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BMWが連続ポール。太田組はクラス5番手から決勝へ【IMSAセブリング予選レポート】

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BMWが連続ポール。太田組はクラス5番手から決勝へ【IMSAセブリング予選レポート】

 3月14日、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『第73回モービル1セブリング12時間レース』の予選が行われ、24号車BMW MハイブリッドV8(ドリス・ファントール/フィリップ・エング/ケビン・マグヌッセン組)がポールポジションを獲得した。

 開幕戦デイトナ24時間に続き2戦連続でポールシッターとなったBMW MチームRLLのドリス・ファントールは、姉妹車の25号車と同様にBMWノースアメリカの設立50周年を祝うスペシャルカラーをまとったLMDhカーのステアリングを握って1分47秒091というタイムを叩き出し、トム・ブロンクビストが乗り込んだ60号車アキュラARX-06(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング)をわずか0.025秒差で上回った。

太田格之進がFP2でクラス2番手、初日最速はBMW。セブリング12時間の走行始まる

“現王者”で前戦デイトナの優勝ドライバーのフェリペ・ナッセは7号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)で1分47秒522をマーク。マシュー・ジャミネが姉妹車6号車ポルシェ963で記録したタイムを0.076秒上回って3番手となった。

 セカンドロウに並んだ963ワークスカーの後方には、ニール・ジャニがドライブした5号車ポルシェ963(プロトン・コンペティション)が続き、その後方にアキュラMSRの93号車とキャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの40号車と10号車のキャデラックVシリーズ.Rが並ぶ。

 もう一台のVシリーズ.Rである31号車(キャデラック・ウェーレン)は、この予選中にマシントラブルに見舞われノータイムに終わる。赤旗の原因にもなったこのクルマは、デビュー戦の予選でトップから2.3秒おくれとなる1分49秒400を記録したアストンマーティン・ヴァルキリー(アストンマーティンTHORチーム)に次ぐ、GTPクラス13番手から土曜の決勝をスタートすることとなった。

 ホンダ/HRCドライバーの太田格之進が参戦しているLMP2クラスは、スティーブン・トーマスの11号車オレカ07・ギブソン(TDSレーシング)が1分51秒804というタイムでポールポジションを獲得。

 0.115秒差のクラス2番手にPJ.ハイエットがドライブした99号車オレカ(AOレーシング)、その後ろにユナイテッド・オートスポーツの2号車と22号車オレカの2台が続き、太田のチームメイトであるトビアス・ルトケがアタックを担当した18号車オレカ(Eraモータースポーツ)はクラス5番手から決勝を迎える。


■フェラーリがふたつのGTクラスでポールを射止める

 ドラゴンスピードは、フェラーリによるプロダクションベースのクラス席巻の一翼を担い、アルベルト・コスタがエルトン・ジュリアン率いるチームにGTDプロで初となるポールポジションをもたらした。

 コスタは81号車フェラーリ296 GT3で1分59秒225をマークし、このクラスのディフェンディングチャンピオンであるラウリン・ハインリッヒ駆る77号車ポルシェ911 GT3 R(AOレーシング)を0.172秒上回った。

 セカンドロウにはポール・ミラー・レーシングが走らせるBMW M4 GT3エボの2台が並び、ニール・バーハーゲンがドライブした1号車が3番手、ダン・ハーパーの48号車が4番手に。トップ5を締めくくったのはアントニオ・ガルシアがステアリングを握った3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ)だ。

 GTDクラスのポールポジションは、アレッサンドロ・ピエール・グイディと21号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ)が獲得。ピエール・グイディはすべてのGTカーで最速となる1分59秒131というタイムをマークしており以前のルールではLMP2カーに次ぐポジションからのスタートとなったが、今季2025年はIMSAスポーティング・レギュレーションの変更により、GTDカーはGTDプロ全体のグリッド後方から決勝レースをスタートすることとなっている。

 フェラーリ・ワークスドライバーが乗り込んだ“跳ね馬”に次ぐクラス2番手には、ケントン・コークのドライブで1分59秒513をマークした32号車メルセデスAMG GT3エボ(コルトフ・コンペティション・モーターズ)がつけ、このAMGからわずか0.005秒の差でジャック・ホークスワースの12号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン・レーシング)が3番手となった。

 なお、金曜の予選では計5台のクルマについて最速タイムの採用が見送られている。これは各車が木曜のプラクティス1~3で赤旗を出したためだ。該当する5台は次のとおり。

・45号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(ウェイン・テイラー・レーシング)/GTD・43号車オレカ07・ギブソン(インターユーロポル・コンペティション)/LMP2・70号車フェラーリ296 GT3(インセプション・レーシング)/GTD ※予選未出走・34号車フェラーリ296 GT3(コンクエスト・レーシング)/GTD・19号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ファン・デル・ストゥール・レーシング)/GTD

 半日にわたる長丁場のレース、2025年シーズンのIMSA第2戦『第73回モービル1セブリング12時間』の決勝は、15日土曜10時10分(日本時間23時10分)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年03月15日]

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