巨大なリヤウイングやレーシーなインテリアにも注目
ビー・エム・ダブリューは、MINI史上最速となる全世界3000台限定モデル「MINI John Cooper Works GP」の予約受付を開始。日本の導入台数は240台となり、納車は2020年夏頃を予定している。メーカー希望小売価格(税込み)は、576万円。
究極のコーナリングマシン【ミニ・ジョンクーパーワークス試乗記】
注目のパワートレインは、ベースモデルとなるJohn Cooper Worksに搭載される2L直4ターボエンジンをベースにしている。クランクシャフトやベアリング、ピストンやコンロッド、バイブレーションダンパーを最適化しつつ、オイル供給やクーリングシステムを最適化し最高出力を75馬力アップに。これにより306馬力(225kW)、450N・mの最大トルクを1750回転で発揮する。0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は265km/hに達する。
トランスミッションは8速スポーツATとなり、トルセンLSDとセットで組み合わされる。足まわりは、ベースモデルよりも車高を10mmほどローダウン。スポーツブレーキも採用されている。また、エンジンマウントやボディ構造、前後アクスルなどを再設計し、ボディ剛性も高めたことでサーキットでの走行性能を最大限引き出せるよう改良が加えられている点にも注目だ。
サーキットでタイムを出すためにはエンジンパワーだけでなく、エアロダイナミクスも重要である。フロントまわりはワイドトレッド、大型フロントエプロン、張り出したホイールアーチカバーなどを備えている。また、一番の注目はフロント正面からでもわかる、存在感抜群の大型リヤスポイラーだろう。このクルマの象徴とも言えるディテールは、見た目だけでなく走行性能を支える空力性能も持ち合わせている。
インテリアは、John Cooper Works GPの名に相応しい、レーシングカーを彷彿とさせる本格仕様。2シーター化され、リヤシート部にはクロスバーを装着している。そのほか、GP限定として六角形の模様が刻まれたパドルシフトやステアリングのスポーク部や助手席まわりのインテリアトリムストリップなどは、3Dプリンターによって成形したパーツが採用されている。
MINI John Cooper Works GP のおもな装備内容
■最高出力306馬力(225kW)、最大トルク450N・mを発揮する高性能エンジン ■トルセンLSD搭載の8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション ■軽量鍛造18インチホイールおよび、225/35スポーツタイヤ ■専用サスペンションとキャンバー角の最適設定化 ■スポーツブレーキシステム ■ボディカラー「レーシンググレーメタリック」 ■カーボン製ホイールアーチカバー ■専用リヤスポイラー ■専用デジタルメータークラスター
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