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世界初公開まで秒読み メルセデスのフラッグシップEV「EQS」の室内写真を発表

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世界初公開まで秒読み メルセデスのフラッグシップEV「EQS」の室内写真を発表

■幅141cmを超える曲面液晶ディスプレイ「ハイパースクリーン」

 独メルセデス・ベンツは2021年3月28日、まもなく世界初公開するフラッグシップ電動サルーン「EQS」のインテリアの写真を公開した。

【画像】まさに電動Sクラス! メルセデス・ベンツ新型「EQS」を見る(42枚)

 EQSは、メルセデスブランドのフラッグシップモデル「Sクラス」のセグメントに属する高性能プレミアムEVで、2021年4月14日に世界初公開を予定している。同年8月に欧州市場に導入される予定だ。

 EQSは、高級車およびエグゼクティブクラスの電気自動車用モジュラー・アーキテクチャーをベースにした最初のモデルで、さまざまな航続距離と性能のバリエーションを可能にするバッテリーレイアウトが搭載される。

 高効率のパワートレーンとバッテリーのエネルギー密度向上、そしてクラス最高レベルの空力特性により、最大108kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載したモデルは、WLTPモードで700km以上の航続可能距離を実現しているという。

 今回公開されたインテリア写真で目を引くのは、ダッシュボードの幅一面に広がる、141cmを超える曲面スクリーン「MBUXハイパースクリーン」だ。

 これはAピラーの左側から右側に向かって、波のように乗員の前に広がる凹型の液晶ディスプレイで、乗員が目にする面積は2432.11平方センチメートルにも及ぶ。

 MBUXハイパースクリーンを覆う大きなガラスは約650度の温度で成形され、3次元に湾曲している。これにより、車両の全幅にわたってディスプレイを歪みなく見ることができるという。

 その大きさだけでなく、細部にわたってこだわったデザインにも注目だ。MBUXハイパースクリーンの周囲には、薄いシルバーのシャドーフレームとベントバンド、細いレザーフレームのみが配置され、現代の居住空間のインテリアデザインを参考にしている。また伝統的な素材や色だけでなく、アバンギャルドな素材や色を用いることで、特別な雰囲気を与えている。ARコンテンツを搭載したヘッドアップディスプレイもハイライトになっている。

 さらにセンターディスプレイと助手席ディスプレイには、触覚フィードバックも搭載。タッチスクリーン上の特定のポイントに指が触れると、ユーザーは滑らかな表面に機械的なスイッチのような感触を得るという。もうひとつの操作支援は、両ディスプレイのフォースフィードバックと呼ばれるものだ。これはガラスにかける圧力のレベルが異なると反応が変わり、例えばMBUXであれば、強く押すことにより別のメニューレベルにジャンプする。

 聴覚にも訴えかけるのがEQSの特徴だ。内燃機関から電気自動車へのパラダイムシフト(革命的変化)を音響的に知覚できるよう、「Silver Waves」「Vivid Flux」というふたつのサウンドスケープを備えている。これらはキーを持ってクルマに近づいたときや乗り込んだとき、車内から出たりロックをするときに、それに対応する音が流れるというものだ。

 またオプションのEQSのドライビングサウンドは、アクセルペダルの開閉度合い、速度など、何十種類ものパラメータに反応するインタラクティブなものとなっている。 

 ダイムラーAG取締役兼メルセデス・ベンツ・カーズCOOのマーカス・シェーファー氏は「メルセデスでは、インテリジェントなプラットフォーム戦略とソフトウェアのアプローチにより、電動モビリティとデジタル化の分野でリーダーシップを取ることを目指します。新型EQSが示すのは、お客さまに高効率、電気自動車、そしてラグジュアリーな体験を提供することで、メルセデス独自の道を歩んでいるということです」とコメントする。

 またダイムラーグループのチーフデザイナー、ゴーデン・ワグネル氏は「EQSによって、私たちはまったく新しい、未来の世代の高級車を創造しました。私たちは、官能的な純粋さというスタイルに基づき、美しく魅惑的な彫刻ともっとも進歩的なプロポーションを組み合わせることで、欲望を生み出しています。

 EQSはスポーティで先進的です。これこそが、これまで私たちが生み出してきたどのようなクルマとも一線を画すものであり、私たちのEQSが並外れた存在である理由なのです」と語っている。

* * *

 EQSは、「Sクラス」および「メルセデス・マイバッハSクラス」とともに、メルセデス・ベンツのもっとも近代的な自動車生産施設である、独・ジンデルフィンゲン工場の「ファクトリー56」で、完全にカーボンニュートラルなベースで生産される。

 バッテリーシステムは、近くにあるメルセデス・ベンツ・ウンターチュルクハイムのヘデルフィンゲン工場の一部で生産される。

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みんなのコメント

2件
  • 時空を超えて行くときのコックピットでしょ?これ?車なの?本当に!?すげーな。
  • 内装の、センターコンソールからインパネにかけてのT字形状だが、なぜあそこまでドライバーやフロントパッセンジャーまで迫らせる必要があるのだろう。窮屈そうに見える。
    実際は、大きな車だから、気にならないのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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