スポーツランドSUGOで始まったENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』。雨がパラつくなかで行われた公式予選では、31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)が2年ぶりにST-Xクラスのポールポジションを獲得した。
今シーズンは当初ハンコックタイヤが全チームにワンメイクタイヤを供給する予定だったが、韓国にある同社の工場が火災に見舞われ、タイヤ供給の目処が立たなくなってしまった。そこで急きょ第2戦富士24時間からスリックタイヤに関してはブリヂストンが供給を開始し、今大会以降はウエットタイヤも含めて全チームがブリヂストンのタイヤを使用することになる。
S耐第3戦SUGOの予選はDENSO RC FがGr-1、ORC GR86がGr-2のポール獲得
この “タイヤメーカーの変更”が、31号車にとって予選で高いパフォーマンスを引き出せた鍵となったようだ。
「本当の実力でポールポジションを獲れたことは初めてのような気がします」と語るのは、31号車を走らせるaprの金曽裕人監督。
31号車としては2年前となる2021年第2戦SUGOでクラスポールポジションを経験している。しかし、そのときは目まぐるしく変わる天候や自分たちが持っていたウエットタイヤの状況などが味方しての結果でもあった。今回はウエイトハンデの差などもあったかもしれないが、ほぼドライコンディションで行われた公式予選でトップを獲得することができたということは、大きな自信となったようだ。
Aドライバー予選を務めた永井は今季からレクサスRC F GT3でスーパー耐久を走行しており「今年はRC Fに乗り換えて苦労していました。昨日もクルマをセットアップできなかったのですけど、嵯峨選手と小高選手と3人でセットアップを考え、最後に良くなりました。本当に良い方向に流れがきていると思うので、このままの勢いでいきたいですね」と、予選をトップタイムで終えて笑顔をみせていた。
Bドライバー予選を担当した小高も「予選中に雨が降ってきて、ウエットタイヤ交換についてチームとやり取りをしていました。ただ、タイヤも温まりつつあったタイミングでしたし、雨がこれ以上降らないのであれば『そのまま行こう』となりました。結果的にBドライバー予選トップとはならなかったのですけど、永井選手の貯金を使ってポールポジションを獲ることができました」と胸をなで下ろしていた。
■ライバルを上回ることができたブリヂストンタイヤの経験
今回も強力なメンバーが揃っているST-Xクラス。そのなかでライバルを上回ることができた要因として、金曽監督は“ブリヂストンタイヤ”を挙げた。
「僕たちはスーパーGTでもブリヂストンタイヤを履いています。『ブリヂストンタイヤはだいたいこういった動きをするだろうな』というところで、クルマに対しての評価が正しい動きをしてくれるので、クルマをセットアップするときの方向性がすごく進めやすかったです」と金曽監督。
「このRC Fを走らせるようになり、ピレリ、ハンコックを経験してきましたけど、タイヤのキャラクターに合わせ、どんどんとずれ込んだ部分がありました。それに対してブリヂストンは“僕たちの知っているブリヂストン”だったので、クルマの方向性もしっかりと合わせることができました」
前戦の富士24時間ではトラブルに見舞われるなどして優勝争いから脱落してしまい、パフォーマンス面での注目度は薄れてしまったDENSO LEXUS RC F GT3。しかし金曽監督は「富士の段階から片鱗は見えていました」と語り、「実力値は高いけど、ピレリやハンコックの特性に合わせていた分、そこがスポイルされていた部分がありました。今回はブリヂストンタイヤがしっかりとRC Fの実力値を出してくれたという感じです」
こうなると、レクサスRC F GT3の悲願とも言えるスーパー耐久初優勝にも期待がかかる。金曽監督も「初優勝してみたいですね!」と気合いが入っている様子で、マシンパフォーマンス、嵯峨を含めた3名のドライバー体制などに関しての不安要素はまったくないというが、唯一の不安要素としてトラブルを挙げた。
「あとはクルマのトラブルが出ないようしたいです。(RC F GT3は)今のスーパー耐久に参戦しているクルマのなかでは最古参のクルマになると思います。それでも正しい方向性でやっていけば、古さを感じさせない速さを披露できたと思います。あとは決勝で、古さが出てしまうようなトラブルが出なければいいなと思っています」と冷静に語った金曽監督。しっかりとマシンをメンテナンスして決勝レースに臨みたいと意気込みを披露した。
スーパー耐久でレクサスRC F GT3の初優勝がついに見られることになるのか。スポーツランドSUGOが舞台となる3時間勝負の決勝レースから目が離せない。
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