現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!

ここから本文です

日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!

掲載 35
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!

■元祖高級ミニバンといえば「エルグランド」だ!

 日産は2024年11月7日に2024年度上期決算を発表し、営業利益90%減であることを明らかにしました。ここは利益率の高い高級車で一気に挽回したいところです。
 
 しかし現在国内でラインナップされる日産の高級車といえば、2010年にフルモデルチェンジを受けデビュー15年目を迎えた高級ミニバン「エルグランド」などごくわずか。待ったなしの状況ですが、次期型はいつ登場するのでしょうか。

【画像】めちゃカッコいい! これが次期「エルグランド」!? 画像で見る(30枚以上)

 国産の高級ミニバンといえば、近年はトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一強のマーケットとなってしまいました。

 自販連調べによる2024年度上半期(4月から9月)の販売台数ランキング「トップ50」を見ると、アルファードは8位(3万8794台)、ヴェルファイアは1万6441台(24位)にランクイン。

 2兄弟を合計した5万5235台という数値は、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の5万8645台(3位)に匹敵するという驚異的な台数です。

 それ以外で現在販売中の高級ミニバンとなると、ホンダ「オデッセイ」と日産のエルグランドがありますが、どちらかと言えば日陰の存在になってしまいました。

 オデッセイが39位(6064台)に留まるものの、エルグランドは50位“圏外”となっています。

 しかしそんな高級ミニバンの人気は、元はと言えばエルグランドが火付け役でした。

 初代は1997年にデビューし、それまで商用ワンボックスカーをベースにしたワゴン車が主流だったところ、日産はSUVの2代目「テラノ」のプラットフォームを流用し、国産では実質的に初となる「高級ミニバン」として開発されました。

 初代は発売後、月販1万5000台を超すセールスを叩き出すなど大ヒットを記録し、高級ミニバンという新ジャンルを切り開きました。

 実は日産は、エルグランド以前に「ラルゴ」でその土壌を作り上げていました。

 ラルゴは日産のワンボックスカー「バネット」シリーズの中で高級感を訴求した派生モデルで、初代(1982年から86年)、2代目(1986年から93年)は「バネットラルゴ」の車名で、3代目(1993年から99年)は「ラルゴ」の車名で販売されています。

 なかでも3代目ラルゴは、当時のミニバンには珍しい3ナンバー専用車で、フロントノーズが長めで高級感あるグリルを装着していました。

 CMキャッチコピーは「ポストセダンをどうぞ」で、実際に「セドリック」「グロリア」といった高級セダンから乗りかえるユーザーが多かったといいます。

 そんな3代目ラルゴを販売中の1997年、初代エルグランドがデビューしています。日産はラルゴの販売実績から、高級ミニバン「エルグランド」のヒットを確信していたのではないでしょうか。

■現行「エルグランド」が販売終了にならない理由とは

 現行型で3代目となるエルグランドは、前述の通りデビュー15年目を迎えました。

 2014年、2020年と2回のマイナーチェンジを実施し、2024年3月にも一部仕様変更をするなどの改良を重ねて、延命が続けられている状態になっています。

 基本設計が古いため、日産が誇る先進安全技術「プロパイロット」が採用できないなど、ライバル車に大きなアドバンテージを与えてしまっています。

 いつまでもエルグランドに新型が出ない理由に、「フルモデルチェンジしてもアルヴェルに勝てないから」といった憶測が出ているようですが、ミドルクラスミニバン「セレナ」は2024年上半期でミドルクラスミニバンではトップ、総合7位という人気を博しています。

 日産が本気でエルグランドを開発すれば、アルヴェルの牙城を崩すというストーリーを展開するのもけっして夢ではないでしょう。

  ただ高級ミニバン市場は日本が中心で、グローバルで見るとマイノリティーです。

 国産車メーカーのグローバル販売のうち、国内は1割から2割前後となっており、日産は約13%(2024年4月から8月)、三菱との合弁会社の生産となる軽自動車を省くと約8%となっています。

 ただコンパクトカー「ノート」は、ほぼ日本専売車(一部東南アジアで販売)ですが、日産は力を入れて開発しています。

 コンパクトカーの需要は非常に高く、登録車の中では最も売れるボディタイプとなっています。日本市場だけのために開発しても、開発費用の償却は早く利益を確保できるという背景があるはずです。

 そんな「開発費用の償却」という点に着目すると、現行エルグランドが延々と販売されている理由が浮かび上がってきます。

 フルモデルチェンジから14年が経ってもなお、開発費用の償却に至る販売台数を達成できていないため、改良を繰り返して細々と生産が続けられているという訳で、逆にいえば販売終了にはできないという仮説が立てられます。

