世界的システムサプライヤーのZFは、100%電気自動車のフォーミュラレース「フォーミュラEシーズン6」で、インドのマヒンドラレーシングチームへパワートレーン、シャシー技術を提供すると発表した。
当初はシャシーから
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新たに開発されたパワートレーンは、2020年早々に初めてのベンチテストおよびテストドライブを予定している。今回の開発領域では、電動モーター以外のモータースポーツ用に設計された、シングルギヤの高性能トランスミッションやパワーエレクトロニクス(インバーター)が含まれている。
11月に開幕する第6シーズンに向けてZFは、マヒンドラ・レーシングをシャシー開発でサポートしており、特別に設計したショックアブソーバーやエンジニアリングサービスを提供するとしている。
ベンチューリとは終了
また、同時にモナコに本拠を置くヴェンチューリ・フォーミュラEチームとの技術提携は終了すると発表した。2019/2020年シーズンから、ヴェンチューリはメルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームのカスタマーチームとしてレースに参戦すると発表している。シーズン5では、ZFは、第5戦香港ePrixで初の優勝もしている。
ZFのウォルフ=ヘニング・シャイダーCEOは、インドに本拠を置くマヒンドラ・レーシング・チームとの提携について次のようにコメントしている。
「フォーミュラEは、今後のEモビリティに向けたソリューションとして、当社のパワートレーンの品質や性能を発揮できる素晴らしいステージです。モータースポーツで培った技術を量産に向けた開発に転換することにおいて、フォーミュラEほど有効なレーシングシリーズはありません。また、重要な成長市場であるインドに対する当社のコミットメントを示す良い機会だと考えています。」
例えば、ZFはシリコンカーバイドを使用したパワーエレクトロニクスをフォーミュラE用パワートレーンに採用していたが、近い将来、これを量産に向ける予定としている。
マヒンドラ代表のジルのコメント
マヒンドラ・レーシングのチーム代表であるディルバー・ジル氏も今回の提携を非常に歓迎している。
「ZFと提携することで、当社は、Eモビリティ分野で最も成功を収めている世界的企業を味方につけることができます。フォーミュラEシーズン5でZF製パワートレーンが発揮したパフォーマンスには非常に感動しました。ZFと共に、よい成績を収め続けるために、さらに高みを目指し優勝したいと願っています。」
マヒンドラ・レーシングはフォーミュラEの創設時からの参加チームで、これまでに4回の優勝している。ドイツ人のパスカル・ヴェアラインとベルギー人のジェローム・ダンブロシオの2名が引き続きシーズン6を戦う。
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