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岩佐歩夢「ほとんど前が見えずメインストレートでも危うさを感じました」/FIA F2第12戦レース1

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岩佐歩夢「ほとんど前が見えずメインストレートでも危うさを感じました」/FIA F2第12戦レース1

 予選セッション後半に3回提示された赤旗の影響を受け、予選結果は不本意な12番手となったホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は、前戦スパ・フランコルシャンでのペナルティに伴い5グリッド降格。ただ他車がペナルティによるグリッド降格を受けたこともあり、16番手で2023年FIA F2第12戦スプリントレース(決勝レース1)のスタートを迎えた。

 予選で10番手タイムを記録し、リバースグリッドでポールポジションを手にしたランキング首位のテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)がピットスタートとなるなど、スタート前から波乱の様相を見せ、さらにスタート直前のザントフォールト・サーキットは強い雨に見舞われたこともあり、スプリントレースは8分遅れかつセーフティカー(SC)先導で開始された。

【追記有り】荒天と視界不良により4周で赤旗終了。全車ノーポイントに/FIA F2第12戦レース1

 SC先導のまま2周のフォーメーションラップを経て、レースはローリングスタートでグリーンフラッグを迎えた。ただ、その直後のターン4~6でジャック・クロフォード(ハイテック・パルスエイト)、クッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)の3台が絡む多重クラッシュが発生し、レースは赤旗中断。岩佐はアクシデントを回避し13番手につけた。

 クラッシュ車両の回収とガードレール修復に時間を要するも約30分の中断を経てレースは再開。しかし、再開直前より降雨は激しさを増し、SC先導でリスタートするもそこから2周走行した時点で再び赤旗が振られ再度レースは中断に。その直後、天候回復が見込めないため、この2度目の赤旗を持ってレース終了が宣言された。

 なお、SC先導を除く周回数が2周に満たないことから、第12戦スプリントレースの結果に伴うポイント付与は行われず。プルシェールのピットスタートにより事実上のポールからスタートしたアイザック・ハジャル(ハイテック・パルスエイト/レッドブル育成)がFIA F2初優勝を記録も、ポイントランキングは前戦となる第11戦スパ・フランコルシャン終了時点から変わらずという一戦となった。

「ほとんど走ることなく終わりましたが、短い走行ながらもいいデータが得られましたし、トライしたことに対するフィードバックもあったので、チームとしては悪くない結果だったと思います」と、岩佐はコメント。

「スタート時はかなりスプレー(水膜)が激しく、ほとんど前が見えない状態で、メインストレートでも危うさを感じました。前方で発生したアクシデントが見えた瞬間に、スピードを落として回避することを考えました」

「クラッシュしたマシンが壁に当たって跳ね返ってくるのが怖かったのですが、そうしたこともなく、無事に回避することができてよかったです。明日のフィーチャーレースに向けて、これまで同様にしっかり準備して臨みたいと思います」

 続く、2023年FIA F2第12戦フィーチャーレース(決勝レース2)は、日本時間8月27日17時より行われる。12番グリッドからの岩佐の巻き返しに期待したい。

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