 ただ日産が「次期高級ミニバンの開発をしてない」ということはなさそうです。

 2023年10月開催の第1回「ジャパンモビリティーショー2023」(JMS2023)で日産は、EV(電気自動車)コンセプトカーでミニバンタイプの「ハイパーツアラー」を初披露しました。

 完全自動運転技術を搭載し、運転席と助手席が360度回転し後席と向かい合わせにできるようになっているほか、パワートレインは「アリア」にも採用されている電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用しています。

 いっぽうで、そのスタイリングから「次期エルグランドではないか」と大きな反響を呼びました。

 コンセプトカーのため現実離れしている点は多いですが、日産が新型高級ミニバンを開発中であることを暗にアピールした格好となっています。

 JMS2023が開催されていた頃は世界的なEVシフトの加速真っ最中でしたが、2024年に入りEVシフト失速の声がほうぼうから聞こえてきました。

 また現実的にみても、一足飛びに次期エルグランドがEV専用車になるとは考えにくく、ミドルクラスSUV「エクストレイル」に搭載される1.5リッターVCターボ+e-POWER(ハイブリッド)のパワートレインを流用するとみて良いでしょう。

 エクストレイルとプラットフォームを共有する三菱「アウトランダー」に搭載するPHEV(プラグインハイブリッド)の設定も期待したいところです。

 現行セレナも、e-4ORCEを搭載したモデルが追加されたことを考えると、次期エルグランドは「e-POWER+e-4ORCE」を搭載した上質な走りで、ライバルのアルヴェルの牙城を崩しにかかるストーリーが見えてきます。

※ ※ ※

 日産は2024年3月、新たな経営計画「The Arc」を発表し、2024年度から2026年度にかけおよそ3年間で30車種の新型車投入などを明らかにし、映像で各モデルのシルエットも公開しました。

 そのなかには「次期エルグランド」を思わせるラージミニバンの姿もありました。

 もはや待ったなしの状況だけに、2025年にも正式公開して「復活の狼煙(のろし)」をあげることを大いに期待しましょう。

こんな記事も読まれています

日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
レスポンス
トヨタ「“5人寝られる”ハイエース!?」公開! オシャな“レザー”&“ウッド”内装が超カッコイイ! 標準ボディ+2段ベッドの“車中泊”モデル「オーゼット グランドバケーション380」お台場で実車展示
トヨタ「“5人寝られる”ハイエース!?」公開! オシャな“レザー”&“ウッド”内装が超カッコイイ! 標準ボディ+2段ベッドの“車中泊”モデル「オーゼット グランドバケーション380」お台場で実車展示
くるまのニュース
スズキ「新型カクカクSUV」に反響多数! 全長4m以下のスクエアボディの5ドア仕様!? 正規販売待ち遠しい「ジムニー」に寄せられる声とは
スズキ「新型カクカクSUV」に反響多数! 全長4m以下のスクエアボディの5ドア仕様!? 正規販売待ち遠しい「ジムニー」に寄せられる声とは
くるまのニュース
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
AUTOCAR JAPAN
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
くるまのニュース
外環道「東名~湾岸」延伸計画はどうなった? 夢の「第三京浜直結」も!? 超便利な環状ルート「最後の1区間」がなかなか進展しない「最大の理由」とは
外環道「東名~湾岸」延伸計画はどうなった? 夢の「第三京浜直結」も!? 超便利な環状ルート「最後の1区間」がなかなか進展しない「最大の理由」とは
くるまのニュース
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
くるまのニュース
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
くるまのニュース
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
Auto Messe Web
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
ベストカーWeb
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
くるまのニュース
日産「新型セレナ」発売に反響多数! 「待ってました」「魅力的」 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加へ! 待望の「性能向上モデル」14日発売
日産「新型セレナ」発売に反響多数! 「待ってました」「魅力的」 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加へ! 待望の「性能向上モデル」14日発売
くるまのニュース
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
くるまのニュース
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
バイクのニュース
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース

みんなのコメント

35件
  • sky********
    フラグシップすら無い今の日産。長い間日本市場を軽視したつけが回ってきたねショールームで見てみたいと思う車すらない現状。好きで日産の車乗ってるけど次日産乗るか分からなくなってきてる
  • ********
    アルファードに10年以上遅れとってるからねぇ。
    トヨタ以外、価格を上げると売れない
    付加価値をどこに見出すか
    勝負所だが‥
    難しいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0529.9万円

中古車を検索
エルグランドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0529.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村