10億前後の落札価格が予想されるフェラーリも
世界のクラシックカーオークションでもっとも有名なRMサザビーズによるオークションが2017年8月18日にアメリカ・ペブルビーチで開催される。今年はフェラーリが70周年ということもあり13台のフェラーリが個人コレクターから放出される。(8月16日時点の為替換算:1ドル110.7円)
オリジナルコンディションを保ち1967年にアメリカに輸入され、ハンドブック、フェラーリクラシケ補償が付く250GT SWBは9億4064万4000円から11億665万円の予想落札価格が付いている。
スーパーカー少年に懐かしいディノは246GTではなくアルミボディを持つ206が出品され、こちらは7192万7050円から8296万2000円、さらにオークション界では定番となっているF40は1億4380万7300円から1億6593万7500円の予想落札価格。13台の出品モデルは下記の通り。
1961年 フェラーリ250 GT SWB Berlinetta
1967年 フェラーリ275 GTB / 4 Berlinetta
1969年 フェラーリディノ206 GT
1991年 フェラーリF40
2011年 フェラーリ599 GTO
1984年 フェラーリ512 BBi
2005年 フェラーリ575スーパーアメリカ
2009年 フェラーリ16M Scuderia Spider
1984年 フェラーリ512 BBi
2004年 フェラーリ360チャレンジStradale
2009年 フェラーリ430 Scuderia
1976年 フェラーリ308 GTB ‘Vetroresina’
1989年 フェラーリ328 GTS
それでは、WEB CARTOPで注目したい車種を3台紹介しよう。
(1)1974年 デ・トマソ パンテーラL
イタリア製のボディにV8アメリカンエンジンを搭載するパンテーラの予想価格は1383万4875円から1936万6900円。数年前は3桁万円で買えたのが懐かしい。出品される1974年式デ・トマソ パンテーラLは実走距離27358km(約17000マイル)の室内保管。
フォード・コレクターの特注でオリジナルペイント、5速MT、エアコン、パワーウインドウ、マグネシウムホイールなどが装着される。パンテーラファンの間では有名でよく知られている車両のようだ。注目するべきポイントは当時の純正タイヤGoodyear Arrivaが装着されていること。はたしていくらで落札されるのか、気になるところだ。
世界に1台の走るランボルギーニのプロトタイプモデルも出品
(2)1974年 マセラティ・ボーラ
スーパーカーブーム時代にB級という括りの扱いをされていたマセラティ・ボーラの落札予想価格は1936万6900円から2489万9400円。ボーラは生産台数が約500台と少なく、そのなかでも出品されるモデルはアメリカ市場向けに生産された4.9リッターモデル(ヨーロッパ向けモデルは4.7リッター)。
オリジナル色を纏うボーラは1974年に販売向けパンフレットに使われた車両そのものだといわれている。走行距離は24347km(15129マイル)と少なめだ。エンジンは前述の通り4.9リッターV8をリヤに搭載。あえてアメリカ仕様のウレタンバンパーにせず、ヨーロッパ仕様のバンパーにしているが、その他はすべてオリジナルを保っている1台だ。
(3)2005年 ランボルギーニ・コンセプトS
2005年のジュネーブモーターショーで公開されたランボルギーニ・コンセプトSは世界限定100台で販売される予定だったプロトタイプ。コスト面からも厳しく、惜しくも生産に至らずショーカーモデルが1台、走行できるモデルが1台の計2台が存在する。
2015年のオークションに出品され、その当時は約3億から3億7000万円が落札予想価格だったが、今回は前回よりも控えめな1億9924万円2000円から2億7673万7500円と予想されている。ガヤルドと同じV10エンジンを搭載し走行距離は180kmのみ。
シングルシータースタイルを採用しウインドウスクリーンは個別にされたあたりが独創的なプロポーションで格好良い。
毎年ユニークなクルマが展示されるなか、今年のペブルビーチオークションでどのクルマにどのぐらいの価値が付くのか、非常に楽しみだ。
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