98年にデビューした日産 ティーノ。当時は「なんか未来っぽいなぁ」と思った人も多いハズ。決してヒットとは言えなかったが、フロント3人掛けシートや内蔵型チャイルドシート、そしてハイブリッドもあったりで、かなり力が入っていたのだ。衝撃の内容を詳しく!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
フロント3人掛け!! 謎にハイブリッドもあったぜ!! 超希少ティーノってなんだったんだ!?
■そもそもティーノってどんな車だっけ!?!?
このスタイルに見覚えある人も多いかも!?!?
CMではローワン・アトキンソン扮するミスタービーンが登場し、「オールマイティーノ!」とアピールしていたように、オールマイティに使えるクルマとして生み出されたが、残念ながおらやや中途半端なモデルに終わってしまった感は拭えない。
フロント3人掛けにビルトインチャイルドシート、ハイブリッドなど意欲作だった
そんなティーノはなんとサニー(B15型)のプラットホームをベースとしており、全長はサニーよりも短い4270mmというサイズである一方、全幅は3ナンバーサイズを大きく超える1760mmとなっていた。
シートレイアウトは前述したように2列シート仕様となっていたが、幅広いボディであることを活かして後席だけでなく前席も3人乗りの6人乗りとなっていた。
リアシートは脱着が可能となっており、リアシートを全て外して貨物車並みのラゲッジスペースを作り出すことも可能となっていたのも特徴だった。
また後席中央には、座面や背もたれを折りたたむことでチャイルドシートやジュニアシートに変更することができる「ビルトインチャイルドシート」も設定。
わざわざシートを用意しなくても子どもを安全に乗せることができるようになっていたのも美点と言えるだろう。
■え!?!? ハイブリットもあったってマジ??
このあと日産のハイブリットはフーガのハイブリットまで登場しない
さらに2000年4月には100台限定でハイブリッド仕様の受注を開始。1.8Lエンジンに17kWを発生するモーターを組み合わせ、高効率なCVTを搭載したもので、バッテリーにはリチウムイオン電池を採用した意欲作だった。
価格は315万円とガソリンモデルよりも100万円前後も高額だったが、先進性に目を付けたユーザーも少なくなく、予約受付当日に100台分の予約を受注していた。
このように車両自体は意欲作で、先見の明があったモデルであったことは間違いないが、メインターゲットとなる一般ファミリーユーザーにはそこまで刺さらなかったようで、1世代のみで姿を消すこととなった。
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みんなのコメント
プレーリーからのティーノなんだろうけど何で人気ならなかったんだろう
テラノなんかも最初食いつき良かったのに勿体なかった。