は装備も充実している。発売当初、英国仕様のエントリーグレードだったアクティブの場合、17インチのアルミホイールにカーナビ、オート・ヘッドライト、12.3インチ・メーターモニター、8.0インチ・インフォテインメントモニターなどが備わる。
ミドルグレードのアリュールでは、アクティブ・サスペンションとキーレスエントリー、電動シート、バックカメラ、ブラインドスポット・モニターなどを獲得。ダッシュボード中央のタッチモニターは10.0インチへサイズアップする。オススメのグレードだ。
GTラインがその次で、車内のアンビエントライトにLEDヘッドライトなどが追加される。トップグレードがGTとなり、アダプティブ・クルーズコントロールにレーンキープアシスト、フォーカル社製のサウンドシステムなど全部載せ状態になる。
この場合、アルミホイールは19インチを履く。カッコイイものの、乗り心地という点では多少の妥協が生じる。
2020年に装備が見直され、トリムグレードはアクティブ・プレミアム、アリュール・プレミアム、GT、GTプレミアムという構成に更新された。同時にLEDヘッドライトが標準化され、ドアミラーカバーがブラックになるなど、外観上の変更も受けている。
知っておくべきこと
今のところ日本へは導入されていないものの、508のPSEは、3モードの可変式ダンパーに車高の落ちるスプリング、高性能なブレーキを獲得。アルミホイールは20インチとなり、ミシュラン・パイロットスポーツ4Sタイヤを履く。
PHEVの508を選択すると、ハイブリッド・システムの都合で通常は荷室のフロア下に搭載されるスペアタイヤがなくなる。パンク修理キットで賄うことになる。
508の発売時の英国価格は、ファストバックで2万5000ポンドから、ステーションワゴンのSWで2万6845ポンドからだった。現在の中古車市場を見てみると、9万km程走ったファストバックで1万6000ポンド(約256万円)前後するようだ。
走行距離の短いファストバックでは、1万7500ポンド(約280万円)前後に上昇する。SWの方が価格は高く、1万8000ポンド(約288万円)以上は必要になる。
トリムグレードとスペック
アリュール:タッチモニターが大型化され、アクティブ・サスペンションが組まれる、望ましい508。もともとの基本装備も充実しているため、価格価値は優秀といえるだろう。
購入時に気をつけたいポイント
リコール
英国仕様では、2017年11月から2021年1月に生産された508で、ケーブルの配線とソフトウエアの不具合を理由に燃料が漏れる可能性が報告されている。同時期のプジョー・リフターも対象となった。購入時は、ディーラーで対応済みか確かめたい。
パーキングセンサーとバックカメラ
シャープなスタイリングが故に、後方視界は優れない。リアシートのヘッドレストと小さなリアウインドウが重なり、リアピラーも太い。バックミラーも小さく感じられる。
そのため、パーキングセンサーやバックカメラを備えた508を選ぶのが賢明。英国仕様では、アリュール・グレード以上に標準装備となる。
英国編集部の推しチョイス
ベスト:1.5ブルーHDi 130
1.5Lディーゼル・ターボエンジンはパワフルで、洗練性も高い。燃料代も節約できるから、浮いた予算でアフターパーツを買い足すことも可能だろう。
ワイルドカード:PSE
プジョーの量産車として過去最強になる、360psのPHEV。爽快なパフォーマンスを、快適な乗り心地で楽しめる。電気モーター単独で最長41kmの走行も可能で、カタログ燃費は49.2km/Lがうたわれる。日本導入も期待したいところだ。
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